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	<title>山下敏明さんのあんな本、こんな本</title>
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		<title>司書独言120回</title>
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		<pubDate>Tue, 31 Jan 2012 08:24:21 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[司書独言]]></category>

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		<description><![CDATA[2011.10月寄稿 ○月○日「神さまんすう、神さまんすう、なしておれあ　どこを見捨てやりあしたれ？」。これ気仙語で，標準語に直すと、「私の神よ、なぜわたしをお見捨てになるのか？」となる由。 大船渡市の医者が，自身カトリ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2011.10月寄稿</p>
<p>○月○日「神さまんすう、神さまんすう、なしておれあ　どこを見捨てやりあしたれ？」。これ気仙語で，標準語に直すと、「私の神よ、なぜわたしをお見捨てになるのか？」となる由。<span id="more-4442"></span></p>
<p>大船渡市の医者が，自身カトリック信者なことから，遊び心（？）で新訳聖書の｢ケセン語訳」を出したことは前から知ってて、私の知人も一部買ったが、その在庫分3,000冊が今回の津波で被害に遭ったものの，泥水を払って乾かしたものが、その生乾きの湿り気が津波を実感出来てよしーとて，売れ始めたそうで，版元のイーピックスが再建出来そうだ、と。いい話だなあ。「神さまん」は「見捨てやりあ」しなかった訳だ。</p>
<p>○月○日　その点、見捨てている気配が濃厚なのは我が国政府で，一向に回復の方向が判然とせぬ。そんな時に「野田」と「どじょう」と来た。私は愛郷心が強い方なので，「野田｣は「額縁屋』だけで結構，「どじょう」も相田みつをとやらのインチキ人生訓屋よりも「塩釜」の方がいい。ここで、道外の諸君（これが皆さん、結構いるのですぞ）のために、一寸説明を加えると、札幌に野田額縁店があって、その宣伝文句が「額縁は<span style="text-decoration: underline;">野田</span>がいい<span style="text-decoration: underline;">のだ</span>」なの。又「塩釜」とは、私が愛する室蘭の老舗の「うなぎ屋」で、うなぎはもちろん、柳川鍋も絶品であるぞ。そう言えばこの間、某店で「柳川風味の柳川鍋』とあるのを，話しの種に注文してみたら、味は確かに柳川だったがmどじょうの代わりに薄いハムが2枚入っとった。魂消たねえ。</p>
<p>○月○日　静岡県知事から「高橋知事は経済産業省出身だから独自判断が出来なかったのでしょう」と批判されて、道知事が「変わったことを言う方なのでコメントしない。ばばかしい」と返した由。ところが、どう言う訳か北海道新聞には、他紙にあるこの最後の「ばかばかしい」が抜けていて、これかばっているのか？、不注意か？、故意か？。それはともかく「ばかばかしい」とは、何だかんだととぼけられて、やらせも献金も皆目知らずにいた道民の言う台詞ではあるまいか？？</p>
<p>○月○日　室蘭東ロータリークラブが創立50周年記念事業に，「ふくろう文庫」に25万円寄付してくれた。40周年の時には実に100万円出してくれて，文庫の運動に弾みがついたものだ。今回はこの25万円で，台湾の故宮博物院所蔵の｢院本・清明上河図」を入手出来たので，先日、8月例会にお礼をかねて、この稀世の名画の説明に行って来た。私は，キリスト教社会では、富みは貧者、社会に還元との思想が強く、寄付行為が盛んで、例えば、ボストン美術館も先記の故宮博物院も寄付で成り立っているのだが、それに比べると我が国では、個人の大原やブリジストンや足立や細見などの名美術館はともかくとして、寄付だけでと言うのは少なく，未だしの感あるけれども、そうした土壌のなかで東ロータリーは会だけではなく会員諸氏も「ふくろう文庫」に多大の関心を寄せてくれていて，誠にありがたい，と言った主旨の話しをして来た。ところで、震災義援金を見ていても、ヨン様、チェ・ジュ、石川遼　etcと来る一方、はて、あの人は？と言うのもいる。例えば、先日室民でイチロー1億の記事と並んで、長島が色紙を持って正面向いた写真が出ていたが、この人色紙だけか？。確かに某氏の秀逸賞の川柳「どこにでも顔出すくせに金出さぬ」は言い得て妙だわ！！　こういう人いるよなあ。</p>
<p>おじさんの引っ越しの手伝いに行ったら「これでコーヒーでも飲め」と角封筒を渡されたので、「ミスド」でコーヒー注文してから封筒開いたら、角砂糖が2ケ入っていて呆れたと言う人がいるが、入っているだけまだ許せるなあ。とにかく文化・文化と声高に言う人程、声だけだーと言う感じだなあ。</p>
<p>○月○日　私が仲人した建築屋の西方君がナンダカノ調査でブータンに行って来たとての土産話〜ブータンの家々の軒先には、風鈴のように、ポコチンの形をしたものを沢山吊っているそうな。50年も昔、中尾佐助の「秘境ブータン」を社会思想社の現代教養文庫で読んだが、そんなことが出てたっけかな？とその本を探したが出て来ぬ。一方2月だったかに、ブータン王室の三女が来日した。何でも、地球環境の保全に貢献(同国王）したとて顕彰会に出席のためらしい。中尾が初めてブータンを訪れた時の国王の称号は「スリ・スリ・スリ・スリ・スリ・ドルック・ギャルボ・ジグミー・ドルジ・ワンチェック」の由。この記事切り抜いて、中尾の本に挟もうとしたが前記のように見つからぬので、私は思い余って、この切り抜きを当座、D.W.マーラーの「スリのテクノロジー｣なる本に挟んでおくことにした。国王よ、許し給え。しかし「スリ」が5回も重なるとはなあ。</p>
<p>○月○日　流通ジャーナリストの金子哲雄が講演と新聞に出ていて、あーあの舌っ足らずの反対の男かと気付いた。話しは「客に買いたい、行きたいと思わせる購買促進が必要だ」云々で、．．．これ、おかしくないか？子どもが本を読むように仕向けるには？との質問に、読みたいと言う気持ちにさせましょう、みたいな返事で、その読みたい気持ちにさせる方法が分からないから訊いている訳で、つまり、問いに問いで答えていて何やら、禅問答だ。リピーターを呼び込む方法を訊きに行っているのに、リピーターを増やすことが大事．．．と言うんだから気楽なもんだ。この馬鹿話でこの不景気の中、講演料はいくら取るんだろう．．．と他人事ながら心配になる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>第312回「山本作兵衛」を世に送り出した上野と菊畑</title>
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		<pubDate>Sat, 28 Jan 2012 07:06:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[あんな本、こんな本]]></category>

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		<description><![CDATA[上野英信の「おわれゆく坑夫たち&#8251;1 」（岩波新書）は1960年頃の夏に出た。オビの文章は「廃坑と眠るぼた山−坑夫たちは失業し、一家は路頭に迷う。石炭産業史上最大といわれる危機の圧力が労働者の頭上に重くのしかか [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>上野英信の「おわれゆく坑夫たち<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_0_4426" id="identifier_0_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 上野英信．おわれゆく坑夫たち．岩波新書（1960）">1</a></sup> 」（岩波新書）は1960年頃の夏に出た。オビの文章は「廃坑と眠るぼた山−坑夫たちは失業し、一家は路頭に迷う。石炭産業史上最大といわれる危機の圧力が労働者の頭上に重くのしかかる〜著者は〜京大を中退し、採炭夫や掘進夫として筑豊の小ヤマを転々とした無名の作家。本書は大手資本の安全弁として、過酷な奴隷労働と飢餓生活に苦しめられている中小炭坑の状態を内面から追求する」<span id="more-4426"></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="tmkm-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%BF%BD%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%86%E3%81%8F%E5%9D%91%E5%A4%AB%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%9D%92%E7%89%88-391-%E4%B8%8A%E9%87%8E/dp/4004150248%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4004150248"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31%2BCa7HmGhL._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>私は直ぐに購入し、一読したが、このオビの文章がナントモハヤ抽象的で、おざなりの決まり文句で、この本の中身のおぞましさを何も語っていない．．．な、と思ったものだ。</p>
