`01.4.18寄稿
大学1年の夏休みの宿題にとて、ウイン先生から「シンクレア・ルイス」(Sincla Lewis、1885−1951,アメリカ)の代表作「Main Street」を読んでくるように言われた。
張り切って訳しにかかって、とにもかくにも大学ノート何冊かにまとめたが、ちゃんと読めたのかとなると、とてものこと自信がない。大体、辞書に出てこない言葉が次から次と〜と言う感じで途方にくれたが、後年(1971年)、斉藤忠利の訳で出た岩波文庫本、全3巻の「本町通り1 」を読んで、成程なあと了解したのは、いわゆる俗語(スラング)の頻出(ひんしゅつ)が、読者を悩ませるもとだったのだ。
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- シンクレア・ルイス斉藤忠利訳.本町通り.岩波書店 (1970) [↩]