司書独言(203)

2019.1月寄稿

◯月◯日/ タレントのローラが電子署名とやらで辺野古の埋め立て反対の呼びかけをしたと言う。あのホッペタプクッの女性だと思いつつエライもんだと感心した。辺野古の問題については昨年末、日本科学者会議も土砂投入に対して抗議声明を出した。ところが驚いた事にローラを非難する声が芸能界からも一般からも出始めた。一般では若い男が、「ローラは沖縄に住んでないでしょ。するとこれは偽善行為だ」と言う。ならばこの若者は、矢張りタレントの東ちづるの「沖縄問題でなく、日本全体の目の前の、私達の課題として」なる発言をどう受け取るのだろうか。

◯月◯日/一方タレントの壇蜜は「私ならしない」と一丁前な事を言う。壇は先年、浦島太郎に扮した宮城県知事と組んで乙姫役で意味不明の宣伝動画に出演したはいいが、その動画が各方面から卑猥極まると非難された。こんな下らぬ物に「私ならしない」と言うなら立派だが、その壇が、はるかに意義のある電子署名に「私なら」と言うから笑えるね。

◯月◯日/先日「図書館と共に」なるグループの上野さんが私に「ボヘミアン・ラプソディ観ましたか」と言う。「まだ」と私が答えると上野さんの隣にいた飯島さんが「まだDVDになっていない」と言う。これ、先程ゴールデン・グローブ賞の作品賞を受けたもので英国のロックバンド「クイーン」の活動を描いたドキュメントと言う。上野さんの会話の数日後この「クイーン」ギタリストでかつ天文学者の肩書きを持つブライアン・メイが辺野古埋立反対に署名したと報じられた。ローラが署名したあれと同じ運動だ。

◯月◯日/エライもんだと感心してたいたら、今度は所ジョージがyoutubeとやらで「辺野古の基地建設の前にいると断ってから、「アメリカの飛行機、アメリカに降りてよ〜」と訴えたと報道された。よく言ってれたなあとこれ又感心した。たけしは他のタレントを糞味噌にけなす本を先頃出したが、そんなヒマがあるなら少しは所ジョージの真似をしたらと言いたくなる。もっともたけしは、上に逆らわず、下の弱い者をいじくる芸で笑いを取るたいこもち芸だから、望むだけ無駄だ。

◯月◯日/ローラー非難と言えばデープ・スペクターとやらもローラ批判組だったのにはがっかりした。この男昔は「放送禁止用語」に関して、日本のTV界は全部「放送自粛後」で「抗議がくるから止める」とは何事か!と日本側に活を入れるような言葉を吐き、かつそれに関する「政治的に正しいおとぎ話」と言う本を出していて、ちょっぴり感心んしていたが、今度の態度、自国のトランプに忖度したのか、それともメディア締め付けに躍起な安倍に忖度したのか。もっとも、日本で仕事もらうにはこれしかないとわかるけれど、無様なもんだ。

◯月◯日/待っていた「空飛ぶタイヤ」がDVDになったので直ぐ借りて観た。この事件では三菱自動車の元社長や元会長が有罪になったが当たり前だ。続いて韓国の「一級機密」を観た。こっちはトラックではなくて戦闘機の設計ミスが絡む軍ぐるみの隠蔽事件がテーマ。フィクションと断っているが実話だ。軍の上層部が自分たちだけの栄進を目的に軍を食い物にしていく。それに戦いを挑む下っ端達。何年前になるか、独でも「未亡人製造機」と呼ばれた欠陥だらけの戦闘機に絡む軍の不正を、当の未亡人達が結束して摘発する実話をこの欄んで語ったことがあるが、それと同じ事が韓国でも起きていた訳だ。

◯月◯日「一級機密」を観た翌日、朝刊開いたら、1機116億円するアメリカの戦闘機F35を安倍がトランプから147機も買わされたと出ている。おまけにこれの維持費が307億円だというから呆れて物が言えない。軍拡はじめたら切りがないとは子供でも分かる話。何を考えてんだか。人の金=税金使って、「死の商人」同然の他所の国の大統領にへつらうとは、どう見ても感心出来ぬ。

◯月◯日/「亥」年で思い出した事がある。私は見てないが、ニッカウイスキーの創始者夫妻が主人公の「マッサン」なるテレビ小説での事。元気がない妻エリーに周りの人が「イノシシの肉を食えば元気になる」とシシ鍋を作る場面があったという.それを観ていた野生動物生態学が専門という酪農学園大の佐藤喜和教授が「北海道にイノシシはいない」と異をとなえたと言う話だ。

お粗末な話だがNHKは最近もお粗末をやった。辺野古の問題で、絶滅危惧種のサンゴについて問われた安倍の「サンゴは移植した」との嘘の答えを、検証もせずにそのまま放送したのがそれ。これはいかんわな。それにしてもケロっと嘘をつき続ける安倍。これひょっとして歴とした病気なんじゃないか。

◯月◯日/今月号の「あんな本・こんな本」で百田尚樹の「日本国紀」はコピペだらけとの指摘がネット上に続出していると週刊誌が報じたと書いたが、他の週刊誌には別の続出しているがが出ている。それはメガネではないナントカ拡大鏡の話で、これ大の大人が座ってもこわれませんと宣伝したいるが、それが壊れるととの苦情が続出している由。この拡大鏡についても私は以前この欄で、「日本の新聞(雑誌)の字は小さすぎて読めないとは事実と違うと書いた。つまり今の活字は改良されて昔の字よりはるかに大きいのだと書いた訳だが、もう一つの売りの「こわれない」も嘘だった訳だ。

◯月◯日/土台、この拡大鏡の宣伝、大根役者を並べてと思っていたら、離婚騒動の男の出演料がなんと2億、石原組の男優が9千万、東大出売りの女優が6千万だというから呆れる。後から加わった日本の政治をこわした小泉の息子とイオンの女優の出演料は知らぬ。私なら拡大鏡に一万円余りも出してこれらのタレント達に儲けさせる気は起きないね。ついでに言うと石原組の男優が出た「終わった人」なる映画がDVDになった。今男優受賞歴ゼロだったが、これでロカルノ映画祭とやらの男優主演賞をもらったというし定年後の人間喜劇とあったので念のため観た。暇を持て余しているエキストラの老人と一緒に、どっかで見たようなという老女がいて、よく見ると内館牧子。内館牧子が原作者だったのだ。内館には悪いが、この映画退職組の私には何も訴えかけてくる事がなく、退屈したので途中でやめた。

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