第127回 精神鑑定の事件史

1997年、アメリカ、オハイオ州で、連続強姦事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。実は彼の内部には、ビリー本人を含め、何と24もの人格が存在していたのだ。性格だけでなく、知能、年齢、国籍、性別さえ異なると称するこれらの人格たち。彼らはなぜ生まれたのか〜

上の文章は、ダニエル・キイスが、多重人格という驚異の世界を描いた傑作ノンフィクション(?)、「24人のビリー・ミリガン」(上下)早川書房、’92年の刊行時の紹介文です。普段、全く本を読まない大学院生のI嬢が、珍しくしかも熱心にすすめるので、私も読みましたが、私にはこの話が信じられませんでした。 続きを読む 第127回 精神鑑定の事件史

第268回 「虎=寅」の話

もう何年になるのか?。計算すれば良いのであるが、面倒くさいので「過ぐる」の形容詞ですませることにし、過ぐる「寅年」に、私は市民会館で50人〜60 人の市民を前「虎=寅」の話をした。もちろんのこと「寅年」に因んだ訳で、これは「ふくろう学校(当時私が校長だった)」の市民向け講座の一つだった。

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