<p>なにしろ、英信の妻・晴子の回想記「キジバトの記<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_1_4426" id="identifier_1_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 上野晴子．キジバトの記．海鳥社（1998）">2</a></sup> ｣（海鳥社/1998）によればー「彼のペンが描き出す中小炭坑の悲惨さに私は打ちの目されて、”これはほんとうのことなの？”と思わず聞いてしまう。</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%88%E3%81%AE%E8%A8%98-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E6%99%B4%E5%AD%90/dp/4874152139%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4874152139"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41-1844XL9L._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>彼は憮然として”女房がそんんこと言ってどうなるんだー”と憐れむように私をみた」と書いている位で、これが岩波新書として出るとなった時、書かれていることが本当かどうかを確かめるために、視察に来たと言う程のものだったのだ。</p>
<p>今どきの若者が、この本を読んで「つくりあげた」とか「嘘」の話しだとかの感想を述べる事に、晴子は「面食らって二の句がつげない」とも語っているが、ともあれ、この、全編これ恐怖の物語と（私は思うが）も言える本は、杉浦明平の推挙によって世に出たのだった。</p>
<p>私は今、ここで、この本から石炭を掘って行く中での自然の恐怖といったものについて一々引用しないが、それがどんな物かを知りたい人は、今この本、たしか「岩波新書」から岩波同時代ライブラリー」に移された筈だから、それで、読んでみてほしい。そのかわりに、その自然の恐怖を味わったルポタージュ作家の金賛丁が、上野の案内で、上野宅の近くの炭坑に入った時の文章を出す。</p>
<p>因みに金は、「パルチザン挽歌<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_2_4426" id="identifier_2_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 金賛丁．パルチザン挽歌．お茶の水書房（1992）">3</a></sup> 」（お茶の水書房/1992刊）で、</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%B6%E3%83%B3%E6%8C%BD%E6%AD%8C%E2%80%95%E9%87%91%E6%97%A5%E6%88%90%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%81%AE%E5%B4%A9%E5%A3%8A-%E9%87%91-%E8%B3%9B%E6%B1%80/dp/4275014731%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4275014731"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>北朝鮮の解放の父（と言われる）金日成の神話を打ちこわし、「シルクロードの朝鮮人<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_3_4426" id="identifier_3_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 金賛丁．シルクロードの朝鮮人．情報センター出版局（1990）">4</a></sup> 」（情報センター出版局/1990）</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA%E2%80%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B1937%E5%B9%B4%E7%A7%8B%E3%81%AE%E6%82%B2%E5%8A%87-%E9%87%91-%E8%B3%9B%E6%B1%80/dp/4795810923%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4795810923"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>でスターリンによる朝鮮人への迫害を描いた硬派の人で、1992年末に室蘭に来た時、私はあった事がある。その金は、筑豊で「狸堀』と呼ばれる小さな炭坑にもぐって行く。直径が1.5mぐらいの穴が地底に向かって開いている。カンテラの灯りだけが頼りだ。</p>
<p>「〜地底に おりた。抗木の軋みを聞く。見上げると太いマツの支柱が地圧に抗しかね、無惨にも折れ曲がっている。〜ようやく狭い切り羽にたどり着く。地熱でむんむんする。汗と炭で真っ黒になった2人の炭坑労働者が身を横たえるようにして20cm程の炭層からツルハシで炭を削りとっている。突然カンテラの光がぱーと輝き、そして消えた。漆黒の暗闇。恐怖で全身から冷や汗がしたたり落ちた。〜」</p>
<p>さて、この炭坑の生活の全てを画に残した人がいる。「山本作兵衛」だ。その作兵衛について、上野はこう書いている。</p>
<p>「わたしの敬愛して止まない老人〜、その人は、かつて日本一の産炭地として栄えた福岡県の筑法豊炭田に生まれ育った、生粋の炭坑労働者である。めっぽう酒が好きで、しかも強い。</p>
<p>酒だけならまだしも〜、それにもまして驚くべきは、天才的な記憶力である。〜彼が絵を描き始めたのは63の年からであるが、以来今日まで、描き上げられた絵は2,000点を越えよう。その一点一点が、日本資本主義の犠牲となった無垢の民の血と涙の記録である。」</p>
<p>この作兵衛が、心臓を悪くして入院となった時、家を離れたくないと泣いた由。「手のひら程の土地ばってん、一生働いて手に入れた土地たい。どこえも行かん。ここで死にたか」。夫婦になって66年、初めて奥さんに見せた涙だったそうな。</p>
<p>そして、1985年11月24日、飯塚市の嘉穂劇場で「山本作兵衛翁記念祭」が行われると、上野は，羽織袴に威儀を正して、「招魂の辞」を読んだ。作兵衛の画業は，今日目出たくユネスコの「世界記録遺産」なるものに登録された。これを機に、作兵衛の画を見せている田川市の記念館に，客が訪れ始めている由。「野田」とやらが、「どじょう」と言ったばかりに，エセ道学者とも言うべき「相田みつを」とやらの詩集だかが売れに売れ、その美術館に「どじょう」を観に行く人がふえている由。</p>
<p>これは、私だけの偏見で言えば，相田みつをに殺到なんてのは，単なるお調子者達の行為としか思えぬ。何たる付和雷同。「野田』でいいのは額縁屋、「どじょう」でいいのは「塩釜」だ、と私は思っている．（※野田=札幌の額縁屋．塩釜=室蘭のうなぎ屋）</p>
