司書独言(149)

○月○日 「ジャフメイト」3月号に出た投稿ー千葉県の峠をバイクで走っていると100m先に2歳位の子が手をあげ道を横切る小さい子が1人で危ないなあと思いつつよく見ると、ナント猿の子それが草むらから消えると、今度は親猿らしき、一回り大きなのが、矢張り、手を上げて、道を渡った。で投稿者の結論は、そこから、1kmの所に小学校が有るので、猿の親子は人間の子供の動作を見て覚えたのでは??と。あり得る話しだなあとー感歎。

○月○日 とその後、御存知、元首相森の「真央ちゃんは大事な時に転ぶ」発言。森は私より年上だから、大東亜戦争末期、国民学校で「修身』=道徳の授業を受けている訳でとなれば忠君愛国ばかりでなく、他人の思いやりなども学んでいる筈、それがこの発言だから、森は教えられても学ばなかったとなる。猿でさえ人の子を見て学習すると言うのに情けない話だ。「大男総身に知恵が回りかね」は身体ばかり大きくて何事にも愚鈍な男を言うが、この大男知恵のみに有らず、情けも回りかねたのであろう。猿もこの森には住むまいて。

○月○日 ところで、安倍はしきり、教育制度に口を出して『修身=道徳』の授業復活を!!と言うが、この「修身は」中国古書の『大学』に出る八条目のーつで「天子より以て庶人に至るまで、壱是(いつし)に皆身を修むるを以て本と為す」即ち「上は天子から下は一般庶民にいたるまで、専ら身を修めることが根本の本である」の意だが、国民に「身を修めよ、行いを正しくせよ」と説教するより先に猿にもおとる不勉強的森はもとより安倍だの、麻生だのが先ずは、身を修めるのが方がさきではあるまいか、と言うより、真央に説教されるならともかく彼等に、修身を説かれたくはない。この心なき森の発言に対する真央の「森さんも今頃後悔しているんじゃないかしら?」発言で勝負あったり。

○月○日 子供の頃学校で互いに「屁こいたな」とか「噓こくな」とか言って、あれは北海道方言だと思っていたが、この「こく」は漢字では「放く」で①「体内にあるものを体外に出す」意で たれるひると同じ ②は「言う」を卑しんでいう語でぬかすと同意で、「馬鹿をこく」、「噓をこけ」となる。ところで、我々室蘭人は調子に乗って軽はずみな事を言ったるする者、つまり、お調子者を「調子こき」というが、これはどうも北海道だけの表現のようだ。当節では、百田尚樹が「調子こき」だ。

○月○日と思っていたら、もう1人「調子こき」が出た。竹田恒泰。「ワーキングプアの最低賃金より生活保護費の方が高いから、働いている人の方が馬鹿をみる」と発言し〜物議をかもした。この主張は法律で禁止された「ヘイトスピーチ」の首謀者「在特会」の主張を同じもので、武田も「在特会もいいこと言ってるんですよ」と褒めたもの。この竹田、宮家の出の由。この「生まれいいに弱い?」と言う存在をありがたがる日本人は多い。これ「貴種尊重(きしゅそんちょう)」と言う考えだと思うが、何年か前、既に断絶している有栖川家を名乗ったったサギ師が出た。一緒に写真とるだけで1万円ーとだまし取られたタレントなんぞがいたから世の中甘い面もある訳だ。

○月○日 竹田は3.11の時にも「原発は神国日本の地を汚すもの」との「降るアメリカに袖はぬらさじ」的な発言をして,原発反対の意味では良かったが、その後は神の国日本の押し売り役に徹していて、「古事記」の訳まで出した。最近は戦争協力で批判された「日本浪漫派」の一員たる蓮田善明の「古事記」も再刊されて、これは何か変な動きだなあと思っている所だが、竹田が「日本文化の神髄を理解しているのは自分だけ」みたいな顔で、牛年よろしく、いなないているのを見ると、この人「調子こきだな」と思ってしまう。「宮家」は昔は皇族で「皇室を守護する」役の「藩塀」だったが、今の天皇と皇太子ならば、この竹田の如き存在は逆にうとましいものと思っているに違いない。文化勲章をもらった高倉健の「日本人に生まれて本当によかった」はうなずけるが、竹田の言う日本には余り生まれたくないね。

○月○日 国連で演説するなどの良識派の姿を見せているアンジョリーナ・ジョリーの初監督による「最愛の大地」を観た。ボスニア内戦がテーマ.これ、イスラム教徒、セルビア人、クロアチア人、が混在する地域で、1995年3月旧ユーゴスラビアからの独立を支持するイスラム教徒とクロアチア人、これに反対するセルビア人との間の戦争のこと.20万人以上の死者を出した挙句、1995年12月、イスラムとクロアチア人の「ボスニア連邦」とセルビア人の「セルビア共和国」とから成る統一国家となった。ジョリーナの映画は、この内線を描いて堂々たるものだ。

○月○日 この内線で、セルビア人勢力を率いたカラジッチ元大統領は、スレプレニツア虐殺やサラエボ包囲などで名高いが、戦後12年間逃亡して、2008年の7月に捕まった.逃亡中は「かつら」で女装していた由.元精神科医ともあろう男が、「力」の信奉者になって数々の惨劇を引き起こした訳だが、こうした事から学ぶべきは、言うまでもなく排外主義.民族主義と表裏一体の愛国主義.ましてや神国日本だのいう主義はダメということ.独裁者はいずれ倒れるのが歴史の法則だが、北朝鮮の金ナントカも、国民がやせ細った分だけ太った、あの栄養過多の満月面じゃ「かつら」つけての女形は無理だな。

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