◯月◯日/「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展、その後」の中止については、私は今まで何度も批判してきたが。9月末「図書館問題研究会」が、同展への補助金を求める要請書を発表した。中で曰く(萩生田が補助金を撤回したのは)事実上の検閲としての結果を持ち、今後の表現、げ術活動の萎縮をもたらす表現の自由への明白な抑圧だ」と。正論だ。10月末には自由法曹団からも弁護士の中谷雄二が、愛知県の検証委員会で展示内容の変更を求める意見も出たことに対し、「作家にとっては検閲そのものだ」と指摘した。これまた正論だ。
◯月◯日/血も涙もない二階が「まずまずで収まった」と突き放す台風19号の被害はまだまだ収まる所ではないが、これに対して政府がようやく7億1千万を出すと発表した。自治体の要請を待たずに物資を送る「プッシュ型」を採るというものだそうだ。貴方ならこれ感謝する?私ならしないね。だってだよ国民が頼みもしないのに税金使って買った例のステルス戦闘機F35って1機116億円だよ。それも105機買うんだよ総額いくらになるか知りたいが、私が「ビックリドンキ」(だか)で買った¥600の卓上計算機ではケタが足りない。これ全部防災にまわしたら「まずまず安心」と言うことにならんかね。
◯月◯日/それともう一つ忘れない中に・・・例の安倍が我々の税金を使ってやる「桜を見る会」の2020年度予算概算要求が出た。その額今年の3倍の5,729万円。貴方これ何とも思わない?桜見入るなら自費で行けよと思わない?これ例えばだよ、どこぞの市長が市税使って自分のお気に入りの市民だけを花見に招くってのと同じ質の話なんだよ。そういえば今度脱税と報じられた、猫と暮らしているナントカ言うタレント。彼も確か呼ばれていたんではなかろうか。このタレントイケメン1位と出ていたが、私から見ると単にヒンマガッタ顔に見えるけど、これ私の乱視の度がひどくなったのかな。それにしても、「花咲爺」が「それでは花を咲かせましょう」と灰を撒くのはともかくー一国の首相に税金バラマカレタンでは国民たるものいい迷惑だ。
◯月◯日/トランプは安倍から相撲見物に誘われると「それはアメリカン・フットボールよりも面白いのか?」と聞き返し、「100倍面白い」と聞かされて観に来たと言う。こんな話を思い出したのは元フランス大統領シラクが9月末に死んだとの報道が出たからだ。トランプは土俵の真ん前で一脚50万の椅子に座って見たが、どうせならこんな日本無理解の無学な男より、シラクを座らせたかった。シラクは大の相撲好きで自分の愛犬に「スモウ」と名付けた程なのだから。
◯月◯日/前号で、名古屋の河村市長が「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展、その後」が再開された当日、「再開反対」のプラカードを持って開場前であぐらをかき、これを知った愛知県知事がツイターで「呆れた」とつぶやいたとの記事を紹介した。その暫くあと、今度は落語家の「志らく」が自分が司会番組で「私も河村市長の隣に座りたい」と言った云々を聞いて、又々呆れた。
◯月◯日/司会に抜擢されて舞い上がっちゃッのか。テレビ評でその司会が下手なので、「一介のコメンテーターに止めておけばよいのに〜」との評が出たのを読んだが、私はこのタレントでウンザリした事がある。それは何の番組か知らぬが、この落語家の日常生活を写すもので、この男が「愛人」と呼ぶ愛娘を連れて街に出る。そして娘が欲しいというものを手当たり次第に買いまくるもので、その時思った事は、これを給食費も払えない家庭の子供や、施設にいる子供たちが見たらどう感じるかという事だった。総じてテレビに出ているタレント達、「馬鹿金」もらい過ぎて日常感覚がおかしくなってきているのではないかね.