<p>まあ、冗談はさておき，作兵衛の画業はこれから益々広まるだろうから心配なしーとして、一方、作兵衛紹介に心をくだいて来た上野の本は、「暗くて」嫌だとて、今余り読まれていないようだが，見られるべき作兵衛の画と同様，読まれるべき本だ．ホラーだの，想像、いや妄想だけで成り立っているエセ歴史小説は少し放っといて，真に恐るべき現実を描いたものに目を向けては！！と思う。</p>
<p>上野同様、作兵衛を世に送り出すべく力をつくしたのは画家、菊畑茂久馬だ．彼は1975年の時点で言う。”昭和38年初めて彼の絵が（作兵衛）が世に紹介されて以来〜、しかし，十数年経った今日においても依然として，彼の絵画は正当な芸術的価値をただの一度もうけたことがない，そればかりか，日本の美術界は一顧だにしない．〜世の評価はここでも稚拙な図解、絵解きの類の風俗画の位置から動かそうとしないのである。”</p>
<p>そして今、作兵衛の画は「藤原道長日記」を退けて，世界記憶遺産となった．となると，上野の本同様，菊畑の本も，もう少し読まれてもいい。因みに上に引いた菊畑の文章は「川筋画狂人」からのもので、「フジタよ眠れ<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_4_4426" id="identifier_4_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 菊畑茂久馬．フジタよ眠れ．葦書房（1978）">5</a></sup> ｣に入っている。</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%82%88%E7%9C%A0%E3%82%8C%E2%80%95%E7%B5%B5%E6%8F%8F%E3%81%8D%E3%81%A8%E6%88%A6%E4%BA%89-1978%E5%B9%B4-%E8%8F%8A%E7%95%91-%E8%8C%82%E4%B9%85%E9%A6%AC/dp/B000J8NGOA%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000J8NGOA"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>と言う訳で今回は作兵衛顕影に力のあった二人、上野と菊畑の本を紹介する．上野については，珍しい追悼集2種出しておく。</p>
<p>「天皇 の美術<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_5_4426" id="identifier_5_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 菊畑茂久馬．天皇 の美術。フィルムアート社（1978）">6</a></sup> 」「追悼・上野英信<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_6_4426" id="identifier_6_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 石牟田道子．追悼・上野英信．径書房（1988） ">7</a></sup> 」   「上野英信<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/312#footnote_7_4426" id="identifier_7_4426" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 井手俊作・田代俊一郎．上野英信．櫂歌書房（1988）">8</a></sup> 」</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E7%BE%8E%E8%A1%93%E2%80%95%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%80%9D%E6%83%B3%E3%81%A8%E6%88%A6%E4%BA%89%E7%94%BB-1978%E5%B9%B4-%E8%8F%8A%E7%95%91-%E8%8C%82%E4%B9%85%E9%A6%AC/dp/B000J8I76M%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000J8I76M"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8A%E9%87%8E%E8%8B%B1%E4%BF%A1%E3%81%A8%E6%B2%96%E7%B8%84-%E4%B8%8A%E9%87%8E%E8%8B%B1%E4%BF%A1%E8%BF%BD%E6%82%BC%E6%96%87%E9%9B%86%E5%88%8A%E8%A1%8C%E4%BC%9A/dp/4880241164%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4880241164"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
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</div>
<hr class="clear"><ol class="footnotes"><li id="footnote_0_4426" class="footnote"> 上野英信．おわれゆく坑夫たち．岩波新書（1960）</li><li id="footnote_1_4426" class="footnote"> 上野晴子．キジバトの記．海鳥社（1998）</li><li id="footnote_2_4426" class="footnote"> 金賛丁．パルチザン挽歌．お茶の水書房（1992）</li><li id="footnote_3_4426" class="footnote"> 金賛丁．シルクロードの朝鮮人．情報センター出版局（1990）</li><li id="footnote_4_4426" class="footnote"> 菊畑茂久馬．フジタよ眠れ．葦書房（1978）</li><li id="footnote_5_4426" class="footnote"> 菊畑茂久馬．天皇 の美術。フィルムアート社（1978）</li><li id="footnote_6_4426" class="footnote"> 石牟田道子．追悼・上野英信．径書房（1988） </li><li id="footnote_7_4426" class="footnote"> 井手俊作・田代俊一郎．上野英信．櫂歌書房（1988）</li></ol>]]></content:encoded>
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		<title>司書独言119</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Jan 2012 08:38:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[司書独言]]></category>

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		<description><![CDATA[2011.8.寄稿 ○月○日　お中元でメロンが届いて、これが美味しい。もう一切れ、と思いつつ自制するのは、メロンで死んだ人を思い出したからだ。それは15世紀神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリッヒ三世、放っておくと際限なく [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2011.8.寄稿</p>
<p>○月○日　お中元でメロンが届いて、これが美味しい。もう一切れ、と思いつつ自制するのは、メロンで死んだ人を思い出したからだ。それは15世紀神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリッヒ三世、放っておくと際限なく食べ．．．で．．．消化不良で死んだ。そして息子のマクシミリアン二世も父と同様の死を迎えた。</p>
<p><span id="more-4417"></span></p>
<p>もっとも、高価なメロン、際限なく食べられる程には送って来ないけどね。</p>
<p>○月○日　7月末の台湾のニュースに笑った。軍隊の集会中中華民国建国の父・孫文と蒋介石の名が出ると、全員がその都度直立不動と義務つけていたのを、民主主義の時代だから止そうとなったと言うのだ。しかし笑えない、と言うのも戦時中、日本でも｢天皇陛下』と出ると矢張り直立不動で、「元へ」つまり元の姿勢に戻ってよし、との号令が出てから初めて普通の姿にもどっていたことを思い出したからだ。馬鹿馬鹿しいことをやっていたものだ。</p>
