◯月◯日/ 伊達から倶知安迄の旧担振線の跡が、つまりレールがあった所がサイクリングロードになって、そこに桜が植えられている。見事だ。気分がいい。
ところが気分が悪い桜もあるもので、それは安倍と「桜を見る会」の桜。今年は2万人近く招待されたが、その飲食の経費2,191万円、会場設営日1,814万円。おまけに招待の基準は不明と言う。新聞には馬鹿タレ(ント)共が嬉しげに安倍とオカルト好きという細君を囲んでVサインをしている。この経費言うまでもなく税金から出ている金だ。
◯月◯日/ タレントの中に”つるの剛士”とやらもいて、この男セミの鳴き声の真似をするだけの”無邪気”な男と思っていたら、ナント安倍支援の「日本会議」に関係していて、さらに「子供は母親が育てないと発達障害になる」とのトンデモ学説を主張するインチキ団体「親学」にも関係があるというから結構”邪気”あるんだ。呆れるね。
◯月◯日/ 私は寿司でも刺身でも貝類が好きでマグロはあまり食べない口だが、そのマグロの中でも高級魚だと言うクロマグロは近畿大学で養殖されている。これは成功するまで32年かかったと言うから脱帽ものだ。これで天然資源を減らさずに済むと思いきや、マグロの餌はサバとくるから、なかなかうまくいかないものだ。
◯月◯日/ マグロと言えば去年最大の大間のマグロが3億3360万円で競り落とされ、それが回転寿しに出て、その値段に呆れた庶民からの投稿句に「初マグロ一切れバイト三日分」とあったが、漁師が皆景気いいはずもなく、4月末に当の大間でマグロサミットが開かれた。安倍政権強行した罰則付きの規制「漁獲可能量(TAC)制度」に反対する集会だ。この制度で経営難に追い込まれている業者が続出している由。
◯月◯日/ 前にこの欄で、ニホンザルがライチョウを捕食する事件が起きた事を書いた.1980年代30,000羽もいた雷鳥は2000年代に入ると、1700羽弱に減った。登山者が捨てる生ごみを目当てに高山に現れたキツネやテンが天敵となった訳だが、それに猿まで加わったのが2015年。この時雷鳥研究者の中村浩志は「恐れていた事が起き大変ショック」と語り、私はその事を書いたのだが、猿が肉食を始めた何て思うと実際ゾッとする。それが今回研究者達の努力が実って繁殖と飼育に成功し、全国五ヶ所で雷鳥を見ることが出来るようになったと言う。マグロと言い雷鳥と言い学者は偉いもんだな。馬鹿トランプに馬鹿安倍が買わせられる戦闘機1機分で、こうした研究がどれ程進むかを考えたら腹が立つね。日本画家、小室翠雲に雷鳥を描いた「白乾坤」なる秀作がある。
◯月◯日/ 作家の池澤夏樹が、沖縄の県民投票の結果を無視する安倍を批判した上で、日本にアメリカの海兵隊の基地が必要かどうかの議論はさておいて、普天間の危険を除くために「馬毛島」に変更せよと提唱し、これについて「全日本国民諸君、ご一考を」をと呼びかけたのは3月始め。私は馬毛島を知らなかったがこの島、防衛省と地権者の間で160億円で買収合意と報じられていたのが、実はそうではなくて、地権者が合意せず「打ち切り」と言ったと最近報じられた。裏の事情は書かないが、県民投票後の安倍行動には各紙呆れて「これが民主主義の国か」と言った趣の論が続出した。川柳欄にも「怖いね”真摯”に受け止め埋め立てる」とか「”真摯”の意味を破壊するアベ」とかと続いた。同感だ。
◯月◯日/ 4月に退位した天皇陛下は生物学者だが、特に「沙魚=ハゼ」に詳しかったそうで、ハゼに関する論文たるや30本以上有るというから関心させられる。室工大の人で助教授になったはいいが、その後定年までの30余年論文を一つも書かずに詰将棋ばかりしていたという人を知っている。上皇の爪のあかを煎じて飲ませたいものだが、もう遅いな。因みに”天皇は何故生物学者をやるか”について、生物学は政治に関係を持たぬからだ”との説があるが、一概にそうは言えまい。スターリンに取り入るために”遺伝学”を利用し、挙句ロシアの遺伝学を目茶目茶にしたルイセンこなる生物学者がいる。生物学さえ政治に悪用されるという最たる例だ。
◯月◯日/ カムチャッカ半島に住む原住民イテリメン(=住む人の意)の他称がカムチャダルで、さらにイテリメン語で「岬」はカムチャチュだそうな。これがこの半島の語源だと言うが、その標高4,600mの未踏のカメニ火山を登っていた日本人3人のうち一人が400m滑落して死んだと新聞に出た。五月末の話。こういう記事を読むたびに月並みながら人間てのはいろんな所でいろんな事をしているものだなあとつくづく思う。原発反対している人がいるのに原発推進する者もいる。マグロ研究に一生を捧げている人もいれば、それを食うだけの人もいる。人間てのは本当に不思議だ。
◯月◯日/ 瀬戸内寂聴が呆れるほど元気だ。いつぞや宮尾登美子とテレビに一緒に出た時”宮尾なんかに負けるものか”と言った嫌な気迫の喋り方で、対する宮尾の方は相手にならずにおっとりとしていて、こちらの方が好ましかった。要するに寂聴は負けず嫌いなのだろう。こっちから仕掛けてもいないのに、のっけから突っ掛かりタイプは男にも女にもいる。寂聴は昔作家の故小田仁二郎と不倫したが、今度は故井上光晴との不倫が明らかになった。光晴の娘もこれについて色々書いている。
◯月◯日/ 寂聴は「行きたい所へは大方行った。着たいものはほとんど着てしまった、食べたいものも大方食べた。結構な人生だったと思う」と書いている。そういえば先のテレビでも寂聴が京都のどこやらで分厚いステーキにかぶりつく場面が写されていて、肉嫌いな私はたまげた。しかし思うに、人間90歳代にもなれば寂聴程に好き放題やってこれなかった人でも、人様に説教たれる位の経験は積んでいるものだ。ところが「北海道や沖縄の人までが来てよかった、逢えてよかったと涙ぐんでくれる」と寂聴は書く。他力本願の種は尽きまじ、か!!寂聴だけが頼みの綱でもあるまいに!j寂聴詣でする暇あったら、自分の好きなことをすればいいのに!!
