司書独言(255)

◯月◯日/ ジャニー喜多川とやらの性加害が問題になっている。私はジャニーズとやらのグループに今まで全く関心がなかったので、彼及び彼らについて知る所は少ない。というより殆ど知らないと言う方が正しい。

そんな私がこの事件で思い出したことがある。子供の頃通っていた銭湯での出来事だ。

◯月◯日/ 私は街中育ちで、歩いて5分の所に2軒10分も歩けば4軒の風呂屋がある所だった。一番近い所は3分もしないで行ける「鉱泉湯」当時街中では内湯の必要はなかった訳で、毎日のようにここに通った。所がその湯で、いつも或る親爺に「金玉」を握られた.Hと言う親爺だ。親爺と入ってもこっちが小学生になったばかりの時だからまだ若かったのかもしれない。

◯月◯日/ このHが私を見つけると、いつも近づいてきて、湯の中で手を伸ばしてこっちの「金玉」にさわり、「カモおおきくなったな」とか「カモに毛生えたか」なぞと言う.因みに「カモ」とは「男性性器、陰茎」のこと(石垣福男、北海道方言辞典」によると、岩手、秋田から来た言葉だ。

◯月◯日/ 私はHを見ると直ぐに逃げることにしていたが、どうしても捕まる時がある。Hは時にこっちの乳首を触ったりもする。と言う訳で「ジャニー喜多川」のことを知ってから、2歳年上で歯医者のMに「Hは何をしていた人?Mさんもやられなかった?」と聞いてみた。「いたなあ、Hと言う変なのが」とMさんは言った。

◯月◯日/  Mさんは、Hは◯◯の会社員でと教えてくれた後「俺は握られたことなかったなあ。そう言えば君は可愛かったからな」と言う。これでまた私は思い出した。大学時代私は月に一度旅行することにしていて大学2年の頃だったか、老神温泉に泊まった時のことだ。ここ老神(オイガミと読んで群馬県にある(日本地名ルーツ辞典)そこで、風呂に入っていると小柄な妙になよなよした男が入ってきた。私は目をつむって湯に浸っていた。

◯月◯日/ が気がつくといつの間にかその男は、私の背中ににじり寄ってきていて背中に身をよせ、「まあ、広い背中なのねえ、流しましょう」とか言う。当時私は172cm、体重67kg高校では硬式野球の選手だったからまあ広い背中だったかも知れぬ。私は急いで上がって部屋に戻った

◯月◯日/ 夕食後本を読んでいると又その男が現れて「明日から御旅行一緒にさせてくれません」などと言いながら、又ジリジリと近いづいてくる。私は本を読む台にしていた火鉢の中の火箸を手にして、何かあったらこれをと構えた。

◯月◯日/ やがて、その気配を察してか、このなよなよ男は出て行ったので、私は帳場に走って部屋を代てくれと言うと、宿の主人が言うには、「あの人は『謡』先生(だったか、お花だったか)なんだけど美少年が来ると必ず誘いに行くんですよ」と。当時はなかった言葉だが、この男今で言う「ホモ」だった訳で、私は大げさでなくその行動に恐怖したのだった。だから、今被害にあった者たちの困惑と、恐怖は理解できるつもりだ。

◯月◯日/ 因みにMさんの言葉と主人の言葉のアンダーラインの所は向こうが言った言葉で自称した訳ではない。ここはジャニー喜多川のホモ相手の条件に似ているということを言いたいのであって、私の自慢なぞと誤解しないでほしい。

◯月◯日/ 北海道の川上地方に「朱鞠内=シュマリナイ」と言う所がある。雨竜川が流れている。狐が多い所なので“シュマリナイ=狐川」という説と「シュマ・リ・ナイ=石ある川」だとの説がある。それらの川を集めてダムが作られ、結果「朱鞠内湖」ができてそこはいい釣り場になった。

◯月◯日/ そこで、5月にクマの事件が起きた。釣り人がクマに喰われたのだ。報道されたのは5月16日。同じ日に我が町内会で配られたのがここにお見せする「号外」。我が家は標高120mの白鳥台と呼ばれる高台にある。ここに家を建てて40余年、号外にあるゴミステーションは歩いて200歩の所にあってその向こうは鬱蒼たる森。号外に「傾斜地後方」とある所だ。

◯月◯日/ ここに来たばかりの頃、この鬱蒼たる森の中の獣道をたどって下へ向かって歩いたことがある。ややしばらくして、地主の屋敷らしい所に着いたが、道中の、イヤ気味悪かった事。で、ここにクマが出たとなった訳だ。ここに号外の翌日17日の新聞を載せておく、序でだから関連記事を載せるが気持ちが悪くなってきたから、今日はこれで止める。実際、クマのプーさんなんて、能天気な事言ってられないぜ。まだクマに喰われたくない。

2023.6.14

山下敏明

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