<p>○月○日　そう言えば台湾で，序でにもう止めた方がいいんじゃないの、と思うことがある。忠烈祠とやら，国共内戦で死んだ，つまりは中華民国の方で，毛沢東に対して戦った兵士達を祀るところだが、ここに立っている番兵が1時間交替と言うのは仕方ないが（私なら嫌だが）、その1時間は微動だにしちゃいかんのだ．台の上で股開いて左手に銃をそえて．．．そして一番びっくりするのが1時間「まばたき」しちゃダメと言うこと。人間業とは思えぬが実際見ていると開いたまんまで，充血して真っ赤だ。インデアンの処刑に，炎天下，大地に仰向けに寝かせ，四肢と首を地面に固定し、その上で両目の瞼を糸で引っ張って目をつぶることが出来なくするのがある．つまり、太陽で焼いて失明させるのだ。台湾のエリートらしき連中も、あれ、続けてりゃ、早晩若くして失明じゃないのかと他人事ながら心配だ。あれ絶対に人権無視だわ！。</p>
<p>○月○日　台湾でもう一つ、今度は又笑える奴、馬総統とか言うのが経費節約 and 元気な所を見せようと、自転車通勤を始めた．．．はいいが、護衛達（シークレット・サービス）がベンツ12台に乗って回りを固めた。台湾人笑って曰く「意味ないじゃん」。これがベンツでなくて50ccカブでも馬鹿げていることは変わらない。麻生の皇居一周のランニングやブッシュにも笑ったが、歩くだ、走るだ、バスだと、ピンからキリまでの政治家諸君、余り笑わせんでくれ。</p>
<p>○月○日　「東京大空襲・戦災誌」で菊池寛賞を受けた評論家の松浦総三が死去した。戦争中のデッチアゲの最たる「横浜事件」や、戦後のGHQの言論統制などについて堂々たる批判の論陣を張った優れた批評家だった．死去のニュースの切り抜きをはさもうと彼の本を出してみたら、7冊読んでいた。どんな人だったかわかるから書名を列挙してみる。</p>
<p>「占領下の言論弾圧・1969」「戦後ジャーナリズム史論・1975」「天皇とマスコミ・1975」「戦時下の言論統制・1975」</p>
<p>「われわれにとって”君が代”とは何か・1977、石上正夫と共著」「文芸春秋の研究・1977」「文芸春秋と天皇・1977」</p>
<p>○月○日　最近ドナルドキーンが戦争中の知識人の日記を材料に日本人の心証を論じた本「日本人の戦争」を出したが、これなどは「今頃遅いわ！」と言いたいようなもので、松浦は30年も前に「戦中日記にみる戦争観」を「週刊読書人」に連載している。序でに言えばキーンは文化勲章をもらったが、やはりキーンの作戦がちだ。何故って「アメリカに行けば日本の悪口を言い、日本に戻ってはアメリカをけなし」要するにキーンは「人付き合いがうまいだけ」と言った意味のことを確か評論家の小谷野敦が言っていたが私もそう思う。私は一応キーンも読んでいて、本人が自著ベスト3に選ぶ「足利義政と銀閣寺」などは、確かにいい本だと思うが、その人物となると、何やら「人たらし｣と言われた司馬遼太郎に似ているような気がする．遼太郎にも文化勲章が当っていたなあ。</p>
<p>○月○日　「原発はなぜ日本にふさわしくないのか」なる本が小学館から出た由。まだ読んでいないが、著者は、元皇族の竹田恒泰とのこと。なにしろ元皇族だから、万世一系の天皇あればこその日本、の立場で、天皇の先祖たる神々が作った神国日本を放射能で汚すな、又、陛下の宸襟(しんきん）を原発ごときで悩ますな、と言うのが主旨らしい。「しんきん」と平仮名でくれば「心筋＋コウソク」かと思うが、「宸襟」ときたら「天皇の心」のことで、つまりは天皇に心配をかけるな、ということ。昔、開国の時横浜の女郎が、「降るアメリカに袖は濡らさじ」とかの句を残して、つまりは神の国の女「なでしこジャパン｣たる身は、ブッシュのアメリカごときに操を汚されたくないとて自害した話しがあるが、上の主張、発想が，何となくこれに似ている気がする。</p>
<p>○月○日　まあ、脱原発を主張しているんだから良いようなものだが，皇族とても，天皇の心ばかりでなく，国民の方にもいささかの関心を払ってほしかった。ところで、被災地の見舞いを初めとして今一番人間的で民主的なのは天皇夫妻じゃあるまいか．鳩だの鷺だのひっくるめて政治家や役人の及ぶところではないわ。</p>
<p>○月○日　西尾幹二だの鈴木邦男も日本の土地が汚されるとて、方向転換で脱原発の由．今頃遅いわ！と思うが，もう一つこの結構な発想で，日本の土地を汚している最たる存在の米軍基地にも出ていってくれ、とやってくれれば首尾一貫して見事といえるがな。</p>
<p>しかし、「友愛は震災時には何もせず」なる川柳の投書があったが、麻生だの、安倍だの、福田だの元総理達は，被災地見舞いにいったのかな？</p>
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		<title>第25回　ふくろう文庫　ワンコイン美術講座「亜欧堂田善」</title>
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		<pubDate>Thu, 22 Dec 2011 07:51:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>

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			<content:encoded><![CDATA[<div id="attachment_4422" class="wp-caption aligncenter" style="width: 610px"><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/12/7e692683fce5551a6941c55fde30acb7.jpg"><img class="size-full wp-image-4422" title="亜欧堂田善ポスター" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/12/7e692683fce5551a6941c55fde30acb7.jpg" alt="第25回ふくろう文庫ワンコイン美術講座-亜欧堂田善-2012.01.28 13:30開演-ぷらっと。てついち集会室にて" width="600" height="849" /></a><p class="wp-caption-text">第25回ふくろう文庫ワンコイン美術講座-亜欧堂田善-2012.01.28 13:30開演-ぷらっと。てついち集会室にて</p></div>
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		<title>本の話581「何と360年ぶりの合体」</title>
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		<pubDate>Mon, 07 Nov 2011 08:41:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[書籍／新聞]]></category>

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		<description><![CDATA[]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/f1170095f10591e2da9c538865c78495.jpg"><img class="aligncenter size-large wp-image-4409" title="本５８０" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/f1170095f10591e2da9c538865c78495-541x1024.jpg" alt="" width="541" height="1024" /></a></p>
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		<title>本の話　580　 画中に「都」さんざめく</title>
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		<pubDate>Sun, 06 Nov 2011 05:41:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[書籍／新聞]]></category>

