旅をしていて疲れが出ると、一寸ばかり億劫になってしまい、「まあ、いいや、ここはこの次にしよう」と思うものの、実際には再訪とは行かなくて、結局は「失敗したなあ」ということがよくあります。
事を、美術館めぐりにしぼっても、そうした残念無念が私にも二度、三度あります。
例えば、数年前、川越を訪れた時のことです。本川越の駅でおりて、歴史散歩を始めたのはいいのですが、小雨まじりの風の強い日だったので、すっかり冷え込んでしまい、熱燗を引っかけてもダメ、持病の坐骨神経痛は出るわ、で、川越市の北方8、9キロの所にある「遠山記念館」をとばしたのです。これが失敗!!