第423回現代中国のタブー「天安門事件」科学者の論文捏造

私が室工大に在任中、北京から劉さんという人が留学生として来た。この人と他の中国からの留学生の違いが一つあって、それは彼が唯一「文化大革命」の時に高校生だったことだ。 続きを読む 第423回現代中国のタブー「天安門事件」科学者の論文捏造

司書独言(231)

◯月◯日/ 5月23日、米の絵本作家エリック・カールが91歳で、マサチューセッツ州、ノーサンプトンの自宅で死去した.20余年前の事。私が室工大を定年になった年の6月に市立図書館に呼ばれて直ぐの頃、私の部屋で「読み聞かせの会」の女性達が8人程で打ち合わせ中で、丁度エリック・カールの話を始めた所だった。私は話には加わらず自分の机に座っていたが、その時私を訪ねて未知の女性が入ってきたが、その人を一目見て私は呆気にとられた。何故って、その女性は170cmはありそうな長身でかつ細身で頭にグリーンのターバンを巻き、スーツも上下グリーン一色のものだったからだ。わたしは本当に「はらぺこあおむし」が来たのかと思った。その人が来たのはこれっきりだからその名も用件も忘れてしまったが、うるさがたが揃っている「読み聞かせの会」の面々が一瞬どよめいたあと黙りこくってしまったことだけは今尚忘れていない。もっとも当の女性にしてみれば何故どよめいたのかは、思いもつかなかったろう。

◯月◯日/ この欄で今迄数度世界に共通するサッカーファンの行儀の悪さについて触れ、直ぐに騒ぎまくるファンは是非この本を読んで少しは勉強してくれと、陣野俊史著「サッカーと人種差別」(文春新書¥750+税)もすすめてもきた。ところが、5月29日ポルトガルの北部の都市ポルトで行われた男子サッカーの欧州クラブトップを決める決勝戦で又もや問題が起きた。この決勝戦を戦うのは共に英国のチームで、チェルシーとマンチェスター・シティ。コロナの最中、これを応援しようと英国人ファンが60機のチャーター機でポルトガルに来たと言うからすごい。

◯月◯日/ スタジアムの16,500人以外は街頭に出てマスクを無しで飲んだり、食ったり、騒いだりとなってこれを許した政府に非難が集中した。そして左派の党首マルティンスが「自国の市民に認めなかったイベントを他国民に許すとは理解し難い」と表明した。もっともだ。

◯月◯日/ 実はこれ迄は前置きで書きたいのはこれから。去年10月に封切られた「キーパー・或る兵士の奇跡」なる英独合作の映画がある。実話だ。第2次世界大戦で英国の捕虜となったドイツ兵バート・トラウトマンは実はキーパーの名手だ。その腕前を捕虜収容所で或る日偶然発揮する。これを地元のサッカーチームの監督が見て捕虜の身分のままスカウトして試合に出す.するとこれ又試合ぶりを見た名門マンチェスター・シティの監督が引っこ抜く。然し、マンチェスターはユダヤ人が多い町だから、ナチスの軍隊にいたトラウトマンへの怒りと攻撃が凄まじい。となるとドイツ敗戦後マンチェスターに残ってサッカーを続けるトラウトマンの運命やいかに??と相成る。実にいい映画だ。反戦映画の傑作と言ってもいい。

◯月◯日/ 周知のように大阪なおみの発言が注目されている.これに女子シングルスで4大会通算23度優勝のセリーナ・ウイリアムズが「大阪の苦しみがどんなものか私は知っているからなおみをハグしてあげたい」と発言。このセリーナが第1子の妊娠を発表した時、ルーマニアの女子チームの代表監督(男)イリ・ナスターゼから「どんな色の子が生まれるのか」とからかわれ、この余りの人種差別のひどさに「国際テニス連盟」が調査に入ったことがある.2017年の4月の事だ。この男といい、IOCのバッハといい「何様」のつもりの馬鹿が多すぎる。

◯月◯日/ 映画といえば「在りし日の歌」なる中国映画もそうそうない傑作だ。去年の4月封切り。中国は人口抑制で1980年代に「一人っ子政策」を採った。映画は2番目の子を妊娠した女を親友が当局に密告して、無理やり堕胎させられてしまう事から起こる悲劇だ。登場人物皆悲しみ極まるという面持ちで生きていて、観る方にも人生が抱える悲しみが迫ってくる。ところが中国はこの5月の末に、一組の夫婦は3人まで生んでいいとの方針に踏み切った。勝手なもんだ。