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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/a4fb8425cd19033f465cd47d09504b62.jpg"><img class="aligncenter size-large wp-image-4399" title="本" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/a4fb8425cd19033f465cd47d09504b62-538x1024.jpg" alt="" width="538" height="1024" /></a></p>
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		<title>第047回　歴史の虚実を見るには？</title>
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		<pubDate>Sat, 05 Nov 2011 07:13:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[あんな本、こんな本]]></category>

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		<description><![CDATA[｀94.2.16寄稿 江戸城内の台所の井戸に猫が落ちて溺れ死んだ、それを助けなかったのは不届きである、とて台所の守（かみ）が八丈島に遠島になる。又、５才になる子供が、我が家の軒下に巣を造った燕を、紙筒の吹き矢で射ったのは [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>｀94.2.16寄稿</p>
<p>江戸城内の台所の井戸に猫が落ちて溺れ死んだ、それを助けなかったのは不届きである、とて台所の守（かみ）が八丈島に遠島になる。又、５才になる子供が、我が家の軒下に巣を造った燕を、紙筒の吹き矢で射ったのは不埒（ふらち）である、とて親子とも打ち首になる。<span id="more-4380"></span></p>
<p>こんな虐政の支えになったのが前回話題にした「生類憐れみの令」でした。この悪令の発令者は「犬公方（いぬくぼう）」こと、五代将軍綱吉でしたが、彼は又、大名家取りつぶしの名人で、一代30年間に、46の大名家を断絶させたといいます。</p>
<p>つぶされた大名の中で有名なのが、御存知（？）「忠臣蔵」の発端を作った赤穂の大名、浅野内匠頭長矩（あさのたくみのかみながのり）です。</p>
<p>ここで、御存知に（？）をつけたのには訳があります。作家の森村誠一が「忠臣蔵」を書いた時に、大学性50人程に聞いてみたところ、ナント、中の20人がこの事件を知らず、おまけに「忠臣蔵（ぐら）」を「忠臣蔵（ぞう）」と読んだというのです。</p>
<p>私も、念のため回りの学生5.6人に聞きましたが、やはり同じで、何とも「ゾー」とする話しです。「歌舞伎、浄瑠璃をはじめ、映画、演劇、講談、小説と、あらゆるジャンルで演じ語り次がれて来た「忠臣蔵」物語」、「日本人なら誰でも知っている「忠臣蔵』物語」などと文庫本の帯にありますが、今ではそうでもなさそうで、客の入りが悪いときは「忠臣蔵」をやれば必ず当る、だから「忠臣蔵」は芝居の独参湯（どくじんとう=気付の妙薬）だ、という説も、追々通じなくなるかも知れません。</p>
<p>それはともかく、内匠頭に切腹を申し付けたのが綱吉なら、主君の報復を成し遂げた46人にも切腹を命ずべき、という儒学者、荻生徂徠（おぎゅうそらい）の意見をいれたのも綱吉です。</p>
<p>そして、46人全員が切腹して果てたのが、元禄16年（1703年）の2月4日です。何故、浅野は吉良上野介義央（きらこうずけのすけよしなか）に斬りつけたのか？、何故浅野だけが取りつぶされたのか？浅野家の家老、大石内蔵助良雄（おおいしくらのすけよしお）は、君主の仇を討つために如何なる策を練ったのか？</p>
<p>この幾多の謎と逸話を秘めた事件を知るのに、まこと恰好（かっこう=適当な）の本が文庫ででています。「忠臣蔵コレクション<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/047#footnote_0_4380" id="identifier_0_4380" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 縄田一男．忠臣蔵コレクション．河出文庫（1993）">1</a></sup> 」</p>
<div class="tmkm-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%A0%E8%87%A3%E8%94%B5%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%881-%E6%9C%AC%E4%BC%9D%E7%AF%87%E3%80%89-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%B8%84%E7%94%B0-%E4%B8%80%E7%94%B7/dp/4309403964%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4309403964"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>「忠臣蔵｣を扱った小説は長短500を下らぬそうですが、その中からよりすぐった作品を蒐（あつ）めたこの2冊、面白いこと、面白いこと。</p>
<p>ところで幕府は46人の浪士を4人の大名に預けました。大石内蔵助以下17人を預かったのは肥後熊本の大名「細川家』で、当主網利は、浪士らの行為に感じ入って、朝夕、二汁五采の食事を出す程して、非常に優遇したそうです。</p>
<p>ところが、この細川家、一方では　石河自安（いしこじあん）、二村寿庵（ふたむらじゅあん）、絲屋隋右衛門（いとやじゅうえもん）、家原自元（いえはらじげん）などと言う、当時天下に聞こえた大金持ちから借金した上、そのことごとく踏み倒したので、さしもの富豪達も、全て倒産したといいます。</p>
<p>このため当時の人々は、細川家のことを「踏み倒しの名人」とか「不埒（ふらち=法にはずれている、けしからぬ）なお家柄と呼んでいたそうです。</p>
<p>この話しは、いずれが嘘（うそ）か実（まこと）か。</p>
<p>さて、私は日頃、歴史上の或るテーマに取りかかる時、もしそのテーマを文学かしたものがあれば、それを先に読みます。</p>
<p>すぐれた歴史、或いは時代小説は、歴史の多様さを理解するに大きな助けになるからです。</p>
<p>虚実共に含んだ文学作品を読んだあと、今度は、事実に厳正な歴史学者の著述によって、その虚実を分けて行くのも非常に面白いものです。「正史赤穂浪士<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/047#footnote_1_4380" id="identifier_1_4380" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 渡辺世裕．正史赤穂義士．光和堂; 新版版（1998）">2</a></sup> 」</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%89%88%E6%AD%A3%E5%8F%B2%E8%B5%A4%E7%A9%82%E7%BE%A9%E5%A3%AB-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E4%B8%96%E7%A5%90/dp/4875381174%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4875381174"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>すぐれた歴史、或いは時代小説は、歴史の多様さを理解するに大きな助けになるからです。虚実共に含んだ文学作品を読んだあと、事実に厳正な歴史学者の著述によって、その虚実を分けて行くのも非常に面白いものです。そこで、この滅法面白い文庫本のあとに、例えば、渡辺世裕、井筒調策、片山伯仙といった人達の著作もおすすめです。</p>
<p>この3人は、自らも、全12巻の「新．忠臣蔵<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/047#footnote_2_4380" id="identifier_2_4380" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 船橋聖一．新．忠臣蔵．文藝春秋（1998）">3</a></sup> 」をものした作家．船橋聖一にいわせると「赤穂義士」についての歴史的考証の三大学者なのです。</p>
