第084回 シマフクロウ.みみずくに まつわる話

`95.12月21日寄稿



私は「学問の神様」であるふくろうに関する本やら、グッズなどを蒐めていますが、それがひょんなことから、室蘭工業大学のシンボルマーク(=エンブレム)を制定するに際して、いささか、お役にたちました。

室工大では、その後も、入試のパンフレットやポスターに私の蒐集になる,ふくろうの置物をデザインして用いました。

そのうちの一つが「大学入試センタ―」の表紙に採用されて、再度お役に立つことになりました。

私が、インターネットのホームページで、この「みみずく」につけた解説は下記の如し。

スペイン製(張り子)

張り子(=paper-mache)=(木型に紙を重ねて貼って形を作り、乾いてから型を抜き取って作ったもの)です。

張り子というのは、おそらく世界中にある技法なのでしょうが、「張り子の虎」なんて言う言いまわしがある位ですから、普段はなんとなく日本独自のもの、みたいに思っているところへ、スペイン製でオヤッと思ったことでした。

大ぶりで大胆な配色で棚の上で、ひときわ華やかです。

ところで、「張子の虎」の英訳は(paper  Tiger=威張り散らす人)ですが、中国、日本ならいざ知らず、英語文化圏にほんとうにこんな言い回しがあるのかしらん、と思っていたら、これは1946年に毛沢東が初めて使った「紙虎」なる言葉の翻訳とわかりました。これで納得!!

と言う訳で、今回はXmasも近いし、「みみずく」の登場する絵本を2冊紹介します。余り面白いので、誰かの子供にプレゼントと考えていたけど、惜しくなって、自分で自分にプレゼントしてしまいました。大人気ない、ケチなことと思いながら...。「火よう日のごちそうはひきがえる1

「みみずくとねこのミミー2

今年も一年ご愛読多謝!!来年もよろしく.いい御年を!!


  1. ラッセル・E・エリクソン.火よう日のごちそうはひきがえる.評論社(1982) []
  2. E・リア/B・クーニー.みみずくとねこのミミー.ほるぷ出版(1982) []

第083回  和田芳恵のこと

`95.12月6日寄稿

11月15日に母を失った後、矢張り疲れた(と言うと、親不孝な言い種ですが)ので、温泉に行って来ました。

日本海の臼別温泉は、明治20年(1887)開設の古い温泉で、江戸時代の文人、旅行家、菅江真澄(ますみ)も浴したと言う名湯で、最初ここにしようかと思ったのですが、最近、湯が濁ったとかで、年内は閉鎖との知らせが入ったので、近くの貝取澗(かいとりま)温泉に変えました。はじめ、八雲から日本海にぬけようと考えていましたが、宿の人の助言で、なだらかだと言う、国縫(くんぬい)からの道を取りました。

国縫は、八雲と共に、かつて北海道最大の砂鉄鉱業地域だったところで、現在は酪農と、ホタテ養殖とで生活している町です。

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第185回 ハックルベリィ・フインの冒険

`01・7月18日寄稿

大江健三郎の語るところによると、彼は10才の時に、マーク・トウェインの「ハックルベリィ・フインの冒険」を読んで感動し、「自分の生き方は‘よし、 地獄に行こう’というやり方にしようと思った。」そうだ。
この所を一寸説明すると、小説の中で、ハックは逃亡奴隷の黒人ジムと行を共にするのだが、この当時(1840年頃)は、アメリカで奴隷制度が健在で(と 言うのも変だが)、奴隷が逃亡することと、逃亡した奴隷を助けることは、共に違法であった。 続きを読む 第185回 ハックルベリィ・フインの冒険

第067回 氷の文化史と風呂屋の富士山の本

`95.3月3日(金)寄稿

各地から、雪祭りや、氷祭りの便りが来るなと、思っていたら、先日、朝のラジオで、中国はハルピンで、氷祭りが始まり、日本からも、新潟、旭川、網走、札幌、函館の板前やら、コックやらが、数人氷像造りに参加した、とのニュースが報じられました。 続きを読む 第067回 氷の文化史と風呂屋の富士山の本