第457 「風よあらしよ」「今この地に生きる」「テムズともに」「日本はなぜ戦争できる国になったのか」

2024.04.18日寄稿

「女性解放運動家」の伊藤野枝を主人公にした映画が出来た。NHKで2022年に放送したドラマの映画化の由。タイトルは「風よあらしよ」で作家の村山由佳の同名の小説が原作。

村山が語るには「2021年にこの作品を書き上げた時、初めて心の底から、自分の作品を誇りに思えた」と。

伊藤野枝は周知のように、英語教師の辻潤と別れた後、無政府主義者の大杉栄と結ばれる。そして、関東大震災が起き、大杉、野枝、そして、大杉の甥っ子らが、甘粕正彦憲兵大尉に殺される。関東大震災では多くの朝鮮人や、日本共産党青年同盟の河合義虎らも殺される。観るべし、読むべし。おっと、忘れるところだった。平凡社から「伊藤野枝セレクション」¥1,700が出たばかりだ。

鎌田慧(かまたさとし)「今この地に生きる」は「不況の風が吹こうとも、人は大地に足をつけ、たくましく生きている」として、その第2章に「塩と蛸と祭りと」奥能登珠洲市を取り上げる。65p~135pまでのタイトルを出す。

①塩つくり一代  ②塩の道  ③蛸島の人々   ④こうなご    ⑤土の恵み

この地は先日の大地震で大被害を受けたところであることは言うまでもない。

珠洲市は「ススミ=狼煙(のろし)の転訛」だとの説を鎌田は紹介する。前田藩が沖合を通過する船の遭難を防ぐための「のろし」だっ

たと言う訳だ。この地に栄えた「塩田」の様子については読んでもらうしかない。読んでいてそのすさまじい労働ぶりに「涙」が出るくらいだ。人間はこんなにも働いて来たのだなあとほとんど呆れる。「働かざるもの食うべからず」とは「真実」だ。

2024年4月15日(月)のニュースだが、テムズ川の汚染がひどいそうな。テムズ川の大腸菌の数値が、国が海水浴場の基準として定める4段階のうち「最下位」の「不良」に比べて最大の10倍になったと言うからこれはあかん。この記事切り抜いて、どの本に挟もうか考えて私は妙な本を思い出した。

「徳仁親王」(なるひとしんのう)の「テムズとともにー英国の2年間ー」だ。私はこの本を最初に見た時,著者の名前がピンとこなくて「変わった苗字だな、なんと読むのだろう」と手に取ってみて、初めで「ありゃ天皇だわさ」と気づいたものだ。この本、面白いぞ。最初床屋に行った時すこぶる「ぞんざい」にやられたが、2度目に行くと「グッドモーニング・サー」となり、丁寧にやってくれた云々。街を歩いていると日本からの観光客が天皇を見つけて、全員「うっそー」と言ったが、天皇自身は「うっそう」の意味が知らなかったとか。天皇の人柄の良さや、教養が溢れている名著だ。

記憶に間違いなければ、確かあの「バカのアソウ」も「学習院」の出だ。同窓会に「除名」をすすめたいね!私の高校の同期に2人学習院がいる。2人とも早死にしたが、米屋と、魚やの倅の上田と中沢だが2人とも「麻生」より、はるかに上品だ。

3月29日のニュースで広島市の市民団体が「呉を軍都にするな」とて呼びかけした由。79年前の「呉」の大空襲の恐ろしさが語られたと言う。然るに昨日4月17日(水)、室蘭民報によると、地元の商工会議所と協力会2者が、市に自衛隊利用促進を要望し申し出た由。室蘭は軍港だった頃、港にいた軍の船は皆攻撃されたが、上記の2名はそういう事を忘れているのか



話を変える。岸田はバイデンに国賓として招ばれて行って,又々色々と受けて帰ってきた。岸田の事なので話題にしたくないが事が事だからそうも言っていられない。アメリアと日本が何故こうなってしまうのかを言わねばならぬがここにその大元となす事についての本を出す。ちょっと古いが、この問題については、この本が一番いい。

これ以上に知りたい人は

① 「徹底追及。、安保3文書」日本共産党出版¥1328

②纐纈厚(こうけつあつし)著「日本の武器生産と武器輸出−1974−1962−」緑風出版¥3,000を読んでくだされ。

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