司書独言(119)

2011.8.寄稿

○月○日 お中元でメロンが届いて、これが美味しい。もう一切れ、と思いつつ自制するのは、メロンで死んだ人を思い出したからだ。それは15世紀神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリッヒ三世、放っておくと際限なく食べ...で...消化不良で死んだ。そして息子のマクシミリアン二世も父と同様の死を迎えた。

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第047回 歴史の虚実を見るには?

`94.2.16寄稿

江戸城内の台所の井戸に猫が落ちて溺れ死んだ、それを助けなかったのは不届きである、とて台所の守(かみ)が八丈島に遠島になる。又、5才になる子供が、我が家の軒下に巣を造った燕を、紙筒の吹き矢で射ったのは不埒(ふらち)である、とて親子とも打ち首になる。 続きを読む 第047回 歴史の虚実を見るには?