⚪︎月⚪︎日 永六輔が7月初旬に没した。私は何だかペチャッと言うか、ネチャッと言うかの話し方が耳障りだったが、言う事は真当だからいつも傾聴していた。当節安部総理が変えたがっている憲法についても「アメリカが押しつけたというけれど、アメリカはその前にちゃんと自由民権の憲法の研究をしている」と言い、日本各地で作られた、例えば五日市(現東京あきる野市)憲法などを例示し、「今の憲法のもとには自由民権運動の憲法がある」と断言する。 続きを読む 司書独言 (175)
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司書独言(174)
⚪︎月⚪︎日 延暦寺と聞けば僧兵を抱え,意に満たねば強訴して朝廷をおびやかし、挙句信長に焼き討ちされたことを思い出すが、6月初旬「延暦会館」の副館長が年下の修行僧を殴って鼓膜を破った事件が起きた。この坊主前にも同様の暴力を振るっていた由。荒法師の伝統は絶えていない訳だ。 続きを読む 司書独言(174)
司書独言(173)
司書独言(172)
⚪︎月⚪︎日 私がもし図工科の先生だとして、生徒に「苦虫をかみつぶしたような顔を描け」と出題したとする。で、これに応えて菅官房長官の似顔絵を出す者がいたら私は100点を与えるね。 続きを読む 司書独言(172)
司書独言(171)
◯月◯日 来客が言うには、議員の山東昭子が「ゲスの極みと評したんだけどさ」と。言われた相手が誰で、事が何だったかを忘れてしまったが、聞いた途端に、これ山東の方がゲスの極みだわという事だった。これで弾みがついたのか、その後ゲスな話が続いた「ゲスの極み」ナントカ言う歌手の団体の男と、横文字名前の女タレントがわりない仲になった云々。さらにその男が歌う歌を、正真ゲスな甘利が好んで唱うと言う不思議。
◯月◯日 そういえばこの「ゲス」でいきなり始まる文章がある。枕草子の「にげもなきもの」=「ふさわしくないもの」がそれ。「下衆の家に〜」と始まって、ふさわしくないものが列挙される中に、「老いたる女の〜若き男持ちたるだに見苦しきに〜」とある。横文字名前のタレントは老女ではないけれど、清少納言ならこの一連のゲス騒動、何と評するだろう。それにしても自分の団体名によくも付けたりこの不快な名前。そしてまたそれにファンがいるってのも、老生にはとんと解す、否解せぬ話だわ。
◯月◯日 「あんな本・こんな本」の2013年8月号で大宮知信著「平山郁夫の真実」を取り上げ、平山の妻美知子が、遺産隠しで2億円を現金で洋服タンスに入れていたが、東京国税局から仮装、隠蔽と判断されて云々他話を紹介した。以前登別在住の絵描き故・佐久間恭子女子が、「平山の絵は感心できないけれど、どう思う?」と言う度に「賛成」と私は答えていたが、私自身は平山を絵描きと言うよりは、政商と見放している。
◯月◯日 脱税の後、毎日新聞で永い事美術記者だった安井収蔵が、件の美知子が、平山の訃報記事に作品を付けた各新聞社に、」代理人を通して著作権料を求めた、との話を呆れた口調で書いているのを読んで、心底ウンザリしたものだ。それが3月中旬、道立美術館に、昔有島武郎を中心とした北大の同人雑誌「さとぽろ」の回顧展を観に行ったら、ものすごい人出で、何だと思ったら平山邦夫展.「さとぽろ」の方は我々夫婦他2人。平山は観る気きがないので出てきたが、大方の人が平山の実像を知らないのだろうな。
◯月◯日 ウンザリと言えば最近知ったが、自民党歌と言うのがあって、それは「我らの国に/われらは生きて/われらは創る/われらの自由」とくるらしい。”われら”連発がいやらしいが、この”われら”には「保育園落ちた」他の多くの人は含まれていないんじゃないの?と思っちゃうね。しかもこれの作詞が岩谷時子と聞いて,頼まれりゃ何でも作る人なんだと、更にウンザリした。
◯月◯日 「野球賭博でプロ野球がダークなイメージになった。サッカーとの差が開く」との投書が出ていたが、イチローにもゴローにも感心がない私には、この感想正しいのかどうか判断がつかぬ。賭博と言えばサイコロだが、あれの1の目が赤いのは太陽を意味しているのでは?との説がある。というのは、サイコロの目には「天一地六」と言って方角がついているので、その天の1が赤いのは太陽では?との類推になる訳で、となれば、白昼堂々の野球賭博に御天道様も雲に隠れたくなるのでは!!
◯月◯日 私は碁なるものした事がない。親兄弟含めて周りに碁をする者が一人も居なかったせいだろうか。その碁で名人が人口知能にしてやられていて、囲碁九段がアルファ碁に弟子入りを申し込んだとの冗談が投稿されている始末。何やら必死の気配濃厚で碁石をつかんだ事がな一身としては、蕪村の「葉桜や、碁気(ごけ)に成り行く南良の京」=「葉桜の季節だよ。碁をしたい気分にな、奈良の都」の方がのんびりしていいなあ。
◯月◯日 二人の写生家の生涯を描いた素晴らしいドキュメンタリー映画を続けて観た。一つはよく知られたブラジル生まれのサルガドについて、もう一つは誰も知らなかったアマチュアのヴィヴィアン・マイヤーのもの。サルガドの傑作「金鉱」は金採掘の労働者5万人が金山の山腹にへばりついてかけられた梯子を、袋を担いで登り下りする図で、この有様にサルガドは鳥肌が立ったと言うが、これを最初に東京写真美術館で見たときの私の方も鳥肌が立ったものだ。V・マイヤーは家政婦or乳母をしながら、自分の生涯を隠し続け、その間15万枚のネガを残した人。半世紀前のアメリカを活写したストリートフォトが全部いい。R・フランクや、A・スティーグリッツも顔色なしと言った出来栄えで、画面に映し出される一枚一枚に驚嘆した。この二人の作品集、そのうち「あんな本・〜」で取り上げてみようと思う。
◯月◯日 DVDと言えば、70年代初めの「エマニエル夫人」が1月末に復刻された。本の方は翻訳が出ると直ぐに発売禁止となったが、洋書の丸善の山口札幌支店長が一冊確保してくれたお陰で、今も私の書棚にはある。医者になって今聖路加にいる姪が当時高1くらいで言うには、「おじちゃん、料理遅い女の人を何と言うか知ってる?」「しらん」「今煮える夫人て言うんだよ」と他愛もないことを言っていたのを思い出す。ポルノとしては悪くなかったが、映画化されての主演シルビア・クリステルは顔が長くて、私は嫌だった。
◯月◯日 これを書いている所へ、大分在の卒業生・市川君から荷物が届いた。市川君の母と妹は二代続いてミス◯◯だが、我が家で学生達と飲んでいるとき、その妹が九州から遊びに来た。部屋に入ってきた時、やや暫く沈黙で、ハハア、本当の美人を見たら皆ダマリコムんだと、初めて分かった。