第219回 眼鏡の社会史、文化史

`03.9月6日寄稿

もう10年前になろうか、ある目医者に行って驚いた。何がって?あの視力を計る時のこと、昔なら、こちらの視力が弱ければ「もー一歩前に出て!」とやられたのが。「これで見えませんか?それじゃ」と言って向こうが、と言うのは、看護婦の方が、表を持って、自分でこちらに近づいたのだ.つまり、客あしらいが変わった.と言う事で、客を動かすのではなくて、「お客さんはそのまま、そのまま」となった訳だ。 続きを読む 第219回 眼鏡の社会史、文化史

第220回 この世で一番残酷な死刑とは?

`03.10月1日寄稿

言ううまでもないことながら、この世界は、広大にして、人種、風俗、その他の諸処、千差万別であるからして、今どき何が起ころうとも、驚く気もなければ、腹を立てる気にもならんのであって、とは言うものの、こりゃ矢張りオドロキだわ!!と言うことがないではない。 続きを読む 第220回 この世で一番残酷な死刑とは?

第221回  五木寛之のおすすめ本4冊

`03.10.30寄稿

学生達が我が家に集まって、飲みながら話をするのが、室工大在勤中の1週間の中5日間の常態であったが、そんな時、「談(はなし)」が偶々(たまたま)ロシアの話になると、私は必ず、次の2つの話を枕にしたものだ。 続きを読む 第221回  五木寛之のおすすめ本4冊

第222回 風呂の話の本

`03.12月12日

過ぐる11月30日、日曜日、「第7回、ふくろう学校冬季特別宿泊講座」と銘打って、お泊まり会をした。場所は、白老の厚生年金保養センター、集う人40人.これは不肖私が、校長を勤める気の合った者の勉強かつ懇親の会で、生徒会長は、落語長屋の大家にして、自ら、落語家として「山椒亭小粒」の芸名を持つ、御存知、弁護士の芝垣美男さん.事務局長は「道新」の敏腕通信員にして、道新「comini(コミニ)」の記者、して又「図書館サービスに期待する会」の世話人代表の安藤薫さん。 続きを読む 第222回 風呂の話の本

第223回インカ文明と「インディアスの破壊についての報告書」


`04.2月寄稿

「同じく、これも断言するが、私は数えるのも面倒な程、多くの場所で、スペイン人たちが、手当たり次第に、ただ気紛れからインディオ達の男や女の手と鼻と耳を削ぎ落としているのを目の前で見た。又私はスペイン人達が、数匹の犬をけしかけてインディオたちをずたずたにさせようとしているのを見たし、実際に大勢のインディオが、犬に苦しめられているのも、目撃した。 続きを読む 第223回インカ文明と「インディアスの破壊についての報告書」