司書独言(208)

◯月◯日/ 日常、肉を全く食べたいと思わぬ口の私には関わりのない話だが、消費者庁が5月末に日本マクドナルドに課徴金全2,171万円の支払いを命じた言う。成型肉を出していたのに、TVコマーシャルでは、ローストビーフに牛ブロック肉を使用しているかの如くに広告しているからだと言う。その前日には米マクドナルド社の女性労働者らがセクハラを受けたとして提訴したとのニュースも出た。私は小腹が空いた時にフライドポテトを食べに入った事があるくらいの店だが、ブラック企業に近いのかな。

◯月◯日/ トランプの来日で腹立たしいことばかりだったが、その中の一つが国技館の椅子。他の人が正座かあぐらでいる所へ、まるで屏風でも立てたようにトランプらと側近、それにSPらしきものが座って、あれでは後ろの人間は見えないじゃないか。呆れたことにこの椅子、注文品で一脚50万円だと言う。バカ夫婦組しめて200万円。湯水の如く税金を使ってくれる。付き人の椅子も50万円か?まさかね。「血税でゴルフ相撲に炉端焼き」「相撲史に汚点を残すおもてなし」etc.の投句が新聞に続出したのを見れば、誰しも思いは同じだろう。これどこの製品だろう。よもやニトリじゃあるまいな。ニトリはそんな高い椅子ないよって。果たしてそうか?

◯月◯日/否々、私がニトリではと疑うのには理由がある。私はこの「ひまわり」の今年4月号の「あんな本・こんな本」で「アベ友トンデモ列伝」(宝島社刊)を紹介したが、それにニトリの社長、似鳥昭雄が安倍とその閣僚6人に4年間で2170万円を献金したとある。さらに2014年に安倍が中南米を歴訪した時、似鳥が同行して原料調達先を探していたと出ている。庶民向けの家具屋ニトリの売り上げが、安倍への献金に変身すると分かると嫌な気分になる。

◯月◯日/ この一脚50万円の椅子で相撲を見たり、トランプは安倍が指す人物数人と握手したが、それが誰かと思いきやあの櫻井よしこに金美玲、桜井はいまおいてこの金なる婆さんは、自宅マンションに安倍他を招きパーティを開いて喜んでいる自称「安倍のバアヤ」の茶髪の台湾婆さん。

◯月◯日/ この婆さんは以前「国際会議に出席すれば、安倍晋三の回りに各国首脳が集まり、助言を求める。こんなリーダーが日本に現れるとは夢にも思わなかった」と書いていて、「”日本スゴイ”のディストピア」の著者早川タダノリから、「ヨイショのしすぎで事実認識が混乱しているのか”夢”を見ながら原稿を書いているのか・・・としか言いようがない」とからかわれた困った婆さんだが、これだけヨイショすりゃきっとすごい「みかえりが」が来るんだろうな。政府はこの相撲に1,000人分の席を確保したというから桜井もこの台湾婆さんんもその中の一人な訳だ。安倍ヨイショの評論家門田隆将もいたと言うが、皆して乞食根性の連中だな。この招待料全部税金だぞ。

◯月◯日/中央公論6月号で安倍と対談した田原総一朗が「トランプに言いたいことを言えるのは安倍さんしかいない」と台湾婆さんと似たようなことを言っている。「安倍のバアヤ」と組んでいたのは、これも自称「安倍のジイヤ」ことまるっぱげの三宅の爺さんだったが、この爺さんは死んじゃったから、今度は田原がそのあとに座ろうと言う訳か。常々信用ならぬ男だと思っていたが、田原も焼きが回ったか。これで口角泡をとばすだけのナマクラだな。とんだ「アベ友」だ。

◯月◯日/先月のこの欄で1945年3月10日東京大空襲で10万人を殺したB29の総指揮官カーチス・ルメイを表彰する日本政府の馬鹿さ加減について書いたが最近初耳の事実を知ったのでそれを此処に移す「米軍は日本のヒノキに似た建材を用意し、たたみや家具にいたるまで忠実に再現した家屋を建てて長屋街を造った。木材の含水率まで調整したり、雨戸を開け閉めして燃え方の違いを確かめたりして、極めて周到に焼夷弾実験を行ったという」。どうだろうこの妙な実験精神、計算尽くして殺しに来ている訳だ。戦中日本は「鬼畜米英」を唱えたが、英は今おいて米の方は正しく鬼だな。

