第243回 川本三郎・ジャンコクトーとチャプリンの来日

去年の何月だったか?8月か9月のことだと思うのだが、知り合いの直子からTELが来て、「おじちゃん、川本三郎って知ってる?」と言う。「うん、知ってるよ。何冊も読んでるよ」と答えて、「それがどうした?」と聞くと、川本三郎から室蘭に行きたいがと連絡が来た、と言うのだ。「何でしってるんだ」と又聞くと、ナンデモ何年か前、函館の映画祭とかで知り合って,そのあと、文通だか何だか続いているのだと言う。それでまあ直子の用向きと言うのは,川本三郎が室蘭に来るについて,室蘭を案内せねばならないが、その案内を知り合いの30代(?)の男がやってやると言うのだけれど、それでいいのかなあ・・・と言う訳で、どうも直子はその若者に不安を感じている様で、言外に私に案内してももらえないか、と言う感じなのであった。 続きを読む 第243回 川本三郎・ジャンコクトーとチャプリンの来日

第149回 ルイセンコ論争とOED編者J・マレー 

暑さにうだりながらも、おそらくはしっかりと飽食しているであろう貴方を,驚かす気持ちはさらさらないけれど、食うものがなく,肉親の肉身を食ってしまった話などが充満しているは本を取り上げよう。 続きを読む 第149回 ルイセンコ論争とOED編者J・マレー 

第148回 トンデモ本の世界 

神武(じんむ)天皇は紀元前、7世紀に即位した第1代の天皇だ。と言っても、これは記紀伝承,つまり,古事記と日本書紀で伝えられた、まあ、いわば 架空の話だ。 続きを読む 第148回 トンデモ本の世界 

第249回 コレクションと美術館

昨年の2月に、東京都美術館で「ニューヨーク・バーク・コレクション展」なるものが開かれた。観に行きたかったが、そうおいそれとは行けぬので、図録でがまんした、、、、が、それを観、感嘆するよりも殆ど呆れた。と言うのは、これはメアリー・バークと言うアメリカの女性が一代で蒐めたコレクションなのだが、その収集の視野の広さと、蒐められたものの質の高さは言わずもがな、、、、、だが、、、いくらアメリカ人が金持ちだからと言っても、これ程の財力とは一体何だろうと言うことと、財力はともかくとして、これだけの逸品が、まだ売り買いの対象とて国内にあるのか、と言う点に呆れたのである。メアリー夫人は、鉄道やら銀行屋らの実業家の奥さんで、、、、それはそうだろうが、これにかかったお金の総体はおおよそ想像を絶する者であるに違いない。 続きを読む 第249回 コレクションと美術館