`91.12.06寄稿 あんな本・こんな本 第1回
自慢じゃないが、というのも変ですが、私は生まれてこの方、賭け事をしたことがありません。だから馬券の買い方が変わったと言うニュースを聞いても、何のことや、全然わかりません。そういう調子ですから、長いこと「武豊』とは、金融関係の武ナントカのチェーン店の一つ、「オグリキャップ」も、昔寝る時にかぶったナイトキャップの新製品と思い込んでいて、囲りの女の子から「冗談なんでしょう」と笑われる始末です。
とはいえ、馬そのものは好きですから、サラブレッドの血統をたどると、ダーレー・アラビアン。バイアリー・ターク。ゴドルフィン・アラビアン。と言う三頭の種馬に行き着くぞ、と言う事も知っていますし,鹿毛、栗毛と言った馬の毛色もスラスラと言えないではありません。先日も,白馬(これはリピッツア種ですが)の芸が売り物の、ウィーンのスペイン乗馬学校の来日のニュースを興味深く読みました。いまでこそ、天皇はじめ,各国のお歴々は白馬にまたがりますが,専ら,軍馬として使われていた時代には,白馬は目立つのでかっこうの標的になりますから,大将の馬にはふさわしくないとされていたものです。それが,ナポレオンと言う,出たがりやが,白馬に乗って,画家が又その勇姿(?)を描いたりしたものですから、各国貴紳が真似をして,結果白馬の人気が出たのです。
というような面白いことがたくさん乗っている本が,次の本です。「馬の科学ーサラブレッドはなぜ速いかー。1 」競走馬総合研究所編 講談社(1986)¥640
- 競走馬総合研究所編.馬の科学ーサラブレッドはなぜ速いかー.講談社(1986) [↩]