司書独言

◯月◯日/ 「好事多魔=こうじたま」なる言葉がある。学研の「用例でわかる四字熟語辞典」には「よいことには往々にして邪魔が入りやすいことの例え」とあって「戒めの意で用いる言葉」とある。出典は中国の古典「西相記」

◯月◯日/ 大谷の通訳をしている男がギャンブルで捕まったを聞いて、大谷にとってはこれはまさしく、「好事多魔」だなと、私はこの言葉を思い出したが、通訳の男はギャンブル依存症だそうな。これを聴いて、私は、もう死んでしまったが高校で同じクラスだったSのことを思い出した。

◯月◯日/ Sは東北大学を出て就職試験となって東大前の西方町の私の下宿に10日程泊まったことがある。その時Sが、時々居なくなることがあって、何しに外出するのだろうと思っていたら、パチンコ屋に行っているのだと分かった。私はパチンコをしたことがないのでそう知った時にはつまらぬことをするものだと思ったものだった。

◯月◯日/ 結局Sは釧路の太平洋炭鉱に入社したが、何年かして倒産した。その後のことは省くが、後になって、Sは本を出してそれが送られて来た。その本は競馬のギャンブル本で400冊のその手の本を紹介するものだった。 Sは競馬までやっていたのだ。パチンコはじめ麻雀もしたことのない私には理解の外だ。

◯月◯日/ 自民党の馬鹿どもが(早い話が)ストリパーを呼んで、チップを口で挟んで渡していたという。私は大阪での総合商社時代はともかく、図書館に勤めてからは、殆ど外に飲みに行かないから、チップを出さねばならぬ店に行ったことがない。毎晩我妻さんと晩酌するだけだ。

◯月◯日/それで、我ながら間抜けた話だが、「チップ」と聞いた時は「ポテトチップ」と思い込んだ口移しで「カリカリ」かと思ったのだが、やがてお金のチップかと気づいた大分世間からずれて来ているな。

◯月◯日/ 前回のあんな本こんな本で小澤征爾にサインしてもらったハンチングの話をしたが、赤旗のコラム「朝の風」が大事なことを書いているので、取り上げる。その中身はー

◯月◯日/ 小澤は1968年〜1972年まで日本フィルの指揮者だったがマスコミはそのことに全く触れない。小澤を日本フィルに招いたのは「産経」の社長水野成夫(みずのしげお)(この男は東大で共産党だったが転向して反共主義者に成った悪名高い男だ=山下)

◯月◯日/ さて、日本フィルの労組が賃上げを要求してストとなると水野の後任のフジテレビ社長らが 組合攻撃を始めた、この時「労組の旗を降ろせば、スポンサーが見つかる」と主張して組合を非難したのが小澤だ云々。これはどう見ても褒められないな。よろしくない。

◯月◯日/ この事を書いたのが,今崎暁己(あけみ)の「友よ!未来をうたえ」労働旬報社75年刊だと。神山征二郎の「炎の神楽坂〜日本フィルハーモ〜物語。81年作だとこれは観たな。

◯月◯日/ 鳥山明が死んだ「ドラゴンボール」の作者だったそうな私は漫画を見たことがないので、知らない。漫画を読まないのは、小さい時から他の本を読むのに時間を取られて漫画に手を出すヒマがないとい言うだけのこと。今からでも遅くないと思わぬでもないが、ボリュームが凄いらしから無理だろう。

今回はあんな本こんな本野ページが多いからこの辺でやめよ

2024年3月25日          山下敏明

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