司書独言265

◯月◯日/ 3月末のニュースだが、東京は中野で、第36回杉並、中野、渋谷、多喜二祭が27日に開かれた由。多喜二祭の原点に立ち戻って、代表作「蟹工船」の魅力に小説と映画から追うとの企画だったそうな。

◯月◯日/これで、思い出した事がある。私が室蘭工業大学の図書館にいた時の話だ。文学の授業の後だったが、2人の女子学生が「さっき先生が小林多喜二のカニコウセンと言ったが、コウセンはレーザー(laser)だとわかるけど、カニって何だろう」と言ったのだ。

◯月◯日/ 聞いて読者は信じられないと言うだろうが、これ、私の作り話しではない。もっとすごい話をすると、私が今行っている市立室蘭の館長(先日ようやく転勤したが)彼は「はだしのゲン」もアンネの日記もヒトラーの「ホロコースト」も知らなかった。彼は室工大出だが、理工系単科大学の欠点だ。もちろん文学にも美術にも詳しい学生が沢山いる事も、これ又事実だ。それで、昔書いた文章を思い出した。

◯月◯日/私が室工大を定年で辞める時、「室蘭文芸」に頼まれて、書いたものだ。「室蘭文芸31号」室蘭文芸協会、1997年10月26日発行だ。4pあるが全部載せる

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯月◯日/もう一つ加えると、青山市長も室工大土木出身。いつか「ふくろう文庫」で「これは”これは良寛の作品」と言ったら、「あー横山の」と返された。横山はタイカン、こっちはリョウカンえらい勘違いだ。知ったかぶりは良くない。無知は恥ずかしい。

◯月◯日/ もう一つ思い出を。室蘭文芸が出ると、藤森先生が来て、「ロータリークラブで講演を頼まれているのだけれど、君のあの室工大の話を使わせてくれないか」と言う。私はもちろんOKした。先生は室工大の前身の室高専の出で、私は栄高の頃化学を教わった。この先生は教養がああって、人柄が暖かくて私は好きだった。

4月  18日

山下 敏明

 

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