第052回 野鳥の鳴声と関連本
`94.6月1日寄稿
室蘭は一体に風の強い所ですが、殊に私の住んでいる、その名も詩的な「白鳥台」は海からわずか1200m、おまけに海抜120m余の高台ですから、風の吹かぬ日はない、と言っていい位なものです。 続きを読む 第052回 野鳥の鳴声と関連本
第051回 丁半国境 西木正明
`94.5月10日寄稿
「昭和12年大晦日の午後4時45分、しんしんと雪に降り込められている敷香駅に到着した列車から若い男女が降り立った。〜10分後、この男女は宮通りの山形屋旅館に旅装を解いた。この頃敷香は人口3万人余を誇り〜盛り場のカフェや飲食店の数は、島内随一であった。しかし、この男女はそうした町のにぎわいに接するでもなく、部屋に引きこもったまま一夜をすごした。」これは西木正明の「丁半国境」の一節です。 続きを読む 第051回 丁半国境 西木正明