司書独言(197)

◯月◯日 カジノ誘致を公約する人間が無投票で市長に当選した。苫小牧のこと。これでカジノ反対の署名をした11,000人の市民の声はどうなるのか。

民主主義も困ったもんだと思っていたら、インドネシアでは対立候補がいない場合で投票を実施し、有権者が信任の有無を意思表示出来ると知った。これで6月末南スラウエシ州の州都マカッサル市長選での単独候補者が落選した由。次回選挙は2年後でそれまでは中央政府から代理市長が来るという。成程!!これ日本でも採用したら、と言いたい。カジノと言えば昔、カジノ賭博で巨額の借金を抱えた上失踪した”大した”市長がいたな。東京は狛江市の話だ。

◯月◯日 本屋で「週刊文春」を立ち読みしたら、アメリカの大手カジノ業者が推進の安倍の仲間のパーティー券を購入しているとすっぱ抜いている。麻生、萩生田、細田、野田聖子など”さもありなん”と思える顔ぶればかりだ。甘い汁がどこからでも滴り落ちてくるのだから国会議員はやめられないと、この連中は思っているのだろう「ひまわり」8月号が出る頃には、カジノ法は又々強行採決となってるだろうが、まあいずれ借金故の家庭崩壊が日本中で起きることだろう。

◯月◯日 新聞に矢鱈ニタツイタ集団の写真がのっている右端に飽食のトドが身をくねらせたみたいに横様に座っているのが居て、ハテ?と拡大鏡でよくよく見たら片山さつき。つまりこれ、後で「あさはか自民亭」と揶揄された、例の「赤坂自民亭」の写真。それにしてもどうだろう、並んだ連中のユルンダ顔つき。そういえばこの片山、以前生活保護を受けている女子高生をツイターとやらで妙な苛めをして批判されたが、この無情、非常の女がミス東大だったとは不思議だ。心根のやさいいことが美人コンテストの条件にはないのかな。

◯月◯日 コンテストと言えば思い出したことがある。室工大在任中,歌好きの O教授が嬉しげな顔をしてきて、男性コーラスのコンテストに行ってくると言う。で1週間後やって来た顔を見ると曖昧模糊たる表情だ。「どうだった」「うん、銅賞だった」「銅賞?、金、銀、銅の銅賞か」「うん」「そりゃいい、3位なら結構じゃないか」「否否それが3組しかでなかった。どうしよう!!」聞いて内心「どうしようもないわ」と思った事だった。

◯月◯日 無情、非常と言えば神戸市立王子スポーツセンターなる所で、今はやりの指定管理者が、事もあろうに豪雨災害で避難してきた市民から駐車料金を徴収して問題となった。異常事態だもの、この際あいている私有地ならどこでもどうぞー...とでもでるかと思いきやこの処置。抗議されて後で無料になったが後味の悪いこと。

◯月◯日 次官前川の出た後の文科省には屑ばかり残っていると見えて、ナントカ局長とやらが息子を裏口入学させた。聞いて思うに、裏口から入っても、国家試験があるだろうにということ。室工大の時も授業についてこれず途中で止める学生を何人も見た。私の知り合いの外科医の息子も裏口で入ったはいいが、案の定ついていけず、いつぞやあった時「もう直ぐ試験で大変だ」と言うので、「試験て例えばどんな?」と聞くと、「例えば色んな骨が沢山置いてあって、その部位を当てるんだ」と言う。「それは骨が折れるな」と言うとムッとした表情をしたが、結局昔で言えば「骨継」にもなれなかった。局長の息子も、そうだ、ナベオサミの息子も可哀想なもんだ。それでも考えようだ。ビリケツで出て藪医者になって患者を苦しめるよりはと思うこと。医者になってくれぬ方が人助けで仁術だ。

◯月◯日 豪雨災害で当初安倍が提示した対策費は20億円だった。聞いて呆れた。あのトランプの馬鹿娘の講演の後、娘が主導だか属するだかの団体に60億くれてやったのだぞ、税金を出している国民の何の了承も受けずにだ。6万円だとて、いや600円でもやる筋合いではない。

◯月◯日 安倍で変わった事件を思い出した。去年の10月衆議院選の際、福島での安倍演説に合わせて、市議の宍戸が「にぎりめし」を配って、これが公職選挙法違反、つまりワイロと見なされて、県警によって書類送検された。「にぎりめし」の輝かしい歴史(があるかどうか知らんが)に泥がついた訳だ。このあと如何なる始末都なったか知らんが未だ決着ついていないならこれは今からでもおそくない。是非「握飯」相当数を用意して、各避難所をまわるべしとの判決を出してもらいたいものだ。

◯月◯日 以前ヒトラーに演説の際の身振りを振り付けするユダヤ人の役者悲喜劇を描いた映画があった。題名は「ヒトラーの教師」だったか。ところで7月19日「劇団四季」の浅利慶太が死んだ。85歳この人、石原慎太郎が選挙に出た際の応援者でかつ演説他の振付師だった。この一点において私は浅利を評価しない。真正の知識人なら石原の愚かな実態に気付く筈だ…当の石原は今や文字道リ老残の身だ…老残とは「老いぼれてどうしようもない姿を人目にさらしながら生きながらえること」だ。(新明解)石原の醜い姿に、浅利は何も感じずに死んだのだろうか。

◯月◯日 図書館流通センター(TRC)がして管理者となった下落合では入り口でアロマが香り、閲覧室には鳥の鳴き声が流れると新聞に出て呆れた。先ずアロマ。昔

「ふくろう文庫特別展」でサービスの心算で芳香剤をおいたら喘息の人から抗議されたことがある。又、バックミュージックも「ながら族」ならともかく、静寂の中で読みたい。調べたい人にはいい迷惑で、サービスとは言えない。

◯月◯日 TRCは又大和市で、連日気軽に出来る体操などのセミナーを開いたと言う。文科省の大臣が休日ならざる普通の日に「エステ」とやらに通う日本だ。しかも週刊誌によるとそのエステの女主人はポルノ女優だという。まあ、保健所や病院ならともかく図書館で体操は余計じゃないか。たしか佃島の図書館は雇用情報を沢山集めて客が増えたと以前言っていたが、これはハローワークのやる事じゃないのか、客を増やすためなら手段を選ばずと言うのは図書館本来の動きじゃあるまい。TRCは指定管理者に断固反対の立場の日本図書館協会の関連会社と聞くが、となると、変な話ではあるまいか。」

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