◯月◯日/ 天安門事件が起きて30年が過ぎた。東大の阿古智子准教授によると、習近平達はこれを「反動分子による動乱」と定義して、中国民主化を求める市民や学生などの平和的デモという立場を未だ否定していると言うさもありなん。習近平は2014年には全国の農村に図書館を作ろうと言う運動を禁止した。民衆を無知のままにして、つまりは徳川幕府の「知らしむべからず」的態度を続けると言う訳だ。このことは逆に図書館の持つ力を証明している「知の拠点」たる図書館が果たす役割、つまり啓蒙だ。啓=けい=開くこと、蒙=もう=知識不足、2つで必要な知識を与え、知的水準を高めることだ。政権は民衆を「無知な集団」にしておきたい。それに抗するのが図書館だ。

◯月◯日/名古屋大学教授で科学者の軍事研究に反対してい池内了が雑誌でサウナの知能を強調している。それで6月5日温泉に行ったついでにサウナに入ると、中のテレビが蒼井優と山ちゃんが結婚と言っている。私はテレビを見ないからこの山ちゃんを知らないが、優の方は「フラダンス」で知っている。この時はうまい役者だと思ったが、その後見た.3本は皆下手で題名も忘れた位だ。1日おいて6月7日再度サウナに入ると今度はリンチーリンとエグザエルのアキラ?が結婚とやっている。アキラは知らないが我が家の向かいの家族がエグザイルのファンらしく車に大きくエグザイルと書いているのでこのグループの名前は知っていた。リンチーリンは「レッドクリフ」と「101回目のプロポーズSAY  YES」は良かったが、その後見た北海道舞台のナントカは下手だった。サウナに入ったおかげで筋肉もほぐれたし、2つの結婚も知った訳だ。我が人生に関係ないけどね。

◯月◯日/ インド映画「ガンジスに還る」を観た。中流家庭の爺さんがもう死にそうだからバラナシに行くと言いだす。ここはガンジス河畔の聖地で、遺骨を此処で流すと天国への道が近くなるとの信仰の場所だ。見ながらヤレヤレと思っていた。というのは去年の4月頃此処の水質の検査があり、なんと基準値の5倍から13倍の糞便性大腸菌が検出された所なのだ。ガンジス川で沐浴するのは、ヒンズー教で「罪を川に流す行為だとは承知しているが、何ともはやバッチイ事。映画の中でも沐浴はおろか、口まですすいでいる。呆れるしかない。

◯月◯日/ 序でだからインド映画をもう一つ。「ダンガル」。女子レスリングがテーマの実話物。元チャンピオンの父親が息子が生まれたら仕込もうと意気込むが、生まれたのが女ばかり4人。ところがその長女と次女にレスリングの才能があって遂に世界チャンピオンになると言う話。父親のしごきに近い猛特訓の下〜と言う話でおもしろい事無類。姉妹を演ずるのが現職のレスラーかと思いきや、これが美人女優と分かって感心した。インド映画は時とすると筋に関係なく歌と踊りの場面が出てきて”又か!!”とげんなりする事が多いが、これは踊りなし、とにかく面白く見終わって氣分さわやか!!

◯月◯日/ 今言ったようにインド映画では話の筋に関係なく突然集団で踊ったり歌たりする。何でかな?と言っても始まらない。とにかくそういう仕掛けになっている映画館の観客もその場面が来ると一緒に踊って楽しんでいると言う。ところが最近、あたり前の事だが筋が重要視されて、ストリーに関係のない踊りの場面が少なくなった・・・はいいが、群舞で踊っていたダンサー連中の仕事が少なくなると言う結果になって、社会問題化していると言う。

