第470回 ドレフェス事件死後90年経って名誉回復

2025.6. 17 寄稿

これから述べる文章はすべて「広辞苑」によって確証できたものだけを取り上げる。まずは 1)ドレフェス事件 19世紀末フランスに怒って売国疑獄事件.1894年ユダヤ系の参謀本部付き砲兵大尉アルフレッド•ドレフェスが陸軍の機密書類をドイツへ売却した嫌疑で悪魔島に終身禁錮にされ、1898年以来作家ゾラなどの知識人が人権擁護のために立ち上がって当局を弾劾し、軍部や右翼がこれに反論。のち真犯人が現れてドレフェスは1899年釈放、1906年無罪。社会的、政治的大事件としてフランスの国論を二分。

2)「エミール・ゾラ」。フランスの小説家。「実験小説論」で自然主義文学の方法論を唱道。社会改革の情熱を持って「ルーゴン•マッカール叢書」20巻を書いた。1898年ドレフェス事件を弁護して禁錮。作品は「居酒屋)「ナナ」「ジェルミナール」「大地」など(1840−1902)

Headshot portrait of French author Emile Zola (1840 – 1902) (Photo by Hulton Archive/Getty Images)

3)最後に素晴らしいニュース。あまりに小さい記事でうっかり見落とすところだった。6月4日の新聞の記事だった。記事の見出しは「故ドレフェス氏「准将」に。で記事とは フランス下院は2日、19世紀末に起きた反ユダヤ主義の冤罪事件で被害となった陸軍のユダヤ人将校アルフレッド•ドレフェス(1859−1935)を准将に昇進させる法案を全会一致で可決しました。上院が承認すれば、かねて不十分と指摘されてきた名誉回復が死後90年を経て実現します。

4)作家エミールゾラは私が愛し尊敬するさっかである。彼の作品はほぼ全作品が棚に収まっている。私は彼がドレフェス事件の時とった態度を良しとして私もかくあるべく人生の指針としてきた。

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