第131回 美女と野獣

`98.6.19寄稿

小学校6年生の学芸会で,「月の砂漠」と言う劇の主役をつとめたことがあります。筋はおろか,自分の役柄も,相手とのやりとりも,一切忘却の彼方と言う感じですが,只一つ鮮明に覚えていることがあります。

私の役は,「王子様」いや「王様」で・・・・・ その証拠に,今,小さなアルバムにはってある出演者勢揃いの写真をみると,私は,王冠を頭にのっけて,ナント,ヒゲをはやしています。 ・・・・・腰に剣を付けていたのですが,この剣が実は,本物で,・・・・・ と言っても,旧陸軍で使っていた銃剣(=じゅうけん=小銃の先につけた短い剣(を付けた銃))の剣で・・・! 王の私が,敵に攻めこまれたか何かして,「もはや,これが最後!!」とか叫んで,一旦抜いた剣を,思わず落とすと,驚いたことに,私の手を離れたこの剣が,舞台の床に突きささって,おまけにブルブル・・ルとふるえたのです。今流に言うなら,まさしく。リアリティ(真実味)満点と言うところで,ひょっとしたら,この劇での一番の名優はこの剣だっだかも知れません。 続きを読む 第131回 美女と野獣

第130回 三味線の魅力

‘98.5.28寄稿

本の話★-<244>(1998年5月19日火曜日 室蘭民報朝刊)

浜美枝という女優がいました。今でもいるのかな? バスガイド出身で,ちょっと肉感的な,もっとはっきり書くと,おっぱいが30年も前としては人並み以上に大きくて,言うなれば「日本人離れした姿態」で人気があり,そのおっぱいのせいばかりでもなかったのでしょうが,全作品に肉体女優を登場させるのが常套手段だった。ご存じ,007シリーズにも,確か,ショーン・コネリーの相手役として抜擢されたのではなかったかしらん。 続きを読む 第130回 三味線の魅力

第129回 酒の肴のチョコレート・チーズ

`98.5.8寄稿

昔、室蘭工業大学にいたT先生は、趣味豊と言うか、好奇心旺盛と言うか、何に対しても興味を示す人でした.私自身も、人生諸々の楽しみは、全てこれ、

おとろえることのない好奇心に発する、と思っている人間ですから、T先生の精神のありようについては、何の違和感も覚えませんでした。

ところが、事が、T先生対図書館となると、しばしば軋轢がおこりました。 続きを読む 第129回 酒の肴のチョコレート・チーズ

第126回  世界の国がわかる事典

`98.3.12寄稿

昨年、「グリム原画展」を企画して多くの人々に絵本の楽しさを知らせた堀野茂さんが今度は「`98プラチスラヴァ世界絵本原画展」を開きました。

地元紙「室蘭民報』に出た記事を読めば判るように,世界22カ国、56人の画家による総数363点の原画を並べた堂々たる展覧会です。 続きを読む 第126回  世界の国がわかる事典

第124回  差別の起源と現代

`98.2.3寄稿

① 思想に関するリスト

○ 日本共産党員リスト   ○ 民生リスト   ○ 新左翼系リスト ○創価学会会員リスト

○ 各新興宗教信者リスト  ○ 社会党系リスト ○ 同盟系リスト  ○各組合幹部リスト ○右翼過激派リスト

② 差別に関するリスト

○ 同和関係リスト                     ○ 在日朝鮮人リスト     ○ 沖縄、アイヌ人リスト ○ 混血者リスト    ○ 障害者リストなど

①と②の一覧表を見て,貴方はこれを何だと思いますか。 続きを読む 第124回  差別の起源と現代