◯月◯日/ ナニシロ、今の中国は一人っ子政策が裏目に出て、20代から40代では男が1,700万人余っている。つまり女が圧倒的に少なく、結婚したくとも男は相手がいないのだと言う。それを踏まえて今度は「3人生め」となった訳だが、前は産むな、今度は産めダナンテ「人間は機械じゃないわ」との反発が広まっているという。もっともだ。戦争最中のナチスも日本も「お国のためだ、産めよ、増やせよ」とやったが、それにウカウカ乗ってしまった人達は戦争に負けて、何一ついい事はなかった。国民皆そうだが。今も昔も国の言う事を聞いてはならぬ、という事を国民皆肝に命ずるべきだ、と私は思うがね。

◯月◯日/ 太平洋戦争中、汽車に乗って伊達の方から室蘭に向かう時、オコンシベ(今の黄金駅)を通る辺りから乗客は海側の木製のシャッターを降ろさねば成らなかった。室蘭港が一応軍港扱いで、国民が港内の様子(軍艦が入港しているか、工場では煙をだしているかなどを)を見たり、話したりしてはいけなかったからだ。又今では信じがたい事だが、室蘭郵便局(海岸町の本局のこと)の屋上には探照灯が設置されていて、戦争が始まるまでは近所の子供達はそこに上がって遊ぶ事が出来たのにそれも禁止された。この探照灯、空爆でB29が飛んでくると、それを狙って照らし始め、B29の姿が夜空にはっきりと写し出されると、高射砲が火を噴くーと言った具合で、子供の時の記憶では,その弾が届かない。B29のかなり下の所ででポンポンとはじけてしまって威力はなかった。

◯月◯日/ 函館山も今のロープウェイがある所は登山が禁止された。山へ登るもダメ、海側を見るもダメとは何故かとなれば、戦時中には「要塞地帯法」があって、港や飛行場や軍需工場などを写したり描いたり、それについて喋ったりする事を禁ずる「軍機保護法」とセットでこれを犯す市民を監視し罰した。前々前回の「あんな本こんな本」で北大生の宮澤弘幸が旅行中に聞いた飛行場のことを北大英語教師のレーン夫妻に喋ったことで懲役15年を科せられた事件を語ったが、宮澤は上記の2つの法律に引っかかった訳だ。ところで、今米軍や自衛隊の基地や原発周辺の住民を監視し、土地の売買や利用を規制する「土地利用規制法案」が成立しそうだ。これ昔の「要塞地帯法」によく似ているという。恐ろしい。「写メッチャオウ」なんてカメラかまえる小父さん達もこの法案に注目したほうがいいぞ。

◯月◯日/ 1億5千万円事件で議員を辞めざるを得なかった河合案里が、ろくに議会にも出ないくせにもらった議員給料を返せと広島市民が訴えた事件で、裁判所がこれを却下した。この裁判官連中何を考えてんのか。これに関して二階が「政治と金は綺麗になった」と発言した。このキビッチョ口(キビッチョ=急須=口とんがらかし)男も毎回毎回何たることを言うのか。地元民もこんな男に何故一票入れるのか。

◯月◯日/ いやあ驚いた。豊胸手術というのは聞いていたが。それには「豊胸シリコンバッグ」なるものを胸に埋め込むのだそうな。ところが、それに安い工業用シリコンが使われていて、これが老化して破裂する事件が相次いで、英仏などの女性2,700人がドイツの「製造安全認証会社」のテュフラインラントを訴えているそうな。その結果同社に賠償を命ずるとの判決がこの5月末に出たのだが、同社は上訴するという。ナニシロ、バッグが破裂するとシリコンが身体中に広がって、胸、腰、頭と激痛が走るというからたまったもんではなかろう。バッグを作っていたのはフランスの「ポリ・アンプラン・プロラーズ」なる会社。私の知り合いの女性はバスト98㎝だが、いつぞや東町のシブチンの外科にどこか痛くてかかった所、医者から「こんなすばらしい胸は見たことがない。だけどここにしこりがある。先生がきれいにとってあげるから」と言われたけどどうしたもんだろうと、その医者と旧知の私が相談されたことがある。私はあれはヤブだから止めとけと答えたが、今その医者は天国(地獄か)に行って98cmの方はナントモナクピンピンしている。このヤブ医者も工業用シリコン並だなあ。

