司書独言(142)

○月○日 敗戦記念日の8月だというのに、そちこちできな臭いことおびただしい.共同通信の石山永一郎によると「靖国神社崇敬奉賛会」なる会の会報に、或る女性ジャーナリストの「外国勢力の横暴を許さないために〜領土を守るには戦争を覚悟するのが大前提であり、それが普通である〜」との文章がある由。ジャーナリストとあるから推測するに桜井よし子だろう。あえて言うが、女だてらになんでこんなに戦争したがるのだろう.又この会の会長が扇千景と来た.人間国宝の旦那も平和あっての舞台、すこしは女房の勇み足に注意出来んのかなあ。鶴見俊輔の「戦争中、体をはって我が息子,我が夫を戦いに行かせぬとした女が一人でもいたろうか?」と言った意味の言葉を思い出し、又太田光のことも思い出した。

○月○日 憲法学者・飯島滋明によると、石破が、憲法改正で国防軍が出来た場合、戦場への出動命令を拒否すると、軍法会議で「死刑」もしくは「懲役300年」と発言したと。この石破が太田光の「私が総理大臣になったら」に出て何やら言った時、太田に「政治家は戦場に行かない」と返されて黙り込んだ由。太田式に言うと、扇にも、桜井にも言えることは「女は戦場に行かない」から気楽なもんだ。

○月○日 富士山が世界文化遺産登録とて思うのだが、上記の威勢のいい連中にやってもらいたいことがある.それは本当に国のことを思うなら、霊峰富士山に向かって砲弾ぶち込む軍事演習を止めろと当局に言うこと。だって、世界文化遺産登録された所で軍事演習ナンテことが行われている所がどこに有るの??一番ふさわしくない行為だ。

○月○日 8月14日 今年初めてトンボを見た.数日前、我妻さんが今年はトンボを見ないわねと言ったばかりだったから嬉しかった。トンボを大昔は「あきつ」といい「蜻蛉州」と書いて「あきつしま」と読み、これ、日本の異称だ。神武天皇が国見をして「あきつのとなめせるが如し」と言ったのが由来。となめとはトンボが交尾をして互いの尾を加えて輪になって飛ぶこと、と言った知識は戦前は常識だったが今は通じない(だろう)。それにしても我が家の近くにはまだ田圃もあるから、こうしてトンボも出てくるが、TPPとやらが通って農家が田圃を放棄して、となったらトンボも居場所がなくなるよな。ソレにしても安倍、橋本、石原、猪瀬と、言うこと成すこと、あきつ島の損になるような事ばかりしてくれる指導者が揃って、変な時代だ。

○月○日 見たと言えば、先日中島でカラスがネズミをくわえて門柱に止まっているのを見た。以前東京で下町を歩いている時、コンクリート塀の四隅にカラスがネズミを追い込み、ネズミが後ろ足で踏ん張って塀に背中をもたせて立上がり、細っこい前足で抵抗するのを見て可哀想になり、思わず足元の小石を拾ってカラスにぶつけたが無駄だった事を思い出した。まあネズミは害だから仕方ないとして、以前は向いの家の車庫の軒下にスズメが巣を作り、するとカラスが覗き込んでは卵をつついて落として道路で割れたそれを吸っているのを何度も見た。まあ、鳩さえ襲って喰うカラスだから、これは自然でどうしようもない。

○月○日 今年は多雨のせいかナメクジが多い気がする。30年前に家を建て庭を作った時、矢鱈とナメクジがいるので、帯広畜産大学の友達に訊いたら、丼に残ったビールを入れておくと沢山入るから、との返事だったが、丼一杯のビールとくれば、こちとらが、ナメクジに成りたい位のもんだし、土台、晩酌のビールは間違っても残らない。伊達の造園屋に相談したら、これを撒けとて沢山の石灰をくれて、それで治まった、。このナメクジ、何でも2億年前からいて、おまけに家しょって歩いて(?)いるカタツムリが進化したものだと言うから驚く。まあ、これとても自然の循環の中で生存してんだろうが、生まれ変わるとしたら、余りなりたくない部類だ。

○月○日 今年は港祭りも八幡神社の祭りも雨にたたられた。ところで、栗山町の鳩山神社は9月13日が秋の例大祭だ。明治27年鳩山の曾祖父の和夫が国の払い下げを受けて始めた農場に建てられた神社だ。鳩山首相実現となった時には、その運にあやかりたいとて調子者が増えたと言うが、今時ではどうか。ナンニシテモ富士山が登録と決まれば一挙に登山者が増えと、まあ物見高い連中は日本人と限った訳でもなかろうがね。

○月○日 松山の栗原女史からの手紙にマチュピチュへ行った友達の事が書かれていた。私も1911年にマチュピチュをみつけたエール大学の考古学者ハイラム・ビンガムの本を読んで、行ってみようかと思ったことはあるが、行った人の話しでは高山病の頭痛で難儀したと聞いて、それは嫌だと行く気は失せた。それよりも、ペルー政府がアメリカを訴えた「4万点の遺物を返せ」の裁判が気になるところだが、その後どうなったろうか。なにしろビンガム曰く、「返却する条件でぺるーから持ち出しを許可された」なのだけど、それがそうでない訳だから。

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