第078回 私立美術館と日本美術の恩人たち

旅をしていて疲れが出ると、一寸ばかり億劫になってしまい、「まあ、いいや、ここはこの次にしよう」と思うものの、実際には再訪とは行かなくて、結局は「失敗したなあ」ということがよくあります。

事を、美術館めぐりにしぼっても、そうした残念無念が私にも二度、三度あります。
例えば、数年前、川越を訪れた時のことです。本川越の駅でおりて、歴史散歩を始めたのはいいのですが、小雨まじりの風の強い日だったので、すっかり冷え込んでしまい、熱燗を引っかけてもダメ、持病の坐骨神経痛は出るわ、で、川越市の北方8、9キロの所にある「遠山記念館」をとばしたのです。これが失敗!!

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第286回 ワンコイン美術講座・小川芋銭

昨年の7月から、奇数月の第四土曜日に「ふくろう文庫ワンコイン美術講座」なるものを始めたが、早いものでこの7月の「蠣崎波響(かきざき・はきょう)―松前藩の家老にして一級の画人・文人」が第13回目となる。第12回目には「小川芋銭」をやった。 続きを読む 第286回 ワンコイン美術講座・小川芋銭

第285回 独裁者と芸術

チェコはプラハの北15km、プラハの空港のすぐ近くに「リディツェ村」がある、いや、あった、と書く方が正確だろう・・・と言うのは、この村は一度この地上から抹殺された村だからだ。この抹殺と言う意味は文字通り、言葉の通りのもので、この村の人達は殺され、大地はブルトーザーにならされて、一見,只の「さらち」にされてしまったからだ 続きを読む 第285回 独裁者と芸術

第283回 山下敏明 読書歴

今となっては、きっかけはよくわからないのだが、確か高校2年生の時に、同期の「ヤッコ」と「ヨッコ」、つまり「泰子」と「佳子」と3人で,札幌の「茨戸湖」で遊んだことがある。何で札幌、それも外れの「茨戸湖」くんだり迄行ったのか,最初に書いたように、てんでわからぬ。

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