山下敏明さんのあんな本、こんな本

司書独言(181)

◯月◯日 色々と問題の多いEU(欧州連合)だが、その経済と社会担当のギュンター・エッティンガー

なるドイツの委員が、中国代表団に対して「つり目」と言い、又「髪を靴墨でなでつけていると差別的発言をしたと追求されている。「つり目」とは又随分と陳腐な表現だなと思いつつ、用例の参考にしようと切り抜きを辞典に挟もうとしたら、その表記が攣目、吊目、吊眼と種々あって驚いた。最初の字は痙攣のれんだがこの字はひきつるの意だから、まあこれでいいのか。

◯月◯日 もう一つ「釣り眼に色目なし」なる成語があることも知った、「目尻がつりあがった目は、けわしい感じで、色気を感じさせるなまめかしさはないということ」だと。逆に目尻が下がったと言えば、小さい時に聞いた「シッペサガリ」があったと思って北海道方言辞典を見たら「女に甘いにやけた男を馬鹿にした語」とあり、秋田、岩手、宮城からの人が使うとある。成る程色々勉強になった。

◯月◯日 DVDで「帰ったきたヒトラー」を観た。独裁者の復活(?)を描いて教訓に富むが、昨年11月「欅坂46」なる女性のアイドルグループがナチスの軍服めいた衣装で出て問題を起こしたが。私は此の女性団体を知らないが、そのデビュー曲「サイレントマジョリティ」は「権力者の言いなりにならずNOと言おう」と言うものだと。となれば、ナチスの格好と、反逆の歌が釣り合わぬことは判然たるもので、パロディにもならん。その後在日エスラエル大使館がホロコーストのセミナーに招待してくれると出たのも宜(むべ)なるかなだ。もっと勉強して歴史感覚を養ってくっれと言うことだ。無知程傍迷惑なことはない。

◯月◯日 ヒトラーといえば、昨年オーストリア北部オーバーエスタライヒ州のブラウナに残るヒトラーの生家を取り壊さずに社会福祉施設として使うこと当局が発表した。前にも障害者の施設画入っていたと言うこの建物のこの転用、見事な社会教育的発想と思う。今となっては遅いが、あの「ヒトラーの思想が降りてきた」云々の愚か者をこういうところで実習させたいものだな。

◯月◯日 「ふくろう文庫」の助っ人、「緑香堂」の主で美術鑑定家の松島みどり女が、先日図書館のツタヤで体験した話。「純文学の棚は何処ですか」と聞いたら、「それは何のジャンルですか」聞き返されたと言う。こう言う店員を抱える店が、各地で図書館の指定管理者に名乗り出るのだから、図書館も舐められたものだ。

◯月◯日 図書館とと言えば先日DVDで「海すずめ」を観た。宇和島図書館がが舞台。初めて見る武田梨奈が良かったが、彼女の働く場所が図書館野中の自転車課。これ文字通り図書会員が自転車に乗って島民に本を 届けてかつ回収してくる役。お決まりの財政難ドウタラで廃止されるところを頑張って無事この課を存続させるサイクリング愛好の人達がマウンテンバイクで、この役を買って出てくれば面白しことになるかもしれないと言うこと。これはあくまで勝手な想像。

◯月◯日 1月12日「まち・人活力大賞」の賞状と賞金を頂いてきた。じつにもってありがたい話。今国宝5点程を候補にしてどれが買えるか検討中。

複製と言うと「どうせコピーでしょう」と言う人がいるが、とんでもない間違い。copyは電子複写機などで印刷物を複写すること。

◯月◯日「ふくろう文庫」が蒐めているのは、同じく英語でレプリカ(replica)と言って、模写、それも原型を忠実に模して製作した複製品、つまり原色・原寸・原素材が条件=同じ色。同じサイズ、例えば掛け軸で素材が絹なら絹、軸が水晶なら水晶と言うもの。ゼロックスで写したものと思っていた人が居たが、そんな軽々しいものではない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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