◯月◯日/ おっぱいの後で何やら妙な気がするが、ポコチンのことを書く。昔「皮かむり」と言う言葉があった。いわゆる「包茎」のことだ。この包茎を歴史的観点から書いた本を東京経済大学の渋谷知美準教授が書いたので注文したがまだこない。この先生が言うには、あの高須クリニックのヤブ医者、あの何故か知らないが、ヘリの中で何故か知らないが、色んな国の美男美女と会議をして見せ、最後に一言OKで済ませるあのインチキくさい高須は私は美容の方だと思っていたが、まあそっちもするんだろうがナント包茎専門の医者ナンダト。しかもこの医者、男性雑誌に知り合いの女に頼んで「包茎って嫌い」だの「包茎って不潔」だのと言った投書をさせて、これを見て不安に駆られた馬鹿な男たちが包茎手術をしたくなるようにしむけていたという。

◯月◯日/ 高須は今「、あいちトリエンナーレ」に関して,偽署名の件で疑われているが、偽投書も似たようなものだ。「人の褌で相撲を取る」とは「他人の物を利用して自分の目的を果たそうととする事」だが、この男は「人の皮」でヘリに乗っている訳で大した狸だ。どこまでも欲の皮のつっぱった男だか。ここで思い出したのはこれも死んでしまった千歳町のこれまたシブチン泌尿器科の先生は、「包茎」をチョチョ切った先端の皮(と言っても私は見た事がないが)を日干し(だろうと私は思うが)にして指輪状になった物をキャバレーに行くと女給たちにチップ代わりに配って人気があったという。しかし、これ切られた方からすれば「所有権の侵害」ではあるまいか。この医者「アリナミン」だったかの会社が、使用した量によって医者をハワイに招待とやった時。ドラム缶だかに「アリナミンを仕入れて患者に食わせるほどに配ったという噂があった。真偽の程は知らん。

◯月◯日/ おっぱいでで倍賞美津子を思い出した。最初に観たのは「喜劇・男は愛嬌」(だったのではないか)で、少年院帰りの美津子が出所の手続きで、係員が拇印が要るよというと「あーボインか」と言ってセーターを脱ぎにかかる「そうじゃないよ。ハンコだよ」と言われてチラッと見えかけた”おっぱい”をしまう。この場面の乳房の威力はさほどでもなかったが、それから10年ほどして「復讐するは我にあり」に出た時はすごかった。殺人魔の緒形拳の相手役で、後ろから緒方が乳房露な美津子の「おっぱい」を揉みしだく。この時美津子は、レスラーの猪木と結婚していたが、その乳房はまさに豊満だった。

◯月◯日/ おっぱいはともかく、この映画は犯罪映画の傑作だった。原作は佐木隆三で、佐木はこれで直木賞を取った。西口彰と言う実在した稀代の殺人魔が主人公のモデル。読んでも見ても実に恐ろしかった。ここで思い出したのが西村望のドキュメンタル・ノベルの「鬼畜ー阿弥陀仏よや、おいおい〜」(徳間文庫、1981刊)この頃はあまり読まれていないようだが、この作家の書く物は殆ど犯罪小説で、実録も多い。この「鬼畜」も高知県生まれの梶尾卯吉なる実在の人物がモデルで、とにかく生涯、犯し、殺しの連続だ。恐怖にかられながら読み終えて、月並みだが「人間なるものの不可解さ」について考えさせられる。西村望の実録小説は皆すさまじい。

◯月◯日/ コロナワクチンで13:30に来いと言われて昨6月7日医院に行ったところ、ワクチンがまだ届いていなくて1時間ほど待たされた。プシュとやられて帰ってきたが、夜中言われた通り左腕が上げ下げする時多少痛かったが、後はなんともなかった。行った時、医者が「今日はどうしたんですか?」と聞くから、「コロナで来いと言われたから着た」と言うと「エッ、コロナですか、ワクチンあんのかな」と知らないでいた。看護士はナニモ伝えてないのか。ワクチンの副作用より、こっちの方が心配だ。

2021年6月8日寄稿

山下敏明

司書独言(230)

◯月◯日/ 5月初めに米アカデミー賞の発表があって、フランシス・マクドーマンドが「ノマドランド」で主演女優賞を受けた。この女優、いつもうまい人で、既に「ファーゴ」「スリー・ビルボード」でオスカー賞をとっている。この女優を最初に観たのはマイクル・パレとダイアン・レイン主演の「ストリート、オブ・ファイヤー」。街を荒らし回る暴走族に立ち向かう男がパレ。このとき全然美形ではないけれど妙に存在感があったのが脇役の、マクドーマンド。

