第379回(ひまわりNO195)漢検事件の真実.サッカーと人種差別.騙されてたまるか.他

2017.7月寄稿

誰が決めたのか、どこの認証を受けたのか、はさっぱり分からぬが、「美人の湯」なるものがある。美人が入る湯なのか、入れば美人になるのか、その辺も曖昧だが、笑い話にこんなのがある。

美人になりたくて通ってみたものの、効果が表れぬ。それで湯守に言うと、「来るのが遅すぎた」と。何やら藪医者が言う「手遅れです」に似ていておかしいが、じゃ何歳頃から通えばいいのか。とつまらぬ話から書き出したが、密かに思うに、美人とか醜女とかは本当のところ存在しないのではないか。これどういう意味かというと、要するに美女といい、醜女といい相手がそう思わなければ始まらぬのであって、これまたどういう意味かというと、例えば例の楊貴妃、これはポッチャリ型と言うより幾分、イヤかなり太めの女だったらしいが、これを一目見て惚れた玄宗皇帝が、そもそも太めのタイプを好む男だったから成り立つ話で、もし、時代を違えて、こちら細身だったと伝わる西施が玄宗の前に出現しても、玄宗は一顧だにしなかったに違いない。表情とても同じで、楊貴妃型の秋波(ながしめ)が好きな男もいれば,西施のしかめっ面(=眉を寄せて嫌な顔をする=顰蹙(ひんしゅくの語源となった顔つき)がたまらないという男もいる。身体つきも又同じで、ソフィアローレンの狼顔は嫌だが、あの巨乳はいいとか、オードリ・ヘプバーンの顔は好きだが、あ-痩せていてはね、と言う者がいる訳だ。男にしても同じことだろう。要は人、各々の好みで、「あの人の奥さんは美人よ」あの人の旦那さんは美男よ」と言われても、自分の好みでなければ、「あーそう」で終了。

「あーそう」の例を、失礼承知で言えば、かつて夫婦であったという、舛添前都知事と国会議員の片山さつき。私なら聞いて、見て「ウヒャ、お互い趣味悪い」で終わりだ。まあ、この辺りで結論を出すと、美女・美男・醜女・醜男がいるのではなく、自分の好みがいるかいない...とは言うものの「多くの目の見るところ」

と言う意味では趣味が悪い好みと言うものがあるよう-で、これ安倍首相で見ると、「この人、女を見る目がいささか通り超して殆どないんじゃないのか」と言いたくなる。

だって振り返ってごらん。名前も忘れたが、会議の最中、答弁する岸田外相の隣に座って、ケータイいじるわ、メルケルの新書本パラパラめくるは、挙句マントヒヒ顔負けの大あくびをした女議員。能面の如き無表情で、メデイアを脅かす発言をした高市大臣、「自衛隊としてお願いします」の稲田大臣、オカルト好きで、民間酒場の経営も好きという首相の奥方、これらの女性議員連、私がもし見合いをしたとしたら、その場で直ぐに断るが、安倍にはそう言う拒否感はないのだろう。

そして極め付きは、最近の「このハゲー!違うだろう!」のナントカ議員。顔のことは言いたくないが・この女、描き眉か?、峰あがって下るようなあの眉を見てて、名前は知らぬが味付け海苔を半分に切って貼ったような描き眉をして、獣や蛇と共演する?するタレントを思い出したが、あの天真爛漫な方が、この議員よりはるかに好感持てる。それにしてもこの「ハゲ発言」女を公認する安倍首相の好みがわからぬが、それこそ「好みの問題」が答えなのでああって、俺なら絶対にイヤ!と思っても安倍首相には抵抗ない訳でで、となると、この問題堂々巡りを閉じるためには「安倍首相の女性好みは悪いね」と個人的感想で終わるしかない訳だ。

ところが驚くべし!、この「ハゲ発言」女をカバウ(?)男が現れた。曰く「男の議員だったら、あんなのいっぱいいる。あんなものではすまない」と。発言者は自民党の河村建夫元官房長官。この「ハゲ発言」議員が、政党助成金を受け取ったと聞いて、長島一茂が「血税を割いてこの人に与えていいのか」とテレビ番組で吠えたと報道されているが、一茂エライ!!..と、実はここまでが前書きで、言いたいのはこの河村が文部科学省をかばった事件。「ハゲ発言」女カバッタと知って突然、河村のことを思い出した。その事件とは、2009年に起きた「漢検事件」

大久保昇なる男が創った「日本漢字能力検定協会」が背任行為で問題になった事件。この事件で顔を出すのがこの河村。この事件がどうもデッチ上げくさいと言うのがジャーナリスト野田峯雄の「漢検事件の真実1 」だ。


この本金の出入りがからむから分かりづらい。只漢検協会を失った大久保親子を支援する市民団体がいて、親子はまだ控訴している由。

この本が正しいのか、にわかには判断できないが、2013年に出て以来、何の反論もない(らしい)ところを見ると野田の主張が正しいのかもしれない。この本をここに勧める理由は、京都の政治家、文化人etc.の思いもかけぬ魑魅魍魎ぶりを知ってほしいから。エッ?この人物がーと言うのがワンサと出てくる。正否はどちらにあるか。

さて、紙幅が尽きそうだ、残りを急ごう。過ぐる6月21日、J2京都のMF吉野恭平選手が、J3沼津の選手達に差別的発言をしたして、出場停止他の処分を受けた、私はサッカーを見ないが、どうしてサッカー男に人種差別が多いのか不思議で、この問題を今まで数回書いてきたが、今回いい本を見付けた。陣野俊史の本、良識にあふれている。「サッカーと人種差別2

本屋の立ち読みで、和田アキ子の前世は新羅だか百済だかの宮廷の踊り子だったと知った。その前はインドの宮廷にいたそうだ。呆れるがこんなくだらいことを書いているのは「幸福の科学」が出している守護霊シリーズ。前には全都知事・舛添の守護霊がかたる本もあった。さて、最近島田裕巳の「芸能人と新宗教3 」が出た。テレビは見ない、週刊誌なるものは買ったことがない私にとっては、新宗教にしてやられている芸能人のモロモロが分かって面白かった。余計なお世話だがダマサレヤスイ人は読んだ方がいいと思う。

「騙されてたまるか4 」なる本が出た「北関東連続幼女誘拐殺人事件」を追った「殺人犯はそこにいる」で日本推理作家協会賞を受けた清水潔の本。中に北海道は滝上町の図書館員(非正規)の工藤陽子(36)が殺された事件が出ている2011年のこと。陽子の兄が町を訴えたが、今年3月末和解した。毎日新聞の現地記者が「違和感残る”和解”」とコメントを出している

  1. 野田峯雄.漢検事件の真実.第三書館(2013) []
  2. 陣野俊史.サッカーと人種差別.文春新書(2014) []
  3. 島田裕巳.芸能人と新宗教.イースト新書(2014) []
  4. 清水潔.騙されてたまるか.新潮新書(2015) []

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