`95.12月6日寄稿
11月15日に母を失った後、矢張り疲れた(と言うと、親不孝な言い種ですが)ので、温泉に行って来ました。
日本海の臼別温泉は、明治20年(1887)開設の古い温泉で、江戸時代の文人、旅行家、菅江真澄(ますみ)も浴したと言う名湯で、最初ここにしようかと思ったのですが、最近、湯が濁ったとかで、年内は閉鎖との知らせが入ったので、近くの貝取澗(かいとりま)温泉に変えました。はじめ、八雲から日本海にぬけようと考えていましたが、宿の人の助言で、なだらかだと言う、国縫(くんぬい)からの道を取りました。
国縫は、八雲と共に、かつて北海道最大の砂鉄鉱業地域だったところで、現在は酪農と、ホタテ養殖とで生活している町です。