◯月◯日/ 主役パレとレインはその後全くふるわなくなったが、マクドーマンドは先述の如き活躍ぶり。ところで、私はD・・クインラン著の全814頁の「世界映画俳優大辞典](2002年刊)を常々使っていて、これにはレインもパレもストリート・オブ・ファイヤーも出ているのに、ちょい役だったマクドーマンドは只の一行も出ていない。それが(繰り返すが)今や主役の二人は姿を消して、ちょい役がアカデミー賞3度となった。何か「人生」というものを感じさせるね。

◯月◯日 /助演女優賞は「ミナリ」に出た韓国人のコン・ヨジョンが受けた。「ミナリ」とは植物のセリの事。アーカンソー州に入植した韓国人一家のお祖母さんが川べりにセリの種を植える場面から来たタイトルだ。韓国の文在寅大統領はこの受賞を喜んで「”パラサイト”で作品性と演出能力を国際的に認められたのに続く映画界の快挙だ。韓国の映画史を”演技”で書き換えた」と絶賛した。「パラサイト」は言うまでもなく昨年作品賞など4冠に輝いた傑作。

◯月◯日/ しかるに、この文在寅と正反対の行為をとったのは中国の習近平。先述した「ノマドランド」は作品賞など3部門の受賞だが、そのうち監督賞が中国出身のクロエ・ジャオで、これはアジア系の女性で初めてだ。そこで中国共産党の機関紙「人民日報」も「女性監督して史上2人目」とほめた。ーがー今年3月に入って、このジャオ2013年のインタビューで「自分が10代を過ごした中国では嘘があふれていた」と発言していたことが今になり判明した。途端に中国の報道全部からクロエ・ジャオの授賞他一切が消された。香港でも授賞式が放映されなかった。

◯月◯日/ つまり「中国には至る所に嘘がある」との発言は習近平にしてみれば「愛国心の欠如」となる訳でそれは「許されない」となる訳だ。恐ろしい。恐ろしいと言えば、読者は「人事檔案(じんじだんあん)なる言葉を御存知か?これ「中国の国民全員の思想傾向や交友関係などが記された非公開の身上書」「記載内容は本人に公開されず中国共産党員である学校の担任教師や職場の上司などしか閲覧権限がない」「国家が人民の職場を決定していた当時の計画経済体制の社会では、本人の生殺与奪を握るエンマ帳に等しいい書類だった」と言うもの。

◯月◯日/ 詳しくは安田峰俊著「八九六四・完全版ー「天安門事件」から香港デモへー」(角川新書)を観て欲しい。私はこれ、今菅がすすめている「デジタル法」と全く同じだと思う。「デジタル法」については多くの識者がその危険性について書いているが、要は国によって個人の生活情報全てが握られてしまうと言う恐れだ。マイナンバーとふっつけて、ナニヤカヤ便利になるような事を言ってるが、それは「おためごかし」と言うものだ。習近平と同じく菅もまぎれもなくファシストで、全てを自分の看視下におきたいだけだ。

◯月◯日/ 新橋他で「ヤキトン・ユカちゃん」を4店経営している藤嶋由香がコロナ禍の政府の場当たり的政策に腹を立てて「新橋一揆」を提唱した。うなずける。その由香女史が国会に行ってみたところ、菅は棒読みを続けるだけだし、居眠りしている大臣もいるのをみて「こんな風に決まった法律で、憲法に保証された(営業の)自由が制限されるのかと、馬鹿らしくなった」という。うなずける。ところでこの緊急事態を「さざなみ程度」と称した馬鹿がいる。菅が内閣官房参与とやらに任命した高橋洋一。どこかで聞いた名だと切り抜きを調べたら,先年どこやらのサウナロッカーで先客が忘れていった高級時計をくすねて窃盗罪で東洋大学をクビになった男だとわかった。「類は友を呼ぶ」とは言うが安部や菅程に悪友が集まる男はそういないね。