◯月◯日/ 5m余りも伸びたヒバの下に雀の巣らしき物が2個落ちている。先日来梢の上で賑やかだったと思っていたら、こんもりと茂った葉の中で巣作りしていたんだな。カラスにやられたようだ。以前向かいの家の車庫の軒の中に雀が巣造りしたら、カラスが覗き込んで卵を落として食べるのを見た事があった。にっくきカラスめ。もっとも雀を可哀想だとて飼おうとしても鳥獣保護法で禁止だと言うから、自然の摂理に任せておく他ないか。

◯月◯日/ 余り咲かないので植えた時期も忘れてしまった「スモーク・トゥリー(Smok tree)=煙の木」が今年は暫く咲いていて我妻さんが喜んだ。これウルシ科のコティノス属なる落葉低木。花が羽毛状で、枝全体煙がかかる。咲かなかったのは木の責任にあらず、我が庭の地味(ちみ)が肥えてなかったからだろう。

◯月◯日/ 6月16日スイス全土で男女平等賃金・女性差別一掃を求めて数十万人の女性ストがあった.1991年二最初のストで、これが2度目と言うから妙な感じだ.何でもスイスでは1985年迄女性が就職するのに夫の同意が必要で、産休が法制化されたのは2004年だと言うから遅れている。あのリンゴの話で有名なウイリアム・テルが自由と独立を求めて立ち上がったのは14世紀の話。とてものことこれほどの英雄を生んだ国とは思えない国の状況だ。聞いてみなけりゃ分からんものだなあと言う話の実例だ。因みに我々はウイリアム・テルと言うが、これはwilhelm  Tell の英語名だ。

◯月◯日/ これが出る頃にはアジサイも咲く頃だろう・・・と思って知ったかぶりを一つ書く。この頃矢鱈と流行りだがレストランなどで料理に季節の花をつける。これ1970年にフランスで始まったトいう「ヌーベルキュイジーヌ=新しい料理」なる動きの表れだそうな。そこで得意げにアジサイを付ける店も出る。しかしアジサイの蕾や葉は有毒だ。実際中毒事件も起きている。刺身のツマとは全く違う。ゆめゆめ通ぶって食うなかれ。

◯月◯日/ 我が家の庭には自称ヨン様桜が6本あるが、これ皆サクランボ(佐藤錦)を食べた後、私がペッペッと吹き飛ばした種から自生したもの。先述のスモーク・トゥリーではないが、地味が肥えていないせいか花の数は至って少ない。それでも今年は20輪ほどついて年々増えてはいる。この佐藤錦は毎年秋田の西方家から届く。それが6月16日の日曜日、今年も着いた。晩酌しつつ一粒ずつ嬉しく味わった。これ物の本をそのまま写すと①主成分のブドウ糖は吸収率よく脳の働きをよくし②貧血予防の鉄分③血圧予防のカリウム④坑酸化作用のポリフェノールと栄養価が高い果物。これに私が足すと、プッーと種を飛ばすことで肺機能を強化し、飛んだ種は桜となって目と心を癒し、かつ緑化運動ともなりーで誠にGood、大いに食べるべし、と言いたいがその値の張るのが「たまに瑕」。こうやってたっぷり食べられるのも西方家のおかげだ。

 

第400(ひまわりNO216)「リンゴの唄の真実」と「ニルスの不思議な旅と日本人」

2019.6.19寄稿

先日温泉の帰りに我妻さんんがカーラジオを入れると、童謡の話をしている。途中からだから一話終えると次となって、一通の手紙を読み始めた。介護施設に入っているという85歳のお婆さんからの手紙だ。 続きを読む 第400(ひまわりNO216)「リンゴの唄の真実」と「ニルスの不思議な旅と日本人」

第399回(ひまわりno215)AI時代を予見したチャペック。藤田嗣治の消せない過去

2019.5.26寄稿

私は英文科出身だが、大学での最初のテキストはチェコの作家、カレル・チャペックの「イギリスだより」だった。1924年5月から7月の2ヶ月間、ロンドンのペンクラブ大会に招かれた時の見聞録記だ。この辛口の旅行記は、これからその国の文学について学ぼうとする者には、その国土と国民性を理解するために非常に有益な案内書だった。 続きを読む 第399回(ひまわりno215)AI時代を予見したチャペック。藤田嗣治の消せない過去