`06.2.22寄稿
昔「暁の超特急」と呼ばれた陸上短距離の選手がいた。吉岡ナントカと言う名前の人で、小さい頃読んだ本では、確か馬に綱を引かせ、それにつかまって走って脚力を鍛えた、とか書いてあった。私はこの話に余り感心しなかった。逆に何を感じ、考えたか?と言うと、「こんな無理せんでもなあ、こんな事しても馬にも鹿にも勝てっこないなあ」と思ったのだ とは言っても、聞くところによると、今は「春うらら」とか言う、滅法遅い馬がいるらしいから、これには並の人間はともかく、選手ともなれば勝てるやも知れぬ。 続きを読む 第248回 トリノのフォンタネージ.日本近代美術の恩人