◯月◯日/ イスラエルとパレスチナの衝突が止まらない。国連安保理がナントカ止めようと共同声明を出したいのだがアメリカが賛同しないのでこれが出来ぬ。イスラエルのネタニヤフ首相も「アメリカの支援を受けているから攻撃は止めぬ」と言明している。バイデンも二股かけるような発言しかしない。そう言えば、昔イスラエル建国を描いたユル・ブリナー主演の映画があったなあと思い出して調べたがどうも該当あるものがない。見ながら勝手な(と言うのはイスラエル側の言い分だけのという意味)映画だなと思ったのだが、ハテ、何だったろう。

◯月◯日/ 序でだから言うと、ユル・ブリナーは「王様と私」で有名だが、この人、本人が言うには、父はスイス人とモンゴル人の混血児、母はジプシー(今で言うロマ)で、日本人の親類もいると。元はサーカスの空中ブランコ乗りだったのが転落して止め、パリで劇団の大道具係をしながらソルボンヌ大学で哲学の学士号を取った由。私が好きだったのはゴーゴリ原作の「隊長ブーリバ」丁度ゴーゴリの原作を読み終えた中学3年の時だった(筈)。16世紀のウクライナを舞台に父祖の地を取り戻すべく戦うコサックの物語だ。因みに私の書棚に全5巻の「ゴーゴリ全集」がある。好きな作家だった。ブリナーはコザックの隊長、息子役はトニー・カーティスだった。

◯月◯日/ここで思い出した。イスラエル建国を扱った映画は、ポール・ニューマン主演の「栄光への脱出」1960年作だ。原題は「エクソダス」(Exodus=旧約聖書の中の一書でモーセにひきいられてイスラエル人がエジプトから脱出する様を描いたもので、脱出、出国の意)イスラエル寄りの話で凡作だった。

◯月◯日/ ノンフィクション作家森功によると、「言うまでもなく三木谷もまた菅の有力ブレーンの一人だ。楽天はGOTOトラベルのメインプレーヤーとなっている。自民党総裁選以降、菅の提唱している携帯電話料金の引き下げ政策は三木谷直伝とされるが、それより、ずっと以前から二人はタッグを組んできた」(森功「菅義偉の正体」小学館新書)。ところがこの三木谷が5月14日の米CNNビジネスのインタビューで、日本で、新型コロナが感染が再拡大する中「大規模な国際行事を主催するのは危険で、リスクが大きい自殺行為」とし、インドやブラジル他がコロナで苦しんでいるので「まだ祝典の時期ではない」と言い更に菅のコロナ対応は10点中2点」と批判した。

◯月◯日/オヤオヤ。これは本当かいな、どうした風の吹きまわし?と思っていたら、今度はソフトバンクの孫が米のCNBCテレビで五輪開催について「非常に懸念している」と言ったと報じられた。私はIOCは只金目当ての団体だと思っている方だから、「五輪反対」大いに結構だが、この財男2人の発言、このまま受け取っていいのか、何か裏があるのか、判断つきかねる。まさか、菅の余りの無能力に今になって気づいて「もう一緒にはやってられないわ」と言った単純なものではー有る筈ないわなあ。

◯月◯日/ 5月の中旬になって、室蘭岳でもクマが目撃され始めた。今年はそちこちにクマが出ていると言うニュースがそちこちで出る。50年も前に読んだ本で、今でも豊浦の道の駅などで売られていると思うが「熊百話」という本がある。今確かめずに書くが、その中に実に珍奇な話があった。日高の方の話で、或る時、北電の社員が電柱に登って配電盤かナニカの修理点検中、ふと下を見るとナントカ熊が登って来て前足を伸ばした。恐怖にかられて、咄嗟に持っていたペンチで熊の手をはさむとプチンと爪が切れるような音がすると同時に熊は下に落ちた。

◯月◯日/その落ちた先はナント電柱の隣に立っていた樹の切り株で熊は其れに尻持ちをついた形で、打ち所悪くて死んでしまった云々。こう書いてもう一つ思いだした。これも日高の方だったと思うが郵便配達が片側山片側崖の道を歩いて直角に近い曲がり角を曲がった途端に熊がいて、出合いかしらに思わず持っていたこうもり傘をパッと開いたら、びっくりした熊が崖下に落ちていって本人は助かった云々だった筈。薄い本だったが「事実は小説より奇なり」の話が、つまり百のっていたなあ

