山下敏明さんのあんな本、こんな本

司書独言(159)

⚪️月⚪️日 オバマがキューバのテロ支援国家指定の見直しなどを含めて1961年以来続けてきた断交状態を改めると出た。去年の暮れのこと。これで思い出したのは、松本清張が昔キューバのルポを発表した時、竹中労が噛みついた話。竹中は清張が国賓待遇を受けた上、与えられた資料とコースでルポが構成されていることに対して、もっと清張らしく裏道を歩いてこいと言う。竹中の言ったことでもう一つ記憶にあるのは、野球好きのカストロが試合を見に行ったはいいが、突然自分も試合に出て、国会だか、国交パーティーだかを2時間も遅らせたことを挙げ、独裁君主のすることで、社会主義者のすることではないと批判した話。

⚪️月⚪️日 私はテレビを見ないから、その姿は新聞でしか知らないが、「ほころびを隠しきれいな割烹着」(投稿川柳)でチョンとはSTAP細胞とやらも妙なことになったもんだ。

⚪️月⚪️日  柳家小三治が、第56回毎日芸術賞を受け、かつ、人間国宝になった。目出たし。この人、若い頃オートバイが好きとて、皮ジャンに身を固めて跨っていた。その写真を見て、へえーと思って以来、この落語家に注目してきたが、この人の気骨は年々はっきりしてきている。昨年暮れの「民族芸能を守る会」ではマクラで「600億円もかけて選挙する必要があるのか」etc. の発言をした由。えらいもんだ。タモリだのタケシなど一見アウトロー的態度をとる人間が、今の時勢に何の発言もしないのをを見て、その本質はやはり幇間(たいこもち)かとウンザリしているが、この連中少しはこの小三治や菅原文太あたりの精神の持ちようを見習ってもいいのでは!!、とは言っても無理だな。

⚪️月⚪️日 ベネズエラはカラカスの現代美術館で、すり替えられた、つまり、贋作のアンリ・マチスの「赤いずぼんを履いたオダリスク」に、10数年間誰も気づかなかった由。マチスというだけで皆ありがたく見ていた訳だ。我が「ふくろう文庫」は最初から「複製」を蒐めると宣言しているから何の迷いもないが、「お宝鑑定」とやらの番組には聞くだに、欲気丸出しで蒐めたような物ばかり出ているようで、この番組、美術普及の点で何か役に立っているんだろうか。

⚪️月⚪️日 フランス映画「博士と私の危険な関係」を見た。E・トリヤの「ヒステリーの歴史」(青土社)で学説を否定されているフランスの精神学者ジャン=マルタン・シャルコーが主人公。シャルコーの事は、小長谷正明の「医学探偵の歴史事件簿」(岩波新書)にも、ジェームズ・パーキンソンの歴史に埋もれかけた論文を表に出し、かつ、ヒトラーも罹患した”震える”病気を「パーキンソン病」と名付けた 人として登場するな。シャルコーのペットのオウムは「ハラキリ」だった。映画も面白かったし、この本も面白い。

⚪️月⚪️日 どの新聞も一面の下欄には新刊案内が出るが、地元紙「室蘭民報」にはそれが無いのが物足りないとかねがね思っていたが、珍しいことに1月5日に8社の広告が出て・さらに珍しいことにフランスの経済学者トマ・ピケティの本が2冊並んだ。1冊は所得格差の問題を扱って、資本主義の矛盾を説いた主著「21世紀の資本」。2冊目は「ピケティ入門」。そのピケティがレジオン・ドヌール勲章シュバリエ(5等)の授与を拒否した、と正月早々報じられた。その理由はオランド仏大統領が公約した財政改革を怠っているからだと。”気骨”の人がここにもいる。

⚪️月⚪️日 大体この勲章、ベートーベンが嫌ったナポレオンが創設したもので、今までもカミュ、サルトル、モネ、キューリー夫妻と錚々たる連中が叙勲を拒んで来た。ここでまた思い出すのが、安倍首相にナントカ役を振られて「居心地が悪い」と照れて見せたタケシや最終回番組だとて安倍首相に飛び入りされて喜んだタモリや安倍首相と一緒に温泉に入って黒幕ぶったタカジンらの、軟弱ぶり。まあ比べる事自体拒否組に対して失礼な事だけどね。

⚪️月⚪️日 1月号で面白い苗字のことを書いたら、今度は「前歯」家が出て、その家の小1の女児が、自分の歯が抜けたあと、「前歯が無くなったので、ただのみよになった」と言ったとの投書。笑えた。笑えたと言えば、性教育の時期だとて小6と小3に、「男の人と女の人が性交するんやで」と言ったら、小3が「えっ、じゃあ失敗もあるん?」と言ったという投書。これで思い出したのが大分前の投書。「僕も妹が欲しいな、どうして家には妹がいないの」と言う男児に、父親がお前が早く寝ないからだ」と答えて、子供が「???」となった話。

⚪️月⚪️日 マクドナルドのポテトやらに人間の歯が入ってたと。昔我が家の向かいに駄菓子屋があって、そこのピーナッツ入り煎餅を弟が食べると、割れたピーナッツそっくりの歯が入っていた。その後、数日前からその煎餅を手焼きする菓子屋のおじさんの前歯が抜け落ちて見つからぬと言う話が伝わった。そのおじさんは当時北海タイムスに載ってた4コマ漫画の主人公に瓜二つだったので、私の姉が「ユダさん」とあだなした人だった。それだけの話。社会会問題にならなかったし,歯も返さなかった。歯々々(ハハハ)。

 

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