<p>「赤穂義士の手紙<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/047#footnote_3_4380" id="identifier_3_4380" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 片山伯仙．赤穂義士の手紙 ．「赤穂義士の手紙」刊行会（1970）">4</a></sup> 」</p>
<div class="tmkm-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E3%83%BB%E5%BF%A0%E8%87%A3%E8%94%B5%E3%80%88%E7%AC%AC7%E5%B7%BB%E3%80%89-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%88%9F%E6%A9%8B-%E8%81%96%E4%B8%80/dp/4167536099%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4167536099"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AH5GYHV0L._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E7%A9%82%E7%BE%A9%E5%A3%AB%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99-1970%E5%B9%B4-%E7%89%87%E5%B1%B1-%E4%BC%AF%E4%BB%99/dp/B000J9HW4Y%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000J9HW4Y"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>「ふんどしの話<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/047#footnote_4_4380" id="identifier_4_4380" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 新穗栄蔵．ふんどしの話。JABB出版（1990）">5</a></sup> 」</p>
<div class="tmkm-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B5%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%97%E3%81%AE%E8%A9%B1-%E6%96%B0%E7%A9%82-%E6%A0%84%E8%94%B5/dp/4915806189%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4915806189"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>※　つけたし　　越中褌は、細川越中守忠興（えちゅうのかみただおき）が始めたもの，，，という説があります。さて、歴史に名を残すには．．．．</p>
<p>①　「ふんどし」によるか？</p>
<p>②　「踏み倒し」によるか？</p>
<p>③　「悪税」によるか？　　　　　　　貴方ならどれによりますか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr class="clear"><ol class="footnotes"><li id="footnote_0_4380" class="footnote"> 縄田一男．忠臣蔵コレクション．河出文庫（1993）</li><li id="footnote_1_4380" class="footnote"> 渡辺世裕．正史赤穂義士．光和堂; 新版版（1998）</li><li id="footnote_2_4380" class="footnote"> 船橋聖一．新．忠臣蔵．文藝春秋（1998）</li><li id="footnote_3_4380" class="footnote"> 片山伯仙．赤穂義士の手紙 ．「赤穂義士の手紙」刊行会（1970）</li><li id="footnote_4_4380" class="footnote"> 新穗栄蔵．ふんどしの話。JABB出版（1990）</li></ol>]]></content:encoded>
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		<title>第046回　犬の気持ちの何分の一かを持てば！</title>
		<link>http://t-yamashita.info/book/046</link>
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		<pubDate>Sat, 05 Nov 2011 01:54:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[あんな本、こんな本]]></category>

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		<description><![CDATA[｀94.1.28寄稿 私が子供の頃には、町中でよく番った（つが）ままの犬をみかけるものでした。つまり交尾が終わったものの，離れる事が出来ず尻と尻をくっつけたままでいる犬達です。 とここまで読んだ22歳のバイト嬢真理子が， [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>｀94.1.28寄稿</p>
<p>私が子供の頃には、町中でよく番った（つが）ままの犬をみかけるものでした。つまり交尾が終わったものの，離れる事が出来ず尻と尻をくっつけたままでいる犬達です。<span id="more-4364"></span></p>
<p>とここまで読んだ22歳のバイト嬢真理子が，この状態が全然分からぬと言います。「はて？この子かまととかしらん」「何と説明したらよいものやら？」「そうだ！！」</p>
<p>「ロフテング作の『ドリトル先生』は知っているね、その『アフリカ』行きの巻に『この動物は、しっぽがなくて、そのかわりに前と後ろに頭が一つずつついていて』と言う珍妙な動物が出て来るんだが，そいつを井伏鱒二先生は『オシツオサレツ』と訳した。うまいもんだなあ。妙な時に引き合いに出して、巨匠には、まこと失礼したけど、番ったままと言うのは、かような有様に各各後脚を足した犬を想像してもらえばいいんだがね。」</p>
<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/46-1.jpg"><img title="46-1" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/46-1.jpg" alt="" width="433" height="480" /></a></p>
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<p>さて「犬が西向きゃ尾は東』と思いきや　然（さ）ならず、で畜生ながらなにやら狼狽気味のこうした犬を見ると，大人達は必ず彼と彼女が離れるまで，バケツで水をぶっかけるか，竹箒なぞで，ひっぱたくかするのでした。</p>
<p>犬に水をかけると言えば，徳川第五代将軍綱吉の時には，江戸の町人達は町中に桶と柄杓（ひしゃく）を用意した上、番人まで置いて、犬が喧嘩を始めると直ぐに水をかけて引き分けたと言います。</p>
<p>その桶と柄杓には「犬わけ水」と書いてあり、番人の着る羽織には「犬」と言う文字がつけてあったそうですから面白い，，，ではないのです。何故？？って。世に犬公方（くぼう=将軍）様と呼ばれた綱吉が「犬を大事にせよ」とて、有名な「生類憐れみの令」（しょうるい=生あるもの、あわれみのれい）を出していたからです。そのおかげで犬が怪我をしたり、死んだりしたものなら黙って見ていた町人達の責任になったからです。</p>
<p>この世にも奇態な法令の可否（=よしあし）を鮮やか解明したのが板倉の本です。</p>