◯月◯日/ 英政府がフカヒレの輸出入をを禁止すると5月12日に発表した由。フカヒレはサメのヒレを乾燥させたものだが、その漁は釣ったサメのヒレを取ると胴体の方は無用だとてその場で海に捨てる由。この残酷さは許せないと言うのが禁止の理由だと。又ガチョウやアヒルを肥らせて肝臓を取るフォアグラもいずれ禁止にする由。私は食べ物には欲のない方だからこのフカヒレもフォアグラも食べたことはあるが大して美味しいいとは思わなかった。然し採取の方法や飼育の仕方が残酷だからとなると、ニワトリでも、豚でも牛でも皆引っかかるんじゃなかろうか。私は肉もほとんど食べたい思わぬ方だから、個人的には影響はないけどね。「フォアグラの歴史は実に古い。エジプト人も、ギリシャ、ローマの人々も鵞鳥を強制飼育していた」と、やまがたひろゆきの「美味学大全」にある。

◯月◯日/ 「フランスでは鵞鳥に目隠しをして、足を床に固定し、何も飲まさずに、やたらと口の中へナッツを詰め込む、するとは普通の10〜12倍くらいの大きさになる」ともある。こうして何千年も食べてきた訳だが、それを止めるなんてことが英国人にはともかくフランス人には出来ないだろうな。

◯月◯日/ 血圧検査で一月一度行く近所の医院に行ったら、入り口にどこかで見た様な顔の女のポスターがある。自見英子の顔だった。コロナ騒ぎで再三きつい物言いで国民に自粛を呼びかけていた旭川出身の中川俊夫日本医師会長が、この女の政治資金パーティーに参加していた。おまけにこれ又きつい表情で政府に物申していた東京医師会長の尾崎も同パーティーに出てた。中川は又「日本医師会連盟」の委員長だそうだが、団体2019年1年だけで自民党に2億円の献金をしている。話を戻すと、今日私が行った医院が自見のポスターを貼っているということは、私が払ったお金の一部も自見に流れているということだ。損した気分で嫌になるね。しかしまあ、中川も尾崎も見かけ倒しだなあ。

◯月◯日/ 昔札幌で道内物産展があって、その時「町村牛乳」なる物があって買った。どこぞの市町村の特産だと思ったら、これが勘違いで、道知事をやった町村金五経営の牧場の牛乳だった。このときもアリャ損した、くだらないやつに金を出してしまったなと思ったものだった。この町村は戦争中に警視総監を務めた男だ。一高東大組だが同期に劇作家の村山知義がいた。市川雷蔵主演で人気のあった映画「忍びの者」の原作者で、戦時中は治安維持法に引っ掛けられて獄中生活を強いられた。その村山には全5巻の自伝があるが、その中で村山は「私が牢獄に入れられた時町村は警視総監だった」と書き、「町村は凡庸な男だが、猛烈なガリ勉男だった」と書く。さもありなん。凡庸だからこそ治安維持法にも何の疑念も抱かないないのだろうな。

◯月◯日/ 資金集めと言えば、下品な麻生も4月13日に派閥パーティをやった。麻生の父親は強制連行した朝鮮人と被差別部落民を只同然にこき使って肥え太った。被差別部落と言えば、いつぞや麻生は国会で被差別部落民をバカにする発言をして、その時「俺も被差別部落民だ」と色をなして詰め寄った野中に。流石に厚顔な麻生も思わず真っ赤になって下を向いて黙ってしまったことがあったな。いい機会だから、野中広務+辛淑玉(しんすご)著「差別と日本人」角川書店/2009/¥724+税をすすめておこう。帯に「部落とは、在日とは、なぜ差別は続くのか?」と書かれている本だ。

◯月◯日/「 司書独言no224で南米ウルグアイの「世界一貧しい大統領」ホセ・ムヒカに触れたが、4月末魚を食べて、その骨が引っかかったらしく、具合が悪くなり入院した由。85歳だが世界のためにもまだ死なないで欲しい人だ。貪欲な麻生にムヒカの胃に引っかかった魚の小骨を飲ませてやりたいものだ。麻生といい菅といいほんとうに嫌な顔だ。

2021.5.15   山下敏明

第422回(ひまわりno238)おなら考.加藤拓川.奥本大三郎の思い出etc

2021.5.8寄稿

4歳の孫(女)がおならをして、澄ました顔で「お尻の言葉よ」と言った、と言うお祖母さんの嬉しげな投書が出ている。こましゃくれた孫だなあと感心しながら、いつぞや読んだ女子高生の投書を思い出した。 続きを読む 第422回(ひまわりno238)おなら考.加藤拓川.奥本大三郎の思い出etc