第(357回) 戦争時の学童疎開や、ナチスの障害者安楽死計画

2015.9.18(戦争法案採決の日に)寄稿

電話でナチスの障害者安楽死についての本がないかと質問が来た。なんでもNHKの Eテレで知ったという。我が家でテレビがないので、新聞で調べると、8月25、26両日に「ハートネットTV」とやらで取り扱ったと分かった。これに答える前に日本のこともちょっとふれておく。 続きを読む 第(357回) 戦争時の学童疎開や、ナチスの障害者安楽死計画

第356回 「小牧近江」の「種蒔く人」に見る反戦と平和の故郷秋田

2015.8.3寄稿

7月11.12と秋田に招ばれた「本の力」と題して講演してきた。昼食前に、安藤忠雄設計の美術館に寄った。地元では好評とは言えない建物の由。美術館を出ると、前の建物で「土崎大空襲展」をやっている。見たいと思ったが時間が迫ったので止め、講演に向かった。 続きを読む 第356回 「小牧近江」の「種蒔く人」に見る反戦と平和の故郷秋田

第355回 文化人を自認する人たちが試される時、それは非常時

2015.6.9寄稿

戦争法案や沖縄辺野古移設が焦眉の急の今....で、「『螢の光』」と稲垣千頴(ちかい)1

」なる本を取り上げる。あなたは「蛍の光」が四番まであることを知っていたろうか。エッ、二番でしょう?って?。 続きを読む 第355回 文化人を自認する人たちが試される時、それは非常時

  1. 中西光雄.「螢の光」」と稲垣千頴.ぎょうせい(2012) []

第354回 ファーブル生誕100年, ハイチ独立運動の本

2015.5.寄稿

スカラベはフランス語、日本語ではタマムシコガネ、一名フンコロガシで一群のコガネムシの称。古代エジプトでは太陽神ケペリを表し、生成、創造、再生のシンボルとして神聖視され、印章、装身具などにその姿が彫られた。もう17.8年前になろうか。ベルギーから来た芸術家が西洋の甲冑にこのスカラベをびっしり貼り付けた個展をひらいたことがある。 続きを読む 第354回 ファーブル生誕100年, ハイチ独立運動の本

第353回 シベリウスとフィンランドの叙情詩「カレワラ」日本の「ふるさとの生態学」

2015.5.6寄稿

今年はシベリウス生誕150年だそうな。皆と同じく私が最初にシベリウスを聞いたのは「音楽の泉」で紹介された「フィンランデア」で、祖国フィンランドをたたえたこの曲には直ぐに魅せられました。今日本シベリウス協会の最高顧問という舘野泉の演奏会では、アンコールがすごくて、確か5.6曲加えたが、最後にはくたびれたという感じで舘野が椅子に背をもたせ両脇に手をだらりと下げたのでアンコールが止んだが、今思うと、あのアンコール、何度やってくれるのかといった興味で聴衆が手を叩き続けた感がなくもない。 続きを読む 第353回 シベリウスとフィンランドの叙情詩「カレワラ」日本の「ふるさとの生態学」