第218回 テディベアと猫の虐待

`03.8.21寄稿

前回は、安達まみの、読んだけれども大して面白くなかった「クマのプーさん英国文学の想像力」から「テディ.ベア」の話を先ずした。「ジーニアス英語」から「テディ・ベア」の所を引いて、Theodore  Roosevert.米国第26代大統領のTheodore から来た名前で、大統領テディは猟で小熊を助けたので....と書いた。

これをもっと詳しく書くと、と言う話が、ミシェル・トゥローの「王を殺した豚、王が愛した象1 」に出ている。どんな話かと言うと....1902年11月、視察旅行でミシシッピ辺にいたテディは、趣味の狩りをしたくなっって...ところがやってみはしたが、獲物がない。こんな時に、何かを始めるのは、様の東西を問わず、周りの提灯持ち共で、この時も、この小才のきく小役人の1人が、子供の黒熊をつかまえて〜これを大統領の狩りの行くてにおいたそうな。

これも馬鹿殿相手に、保身に汲々たる家老なんかがやりそうなことだったが、このテディ熊にとっては、幸いな事に、馬鹿殿様ではなかった(少なくてもこの件に関してはね!)

この仕掛けを見抜いた大統領は、歴史に残る発言をした。曰く「もしこの子熊を殺したら、決して私の子ども達の眼をまともに見ることが出来なくなるだろう」言うね!!。イラクの子ども達の目を見ようともせぬブッシュの耳をかっぽじて、聞かせてやりたい。この話が報道されると、ニューヨークで、布製人形を作って売っていた、モリス.ミッヒトンなる男が、人形の実作者たる妻のローズに、大統領が救った熊に似せた縫いぐるみを作って売ろうじゃないかと言い、ホワイトハウスに大統領のあだ名(愛称)テディをもらってよいかと許可願いを出して受け入れられた。と言うのだ。

ところが、テディ.ベアを作ったのは、ミッヒトンにあらず、ドイツのマルガレーテ・シュタイフと言う女性だ。との説があるそうで....と言ったは話が続くのだが、ガキンチョが相手にするものと、思っていた「テディ・ベア」がこうも色々な話に彩られているとすると、改めて、ポーリン.コックリン著.村上ゆう子訳の「テディベア大百科―世界一くわしいいテディベアの本ー2 」(日本ヴォーグ社.`93)読んでみにゃなるまいなあ。

ところで、あらかじめ子熊をセットしたおべっか使いの話で、思い出したが、昭和天皇時代、国鉄の肝いりで、全国から、皇居の清掃の為にと、動員された人達が、旅費、食費、全て自分持ちで、上京し、...庭の掃除が終わると、ざるに集められた落ち葉の中から、きれいな落ち葉を選んで、再び、適度の間隔で庭に、まくと言う...これ実話だよ..話があった。

どこのどいつがこう言うことを考え出すもんだか??まあ天皇に責任はないやね。

ミッシェル.パストローの本に戻ろう.この本、全部で36章動物に関する話が出ているが、中の一つに「サン・セヴラン通りの猫」なる話がある。1730年の話。

ニコラ・コンタなる印刷工の話によると...自分たちをこき使うくせに、奥方の飼い猫には、自分たちよりいい食事を出すと言うので、意気地のない事だが、親方やら奥方に反抗せず、猫のの方に恨みを抱いた従弟どもが.親方と奥方を寝せない為に、変わった事をやるものだが、一晩中、猫の鳴き声を真似て、安眠妨害をしたそうな。

その結果参った親方夫妻はは、ニコラ達に「この邪悪な猫達を始末してくれ」と頼んだ。ニコラ達は、「得たりやろう」と先ずは奥方の愛猫「ラ.グリーズ」を血祭りに上げ、次いで、近所の猫を...と、何と一週間足らずでパリの数百匹の猫を吊るし首などなどで殺しまくったと言うのだ。

「〜近代まで、猫を虐待したり、殺したりすることは、よくある庶民の気晴らしであった」とミシェル.パストローは言うのだが、このあたりを更に論じたのが、R・ダートンの「猫の大虐殺3 」だ。猫嫌いの人読んでみたんさい。

猫嫌いと言えばねえー、この間我妻さんが聞いて来た或る町会の話...ナンデモ、その町会の取り決めでは、野良猫に3ヶ月以上エサをやった人は飼い主とみなす...と...そして、その猫が悪さをした場合には、罰金20万円を払わせるだそうな。???

私の女友達のAさんの話では、一年程前、Aさんの近所の猫好きの家の前に。4.5匹の猫の死骸を置くいやがらせがあったと言う。これも気晴らしと言うべきか?わしゃ分からんねえ。それにしても気色の悪い話だ。

我が家では、何も飼ってないが、向こう三軒両隣風に言うと、皆犬派、私は犬に何の抵抗もないが、シェパード、即ち軍用犬だけは嫌いだ。軍用犬又は軍犬は、軍に用いられる犬だからして、シェパードとは限らぬが、総体的印象で言うと、矢張り、ナチスが使った、して又各国の治安関係が使う犬となれば、矢張り、シェパードだ。昔まだ、ソ連邦だった頃、ハバロフスクの駅を出た途端、駅前に機関銃を肩にして、シェパードの手綱を握った警察(?)がズラリ並んで立っているのを見て、ザワッとしたことがある。

ところで、ナチスはオオカミ系の犬、つまりシェパードなどは「アーリア人種」の犬と見なし、ジャッカル系のフォックステリアなどは、「ユダヤ人種」の犬と見なして、差をつけた。今「アイフル、どうする?」とか言われ、馬鹿連中が買っている「チワワ」なぞ、どちらにはいるのか「チワワ」は因みにチワワ市(メキシコ)の特産だが、「その男ゾルバ」のアンソリニー.クイーンもチワワ出身だぞ。

チワワを6匹も飼って。いや買って、愚痴喧嘩ならざる、チワワ喧嘩をした夫婦がいたが、それはともかく、一つの誤った思想が、動物に対して、どれ程フザケタ態度をとるものか「ナチスと動物4 」でとくと御覧あれ。

紙幅が尽きたから急いで...狩りとも言えぬ狩りたる狐狩りをして来たイギリス人の精神構造が動物を通じてよく分かる「階級としての動物5 」...面白い本もあるものだ。そうだ、シェパードの他にもう一種嫌いな犬は、あの生皮はいだような「うさぎ犬」だ。これ偏見だと、知っているけどね!!


  1. ミシェル・トゥロー.王を殺した豚、王が愛した象.筑摩書房(2003) []
  2. ポーリン.コックリン著.村上ゆう子訳.テディベア大百科.日本ヴォーグ社(1993) []
  3. R・ダートン.猫の大虐殺.岩波書店(1986) []
  4. ボリア・サックス.ナチスと動物.青土社(2002) []
  5. ハリエット・リトヴォ.階級としての動物.国文社(2001) []

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です