◯月◯日/ 私は漫画になじむという経験がなかったから、里中満知子なる人も名前を知っているだけだが、その里中が「ダウンロード違法化」に対して、日本漫画協会理事長として反対の論を張っている。私はインターネットをしないからまあ門外漢なのだが、なんでもこの法、 DLやスクリーンショットなる事をしたら全て違法にするということらしい。反論の筋は「悪質な”海賊版”を利用していないのに、誰もが情報収集のために日常的にやっている行為まで法の網をかける必要があるのか」と言うもの。
◯月◯日/ 里中は言う。海賊版を何とかしようと対策を考えてくれたことはありがたい。「但し現案では、漫画を守る故に一般の方が不自由になってしまうのはかえって不本意です」と。自民党の甘利は「違法サイトの運営者は抜け道を探している。逃げ道を与えてはならぬ」と言う。いつぞや病院に逃げ込んだ甘利が言う柄かね。
◯月◯日/ 私は新聞で珍姓を見つけると、切り抜いて小箱に収める。面白いと言うだけの理由で何の役に立つ訳でもない。最近面白かった例は① 丸外。私が仲人した室工大卒業生で中丸がいて、他に高丸もいたなと思いつつ、「外丸」は初めてだ。そのうち「内丸」にも会うかもな。②「大洞=だいどう」高2の時全国高校弁論大会の北海道代表に選ばれて上京したら、私の前の演者が前年の優勝者の「大洞」だったが、この人の訓みは「おおぼら」だった。③ 大阪は茨木の人で「砂連尾」さんこれ「じゃれお」と訓む。これは変わっている。そのうち「珍姓奇名辞典」で調べてみよう。
◯月◯日/ 神社の賽銭を両替しようとして信用金庫に行った神主の話ー¥1円玉を505枚両替したら手数料が¥1,080かかったと。これ金融機関が手数料を一斉に値上げした結果だと新聞経済欄は解説する。古本買っての郵便振込料も¥80から¥150に、送料も格段に値上がりして今や¥510だ。これが振込は銀行でと指定されるとまた高くなる。アベノミクスはアホノミクスと言うが確かだ。
◯月◯日/ 5月25日、第60回「ふくろう文庫ワンコイン美術講座」で「冷泉為恭、浪士に斬殺された復古大和絵の画家」を無事終わって翌日の朝刊は「トランプ来日」一色だ。中で呆れたのはスカイツリーが3日間「星条旗」を表すライトアップを始めたと言うこと。読んだ途端ザワッときて腹が立った。何故か?
◯月◯日/ 思っても御覧じろう!タワーが立つここは忘れもしない1945年3月、米軍の大空襲にさらされた中心地だ。320機のB29が来て1,700トンの焼夷弾落とし、結果一晩で10万人が焼け死んだ。この無差別爆撃の指揮官はカーチス・ルメイ将軍。この話は今まで何度も書いてきたが、この殺人者に日本政府は勲一等旭日大綬章を与えている。理由は自衛隊創設に尽力したからと言うもの。自国民を10万人も殺した人間に,更に軍隊に等しいものを作ったからとて表彰する、と言う国民感情を無視した行為をする国が他にあろうか。
◯月◯日/ そこへもってきてこのライトアップ。タワー関係者は「外務省から米国国旗のイメージで」と協力要請が来たと言う。前にトランプの娘が来た時もハシャギニハシャイダ上に億を超えるお駄賃までつけてやる安倍、このベンチャラ振り切りがない。もう一つ土俵に女は上がるなと騒ぐ連中が、トランプには一言も言わぬと言うのが腑に落ちぬ。これ正しく国辱ではあるまいか。伝統とやらはどうしたんだ!!
◯月◯日/ 「北方領土は戦争で〜」と言い出した丸山が入院したと言うが、2ヶ月の休養が必要だとの診断書を書く医者がいるということに驚くね!この丸山発言のあった日の新聞に「シベリア抑留者の名簿が新たに発見された」という記事が小さく出ていたが、私が医者ならこの馬鹿議員に診断書を出す代わりに、理不尽にもスターリンに抑留された日本人が味わった過酷な年月分を、酷寒のシベリアに行って「頭を少し冷やしてこい」と診断書を書くね。