司書独言261

◯月◯/ 日本大学がもめている。それで、大昔のことを思い出した。私の弟は私より5つ下だが、その同級生のMが日大に合格した。Mは船持ちの海産物問屋の息子で、兄弟5人の部屋にそれぞれ電話が付いている、と言ったつまりは金持ちの息子だった。◯月◯日/ そして、事情は忘れたが、何故か私が頼まれて、三島の日大の入学手続きに同行することになった。受付は何かの部屋を代用したかと思わせるような広い所で、入ってびっくりした。事務員らしき男が10数人並んでいて、その背中には高さ1m余り、周りもそのくらいある竹籠がずらりと並んでいたのだ。

◯月◯日/ そして、男たちは入学生が其々差し出す1万円札の札束、銀行から下ろしたまま、封を切っていないままの札束を後ろを振り返りもせず頭越しに竹籠に向かって投げるのだ。竹籠はたちまち札束で一杯になる。すると別の男たちが現れて空の竹籠と取り替えていく。

◯月◯日/ ところで、林真理子は自分の給料を6ヶ月にわたって半分にすると発表した。その給料聞いて卒倒するな!ナントナント¥200万だと。半分にしたって¥100万だ。私は林が自分の知名度を利用して、母校日大のために無給で人肌脱いだのだとおもってた。それが200万!!とはこの女が一層嫌いになったね。

◯月◯日/ まだ観てないが、「宮本くんから君へ」なる映画がある。これをプロデュースしたのは河村光庸。あの無能なスガを主人公にした「パンケーキを毒見する」を作った人だ。

◯月◯日/ ところが「宮本くんから君へ」に出る筈だった文化庁の所管団体からの助成金が不交付になってしまった。理由は出演者の一人「ピエール瀧」が麻薬違反で捕まった。それで、ダメとなったらしい。で、河村はこの処置は違法だとして提訴したが、河村は上告中に心不全で72歳で死んでしまった.2022年6月121日のこと。

◯月◯日/ 所が2023年11月17日、最高裁の第二小法廷は「公益を害する」と言う曖昧な基準で助成金を出さないのは違憲との判決を出した。この立派な判断を下したのは「尾島明」裁判長

◯月◯日/ 実に目出度い。この裁判に関わった弁護士の伊藤真は「”公益性”」と言うようなもので表現を規制するのは、とりわけ権力や政府を批判する表現に対して萎縮や自粛する空気を作ってしまう。権力の側にジワジワ歩み寄ることで、文化、芸術の表現が戦争に加担させた道を繰り返すことにもつながかねません。

◯月◯日/ そして、足して言うには「それに対し、この判決は自分たちが創りたいものを堂々と創ればいいと勇気付ける後押しをするものです」。いいね。あの世の河村も喜んでいることだろう。

今回は「あんな本・こんな本」の量が多いので、「司書独言」はこれで止めます。

2023.12.18

山下 敏明

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