<p>「生類憐みの令<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/046#footnote_0_4364" id="identifier_0_4364" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 板倉聖宣．生類憐みの令．仮設社（1992）">1</a></sup> 」</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E9%A1%9E%E6%86%90%E3%81%BF%E3%81%AE%E4%BB%A4%E2%80%95%E9%81%93%E5%BE%B3%E3%81%A8%E6%94%BF%E6%B2%BB-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%85%A5%E9%96%80%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E6%9D%BF%E5%80%89-%E8%81%96%E5%AE%A3/dp/4773501022%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4773501022"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hu31axqCL._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>さて、今年は戌(いぬ）年だと言うのに、正月早々富山県で中学校のグランドの鉄棒に、犬を首輪ごと吊るし、それで足りずに顔にスプレーをかけて殺すという事件が起こりました。</p>
<p>どこのタクランケ（=馬鹿者、北海道弁）が、かくもむごいことをやってのけたのでしょうか。</p>
<p>江戸時代には、故意、又は過失で過失で犬を殺した者はどうなるか。慶安4年（1651）に犬を殺して食べた者は<span style="text-decoration: underline;">引き廻し</span>の上、<span style="text-decoration: underline;">はりつけ</span>にされ、又寛文11年（1671）には、犬を盗んで殺した男を、薩摩に（=鹿児島県）に<span style="text-decoration: underline;">流刑</span>にした，，，という話しが塚本の本の中の｢御犬様始末』に出て来ます。この本も新しい発見に満ちた本です。</p>
<p>「生類をめぐる政治<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/046#footnote_1_4364" id="identifier_1_4364" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 塚本学．生類をめぐる政治。平凡社（1983）">2</a></sup> 」今は平凡社ライブラリーの廉価版になってます。</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E9%A1%9E%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E6%94%BF%E6%B2%BB%E2%80%95%E5%85%83%E7%A6%84%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A2-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%A1%9A%E6%9C%AC-%E5%AD%A6/dp/458276018X%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D458276018X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GR3Z4P39L._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>ところで、当節の犬事情は如何なる者でしょうか？全国各地の自治体は「犬収容箱」「不要犬ポスト」「犬留置箱』などと呼ばれる箱を設置しているそうです。</p>
<p>「私は、もし全ての人が、この犬の気持ちの何文の一かを持っていたならば、世の中は今よりはるかに明るくなるに相違ないと信じます。」「犬の生態<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/046#footnote_2_4364" id="identifier_2_4364" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 平岩米吉．犬の生態。築地書館（1991）">3</a></sup> 」</p>
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	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%85%8B-%E5%B9%B3%E5%B2%A9-%E7%B1%B3%E5%90%89/dp/4806723045%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4806723045"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41xx7irYbdL._SL160_.jpg" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>戌年最初の「あんな本・こんな本』ですが、この平岩の言葉にまさる、戌年にふさわしいメッセージは、そう ざらにはないと私は思います。さて、今年もよろしく御愛読の程を！！<a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/46-2.jpg"><br />
</a></p>
<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/46-21.jpg"><img class="aligncenter size-large wp-image-4372" title="46-2" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/46-21-467x1024.jpg" alt="" width="467" height="1024" /></a></p>
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<hr class="clear"><ol class="footnotes"><li id="footnote_0_4364" class="footnote"> 板倉聖宣．生類憐みの令．仮設社（1992）</li><li id="footnote_1_4364" class="footnote"> 塚本学．生類をめぐる政治。平凡社（1983）</li><li id="footnote_2_4364" class="footnote"> 平岩米吉．犬の生態。築地書館（1991）</li></ol>]]></content:encoded>
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		<title>第045回「知識は人生を楽しむための切符である」</title>
		<link>http://t-yamashita.info/book/045</link>
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		<pubDate>Wed, 02 Nov 2011 06:11:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[あんな本、こんな本]]></category>

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		<description><![CDATA[｀93.12.10寄稿 今年12月7日の朝日新聞紙上に、下の投書が載りました。「知りたい」という欲求と、其のための「本が欲しい」という欲求と「〜とは言うものの，，，中々買えぬ」とい言う悩みと結局は「入手する」という喜びと [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>｀93.12.10寄稿</p>
<p>今年12月7日の朝日新聞紙上に、下の投書が載りました。「知りたい」という欲求と、其のための「本が欲しい」という欲求と「〜とは言うものの，，，中々買えぬ」とい言う悩みと結局は「入手する」という喜びとが交々（こもごも=かわるがわる）語られていて、一読共感すると同時に、溌溂（はつらつ）たる精神に驚嘆し、実に感動しました。<span id="more-4351"></span></p>
