第189回 盲目の学者保己一と喜田貞吉 他2冊

`01.10.1(月)寄稿

他人のことは知らないが、私には絶えず気になルコトがあって、それは、あの人、又は,あの事について、もっと知りたいと思うのだが,仲々適切な本がないなあ,早く、あの人、あの事についてのいい本が出てくれないかなあ、と言う気がかりなのだ、 続きを読む 第189回 盲目の学者保己一と喜田貞吉 他2冊

第188回 色々な型の本と色々な3D Book

`01.9.15(土)寄稿

前回ふれたように,私は8月30日に「本室蘭小学校開港百二十周年」の記念行事をして、全校生徒200名余と,父兄に「読書」について講演した。年端もいかぬ子供達に「読書の効用」を語るのは、甚だ難事であることは容易に想像のつく所であるから,私はこむずかしい話はヌキにして、子供達が見たこともない、聞いたこともない,,,つまりは,この世にあろうとはおもってもいにであろう「物」を見せ、「話」を聞かせて,この世が、つまりは日々の生活が、どれほど面白いものやら話にとりまかれていて、その委細に気付くことが出来る物はそれらを細部にわたって楽しむことが出来るのだ、と言うことを伝えようと試みた。 続きを読む 第188回 色々な型の本と色々な3D Book

第184回 柳宗悦と民芸の旅

`01.6.29寄稿

知り合いの夫婦が別れる、別れないで、やり合っている.相談されたので聞くと,事の顛末(てんまつ=いきさつ)は次の如し。亭主の方は、オートバイ気狂いで、妻君にいわせると、あろうことか,,,部品の分解やら何やらを全て,風呂場でやると言う.洗い場が油やら、ボロ切れやらでベトツイテいやだと言う.聞いていて、私もかなわんな,,,と思う。妻君の方は「お茶」の免状をもっていて食器なぞも、凝りたい方。そこで色々選んで買ってくる。これが亭主には無駄使いに見えて、ガマンがならぬ。亭主のせりふを使うと、「凝る必要はない。食えりゃ何だっていい」となる 続きを読む 第184回 柳宗悦と民芸の旅

第192回 ミノス文明=クレタ島の文明

`2001.12.1寄稿

東西ベルリンの壁がくずれた日に、その場に居合わせた、と言うのと一寸違うが、ベルリンには居た、と言うのでも日本人には、そう沢山這い無い、と思うが、実際にその日、ベルリンにいたと言う人が、私の近くに2人いる。

一人は、白鳥台在住で、自宅の庭にバンガロー風の部屋を作り、4000冊ばかりの児童書を置いて毎週木曜日に子供達に解放、かつ貸し出しをする傍ら「おはなし読みきかせの会」の「たんぽぽ文庫」を主宰する安藤薫さんと、もう一人は母恋北町で菓子工房「モンパリ」を経営する須藤千恵子さんだ。「モンパリ」の名物=げんこつパイ、スイートポテト、よもぎ大福=大人気です。 続きを読む 第192回 ミノス文明=クレタ島の文明

第187回 仕掛け絵本と不思議な国のアリス

`01.9.1(土)寄稿

去る8月30日(木)、200名余の小学生相手に1時間、話をした。題して、「僕もほしいな○本、私も読みたい△本」。場所は本室蘭小学校体育館。同校、開校120周年の記念行事だ。

私の話はともかく、特筆すべきは、会場の雰囲気。祭典気分、満天で、心から多くの人に見て欲しかった。これ、全部、柴口さんを中心にしたお母さん達の力のたまもの。それに、外部からの協力者として、白鳥台で「たんぽぽ文庫」を開いている、安藤さんと仲間の結束、もう一つ言及しておかねばならぬが波の端小学校の木下先生と図書ボランティアの人達の心からなる援助。etc。 続きを読む 第187回 仕掛け絵本と不思議な国のアリス