2015.2.30寄稿
2月、聖路加病院の例の長老/日野原重明先生が「梅」について書いている。自宅にある2本の古梅に絡めて,毛沢東の詩を引用するのだが、その日本語訳の後半は「美しいけれども、それによって、春の美しさを独占し世にときめこうというのではない。ただ、来たるべき春のさかりを予告しているだけなのである。やがて爛漫と山に花が咲き満ちたとき、先駆者の役目を終えた彼女、梅は,実を結び、他の花に囲まれながら満足の笑みを浮かべているだろう」....この引用のあと、日野原は「中華人民共和国主席として権力を振るった政治家と、この詩を比べて、毛沢東とはどんな人物だったのだろうと興味が湧いてきます」と加える。 続きを読む 第352回 第二次た戦後の人々の記録を元にした「廃墟の零年1954」