<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/45.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-4360" title="45" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/45.jpg" alt="" width="570" height="771" /></a></p>
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<p>そして、姫路市、無職　80歳とあるからには、私の大好きな「万平先生」に違いない思いました。「万平先生って誰？」「何故大好きなの？」まあ次の文章を読んでみて下さい。</p>
<p>「知識を持つと言うことは、生活費を得る手段としてだけではない。<span style="text-decoration: underline;">人間として楽しく一生を送るための切符である。</span></p>
<p>直接パンにつながらないからと言って、知識を得るための本を買うのを止めるという手はない。」</p>
<p>下線を引いたのは私ですが、本好きにとって、「知の効用」をこれは度明快に説いた言葉は、そうないものではないでしょうか。本好きの私としては、この言葉だけで「万平先生が』好きになります。これは万平先生がプリニウスの「博物誌」が欲しくてとつおいつした時の気持ちを書いたものです。</p>
<p>先生は大学で「科学史」を講じていた時に、プリニウスの本を見たことすらないのに、ー「原書を見ることが出来ないからと言って、其の所を講義から省くようでは先生商売は成り立たない。自分で見たことがないからと言って話すのをやめたり、したことがない実験だからと言って話しからはずしては教壇上では一言も喋れなくなる。自分が見ようが見まいがしようが、しまいが、何でもかんでも学生の前で喋るのが先生である。思えば罪深い商売である。」と観念して、毎年プリニウスに言及して来ましたが。開き直ったとは言え、その都度忸怩(じくじ=恥じ入るさま）たるものがあったのでした。そこへ、古本屋に「博物誌」が出たのですから、先生は、教職を退いた今の身には必要はないと思いつつ、一大決心をして、プリニウスのために20数万円をはたきます。</p>
<p>こと程左様に、万平先生は本を買い、読み続けます。</p>
<p>“　しかし何としても欲しかった。おそらくこんなにまとまった本は、今後そんなに出るものではない。<span style="text-decoration: underline;">出費の傷はいつかは）いえる</span>。<span style="text-decoration: underline;">買わなかった恨みは、永久に残るであろう。</span>「百科全書」のことを口にするたびに、持ち得なかった資料の弱身が心をさいなむであろう。<span style="text-decoration: underline;">買うべきであ</span>る。これが一夜寝た後の結論であった。」（下線は山下）</p>
<p>これは「チャンブルス」の「百科全書」を買った時の文章です。さて、上に引いた文章が載っているのが「素人学者の古書探求<sup>&#8251;<a href="http://t-yamashita.info/book/045#footnote_0_4351" id="identifier_0_4351" class="footnote-link footnote-identifier-link" title=" 橋本万平．素人学者の古書探求。東京堂出版（1992）">1</a></sup> 」です。<div class="tmkm-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%B4%A0%E4%BA%BA%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%AE%E5%8F%A4%E6%9B%B8%E6%8E%A2%E6%B1%82-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E4%B8%87%E5%B9%B3/dp/4490201915%3FSubscriptionId%3DAKIAITRFWSEPS4DLVLCA%26tag%3Dnisicom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4490201915"><img src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/plugins/wp-tmkm-amazon/amazon_noimg.png" border="0" alt="" /></a></p>
</div>
<p>「ふとした事から日本の科学史に興味を持つようになった私は、ぼつぼつ関係の本を読んで行った。」結果で来たのがこの本です。</p>
<p>「科学史？」「物理学？」「うへっ、そりゃ歯がたたぬ」と最初から敬遠しては，まこと大きな楽しみを、あたら失う事になります。</p>
<p>「緒方洪庵と日本の物理学」と初めとする中味の面白さは勿論ですが，「知る事」への貪欲（どんよく）さと、その「知」をもたらす「本』は自分で所有すべきであるという、本好きに取っては鉄則と言うべき信念と，「本」への激しい愛情が，率直（そっちょく）に吐露（とろ=かくさずにに述べること）されていて、それが読むものの心を打ち，励まします。</p>
<p>さて，今年は約70冊の本を紹介してきましたが、かくも熾烈（しれつ=激しい）に知識欲が表現された本をあげる事で，今年の掉尾（とうび=最後）を飾る事が出来て，私も嬉しい限りです。</p>
<p>※　我が大学の図書館は，12月1日より増改築のため移転中で机に向かう暇もありません。それで少しお休みを頂いて，次回は｀94年1月28日といたします。</p>
<p>では早めながら良いお年を！！そして，新年も御愛読の程を！！</p>
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<hr class="clear"><ol class="footnotes"><li id="footnote_0_4351" class="footnote"> 橋本万平．素人学者の古書探求。東京堂出版（1992）</li></ol>]]></content:encoded>
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		<title>万事に怒り忘れるな</title>
		<link>http://t-yamashita.info/article/%e4%b8%87%e4%ba%8b%e3%81%ab%e6%80%92%e3%82%8a%e5%bf%98%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%aa</link>
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		<pubDate>Mon, 31 Oct 2011 07:40:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>nisi93kei</dc:creator>
				<category><![CDATA[書籍／新聞]]></category>

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		<description><![CDATA[]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/10/9ef5e9874494bce0cd735d11f0330e1a.jpg"><img class="alignleft size-large wp-image-4342" title="新聞週間" src="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/10/9ef5e9874494bce0cd735d11f0330e1a-860x1024.jpg" alt="" width="688" height="819" /></a><a href="http://t-yamashita.info/wordpress/wp-content/uploads/2011/10/9ef5e9874494bce0cd735d11f0330e1a.jpg"><br />
</a></p>
]]></content:encoded>
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