`95.1月12日寄稿
東大の正面前に、「落第横丁」と呼ばれる通りがありますが、昔、そこを友達と歩いていた時、長身の紳士とすれ違いました。私が思わず、「あっ、渡辺一夫だ」と声を出すと、その人は立ち止まって振り向きましたが、私が、黙って顔を見たままなので、にっこりとして立ち去りました。
続きを読む 第064回 渡辺一夫と大江健三郎
`95.1月12日寄稿
東大の正面前に、「落第横丁」と呼ばれる通りがありますが、昔、そこを友達と歩いていた時、長身の紳士とすれ違いました。私が思わず、「あっ、渡辺一夫だ」と声を出すと、その人は立ち止まって振り向きましたが、私が、黙って顔を見たままなので、にっこりとして立ち去りました。
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`94.12.21寄稿
大学を出たばかりの元美チャンに連れられた行った札幌は創成川近くのスナックで,マダム自家製という「ハスカップ酒》を味わったのは、もう20年も昔のことです。ハスカップは初めてで,当時では珍しいものでした。 続きを読む 第063回 プラントハンターの目から逃れたハスカップ
`94.11.17寄稿
私は読む本は全部自分で買う主義ですが、かと言って貸してくれるのを拒(こば)む訳ではありません。P.リードの「生存者」(平凡社今は新潮文庫)もそうして読んだのですが、あれは何年前だったろうか。 続きを読む 第061回 食人の事実
`94.12.1寄稿
11月26日朝、自宅の書庫で本を整理中、左目を怪我してしまい、目下の所読み書きができません。そこで我妻サン(と言っても法学者にあらず愚妻のことですが)を代筆者にしての一文です 続きを読む 第062回「読む情景」写真集
`10.7.15寄稿
過ぐる7月10日、私は苫小牧の市立図書館で、「浅川伯教(のりたか).巧兄弟」について、2時間の講演をした。浅川兄弟とは言うまでもなく、朝鮮を愛し、朝鮮の人を愛し、その国土と、その人達が造り上げた朝鮮の美を愛した兄弟で、この兄弟ある故に、後の「民芸」運動の祖たる柳宗悦が存在したと言っても過言ではない大いなる兄弟だ。只今回の話題はこの兄弟ではない。講演の前後に、私を応援してくれている「ふくろうの森の会」の人から出た話の中で、私が「おやっ」と思ったことが、2つあって、今回はそのことを書く。 続きを読む 第299回 相撲と蜘蛛合戦のこと