`92.2.14寄稿
どうした風の吹きまわしか、室蘭では公共トイレの建設が相ついで、昨年11月末には、測量山の唐松平広場に、野鳥の巣をイメージして、2200万余をかけて作ったトイレが「日本トイレ教会」から「グッドトイレ10」の本年度奨励賞を受けました。2200万と聞いて驚いては行けません。町おこしはデラックス.トイレからーとて、丸瀬布町では、国道333号沿いに6000万円をかけて円形の物を建て、新得町では、狩勝峠に、ナント!!一億円をかけたものを作りました。
きれいなトイレを設置しようとする、こうした動きは、今や全国的なもののようです。トイレの前に欲しいものがあるなあーと思う人も多々いることでしょうが、それはさておきこれをきっかけに、トイレに関する本を読んでみるのも一興ではないでしょうか。
トイレに関して「ウンチク」をかたむけた本は少なくありません。ローレンスライト「風呂トイレ讃歌1 」(晶文社)や
ロジェニアンリ・ゲラン「トイレの文化史2 」(筑摩書房)も悪くない本ですが、
先ずは、山路茂則の「トイレ考現学3 」をおすすめしましょう。
「里見八犬伝」の作者馬琴が京都に行って、京女が、皆々家の前に置いてある桶に立ち小便をしているのを見ておどろいたーというような話が、読みやすく配列されていて、読後便秘が治ったようなスッキリした愉快な気持ちになりますーイヤなる筈。
「日本トイレ教会会長」西岡秀雄著「トイレットペーパーの文化史 」も面白いですが話にダブりが多く、「索引」がズサンで、何やら用を足したあと、よくふかずに出てきたような感じが残るので、すすめません。