第467回 姥捨山文学

2025.2.23寄稿

ロシア文学者の「沼野充義」に対談集「世界は文学でできている」がある。対談者の一人に中国人の「陽逸」がいて、日本人にとっては以外と思われる発言をしている。

 

彼女は深沢七郎の「楢山節考」に触れて、個人的な考えとして私、「日本に来てからも来る前も、日本はもともと儒教的な国だと思っていたんですけど、この小説を読んだのは多分学生時代だったのかな、

 

70歳になったらお婆ちゃんを捨てに行くというのはね、私に国では考えられないことでしたね。親孝行というのは一番大事なことで、それを捨てに行く都いうのは衝撃的でした。」この話はつまり、姥捨伝説の事。これについては私が「本の話」第636,2013年10月27日に書いたものを出すので、読んでほしいい。事は、古今和歌集にある「わが心なぐさめかねつ更級や姥捨山に照る月を見て」=私の心はどうしても慰めることができにでいる。」これについては高田祐彦の「古今和歌集」を参考にしてほしい。

さて、肝心の姥捨山だが、これについては度肝を抜かれる本がある。全600ページの矢羽勝幸著「姥捨山の文学」信濃毎日新聞社刊昭和63年定価4800円。

 

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