◯月◯日/チリの首都サンディエゴは温暖化抑制に向けての電気バスの活用が世界でも先駆者だとの記事が出て、そこに地球儀上のチリを描いた絵に「地球大好き」と入った手作りのパネルを持った実に可愛い少女の写真がのっている。これで思い出したのが日本の某拡大鏡の宣伝。どこぞの飲み屋で大の大人が揃いも揃って「〜なんとか大好き」とウインクしてみせるあれ。はしゃげばいいと思っている元テニス選手など見られた様じゃない。先のパネルの少女が見たらその言葉「大好き」の意味合いの違いにびっくりするのでは!!。
◯月◯日/これまた前号で、顔を黒塗りにしてお笑いに登場したタレントの人権感覚無視の無知を話題にしたが、その後俳人の堀切克洋の文章を読んで、各国の移民研究者から成るシンクタンクによる「移民統合政策指数(2015)において、日本は差別禁止の項目で38ヶ国中37位だと知った。唖然とするね。馬鹿芸人がはびこるのも無理はないか。
◯月◯日/前号で「大学入試改革」の事に触れ、元文科省の下村とか楽天の三木谷らがこの改悪策の推進者だと書いた。そして東大英米文学教授阿部公彦の「入試を外注する事が根本的な問題だ」との指摘も紹介しておいた。この問題きれいごとで済まないと思っていたら、案の定裏事情があった。興味のある方は「週刊文春」11月14日号p34、「安倍”おともだち”と英語試験業者の蜜月」をお読みあれ。其処に下村の写真が大きく出ている。
◯月◯日/この下村は元学習塾の経営者。その後援会が「博友会」。私は以前「江戸しぐさ」なるもののインチキ振りを暴露した本を読んだ時に、この下村とその集金体制を知ったが、そのとき某紙の記者が「胆震管内だけでも下村信奉の小中学教諭が200人はいますよ」と聞かされた。嘘か本当か?それはともあれ、話を戻してこの入試改革、薄汚い事は間違いない。
○月○日/前々号で横浜の女市長がカジノを決めた話から、「道民目線」なる言葉で本音をくらまし続けてきた道知事の煮えきらない態度にも触れた。その後の報道では「ハマのドン」こと藤木幸夫、横浜港運会会長(89歳)が「命かけて反対する」と表明し、埠頭からの立ち退きを迫る市に対し、港湾業者達がこれを拒否して港に泊り込みを開始している。さて、お隣の苫小牧。先日市議会がカジノを決めた。
○月○日/横浜の場合は、推進者はトランプとそのトランプへの一番の献金者ジェルドン・アデルソン(ラスベガス、サンズなるカジノ経営者)と安倍3者の構図だそうな。しからば苫小牧の場合はとなれば、それを解いてくれるのが「週刊新潮」11月14日号の「”橋本聖子”に”違法献金”の企業グループは”北海道カジノ利権”プレイヤー」が詳しい。やっぱりな。興味ある方は一読なされ。
○月○日/それにしても、各新聞社はいささかだらしなくないか。自分の名入りの時計を配った経産相、スピード違反する法務相等々。みんん週刊誌の後追いばかりだ。
○月○日/今「等々」と書いたが、今この「等」が注目されている。例の「桜を見る会」がらみの言葉だ。今月のこの文章の初めの方でこれに触れてから暫く他のことにかまけて書き足さずにいたら、今朝11月14日朝刊に「”桜を見る会”来年度中止」と出た。この会については、かつて投書文芸欄に「桜を見る会」と題して「”サクラ”がいっぱい」(山口後援会)なる、まことに秀逸な作がのったことがある。
○月/○日/それで、この「サクラ」を旺文社の「国語辞典」で引っ張ると、「①露天商などの仲間で、客のふりをして品物を買い、見物人の買う気をそそるように仕向ける者、②芝居や演説会などで、主催者と共謀して拍手したり賛成したりする人」とあって「語源」が続く。それは「芝居で無料の見物人を只で見る意で”桜”と言った事から」これは笑わせてくれるな。庭であれ、山野であれ、他人の者であれ、自分のものであれ、本来桜見物は只だった訳だ。
○月○日/となれば繰り返すが、本来「只」で見る(られる)桜を、時の政権は「税金」を使って見せるとは!!安倍一統もふざけたもんだ。これに加えて見るに耐えないのが安倍に呼ばれて嬉々としている芸人達。前に小沢昭一の本を引いて、芸人のあるべき姿に言及したが、本来社会の”はみだし者”たる芸人達が時の権力者に招かれて嬉しがっているとは!!西洋の「道化」も日本の「幇間=太鼓持ち」も職業として承知の上で、自ら卑下し、人を笑わしとしてやていた。写真を見ると・・・安倍と並んで嬉しげな芸人達の名をあげたくなるが、本人も写されて恥ずかしいかろう…否、ではないな。自分まで偉くなったような気でハシャイデいるんだろうな。
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