第230回 中国虫文化

`04.8月18日寄稿

水上勉に1.2.3頁ばかりの短編「こおろぎの壺」と言うのがある。中国の作家、老舎(ろうしゃ)が水上の家に来る。水上はかって大分県の知事に見せられた「こおろぎの壺」を話題にする。水上によるとそれは“木の根をくり抜いた筒状の容器で”“若狭の百姓達が腰に吊るしていたタバコ入れのような感じである”と言う。

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第231回 どくろとろくろ首

`04.10.月寄稿

「ふくろう先生と行く文学の森」と題する講座を昨年は、Ⅰ期Ⅱ期と都合8回やった。Ⅰ期毎4回で、1ヶ月に1回、結構長丁場と言う所だが、これで、フランス、イギリス。両国19世紀の小説やら、美術やら、それと我が国芸術の関係やらと、まあ過不足なく面白く語ることが出来た。 続きを読む 第231回 どくろとろくろ首

第168回 蝦夷地屯田農兵の本、北前船、他2冊

`00.8月11日寄稿

隣の苫小牧市の博物館で、8月5日から、9月3日まで、特別展「八王子千人同心と幕末の勇武津」をやっているので6日日曜日に行って来た。入場料は大人300円 続きを読む 第168回 蝦夷地屯田農兵の本、北前船、他2冊

第195回 正岡子規とベースボール

`02.1月31日寄稿

北海道立、室蘭栄高等学校ーと態々と断るのは、先頃、苫小牧の方に、本州からの同じ名前の私立高校が出来たからでーの一年生の時私は野球部(硬式)で、ショートだったが、練習でケガをした。シートノックで、ライナー性の打球をワンバウンドで捕ろうとしたら、球が石にぶつかって、イレギュラー、つまり、不規則の乱れバウンドとなり、私の左目の下と鼻の間を直撃したのである。 続きを読む 第195回 正岡子規とベースボール

第176回 巳年に因んで蛇の本4冊

`00.1月17日寄稿

私が中学生の頃、と言うと昭和20年代(1950年代)だが、室蘭に(と言っても、その頃はこの言葉で、仏坂からこっち、千歳町浜町の方を指して言っていたのだが)有名な3人の三郎がいた。 続きを読む 第176回 巳年に因んで蛇の本4冊