司書独言(232)

2021.7.16寄稿

◯月◯日/知らなかったが7月3日は「ソフトクリームの日」なんだと。そう知って食べたくなり、コンビニに行ったら、8個買うと1個のおまけという仕組みで9個買ってきた。北海道だけの「メロンソフト」@¥185+税。日本のアイスクリームの最初は明治2年(1869)横浜の馬車道で、町田房造が作って売った。銀座の資生堂は明治32年(1899)に1個15銭で売りだした。私が小学生の昭和20年代初めアイスキャンデーは確か10円だった。「ソフトクリームねぶりまわしてついに無し」(吹田弧篷)メロンと言えば室蘭に近いところでは有珠がメロンの産地だ。国道37号線に約1kmの「メロン街道」がある。日持ちがしない「青肉」のキングメルティーという種類を作っているので即売だそうだ。

◯月◯日/スガが又もや「緊急事態宣言」を出そうとしている。7月7日に東京のコロナ感染者が920人になったからだ。これで、酒を出す店が皆泣いている。そんなにオリンピックをしたいのなら、飲食店全部に金を出せばいいと思うが、そこへくるとケチル。金がないはずない。と思うのはーあのトランプのバカ娘イバンカとやらが来た時、安倍は鼻の下を伸ばし、この一補佐官に過ぎぬこの娘を国賓待遇し、おまけに彼女が関係するナントカ基金に数十億円の寄付をした。あの額を出せば都下はおろか、全国の飲食店に補助金出してもお釣りが来ることだろう。

◯月◯日/と思っていたら、灘高➝東大とエリートコースの大臣西村が、酒の取引停止という馬鹿な案を言い出した挙句、要請撤回に追い込まれた。仲間同士の密告をすすめるようなこの法案を思いついた西村は東大でボクシング部に入っていたそうな。ところがこの狐顔の男、あの顔が自慢で、ボクシングの練習中に「顔だけは殴らないでくれ」と注文をつけていたそうな。しかし金融機関に脅かしを頼むというヤクザも驚くこの案を考案したところを見ると、練習中に頭を殴られ大分脳内ひび割れしているのかもしれないな。

◯月◯日/今月の「あんな本こんな本」にジャスパーベッカーの「餓鬼ー秘密にされた毛沢東中国飢饉」の書影を出しておいたが、毛沢東の農業政策はスターリンに学んだものだった。ところが、そのスターリンはインチキ学者の遺伝学者ルイセンコやミチユーリンと言った連中の偽学説に惚れ込んで、とどのつまり、ソ連の農業をダメにし、その結果数千万人を餓死させた。「偽学者を信用し、まともな学者の意見を取り入れないスターリンや毛沢東は、はったり屋の竹中平蔵を買いかぶり、尾身博士をないがしろにするスガの姿にダブってみえるな。もっとも尾身ももうちょっとハッキリしたものの言い方をしたほうがいいよな。

◯月◯日/このルイセンコついては、黒木登志夫の「研究不正」(中公新書)中で「スターリンの庇護のもとに弾圧したルセンコ」なる事例がでているし、中村禎里の「ルイセンコ論争」(みすず書房,1967年刊)なる名著もあるからそれらを見て欲しいが、今そのソ連における飢餓をテーマにした素晴らしい映画がある。去年の8月に封切りされた「赤い闇、スターリンの冷たい大地」がそれ。スターリン政策下ウクライナで数100万人が犠牲になった大飢饉の話だ。

◯月◯日/英国のジャーナリスト、ガレス・ジョーンズが様々な邪魔を押しのけて、スターリンの政治宣伝を覆す報道を果たす姿をくっきりと描き出す。真実を追求するジョーンズに対して、スターリンに取り入りその宣伝屋に成り下がるニューヨークタイムスの特派員ウォルター・デュランティがいる。この男世界に向かって嘘を流しつづけ、その甲斐あって1932年度のピューリッツア賞までもらってしまうのだ。安倍や菅にとりいる田崎の爺さんはこの小型だな。

◯月◯日/西村の酒屋いじめを知らないと答えたスガはじめ、目下の我国も「嘘=フェイク」だらけだが、「嘘の仕組み」を見破るためにも、この「赤い闇」是非見て欲しいものだ。映画と言えば「ホテル・ルワンダ」はルワンダの少数派民族のツチを多数派のフツが大量虐殺した事件がテーマだ。この時ツチ族を助けたのが「ルワンダ・ホテル」の支配人ポール・ルセサバギナだった。この大量虐殺では80万人が殺された。ところが、去年の9月、ルワンダ当局はこの支配人を過激派テロ組織創設に資金援助をしたとして逮捕した。真相は未だ分からない。然しこの映画は観ることをすすめる。この事件については「ルワンダの涙」という非常に優れた映画もある。

◯月◯日/ルワンダの事件は1994年4月初めにフツ族出身のハビャリマナ大統領の乗る航空機が撃墜された事から起きたが、つい先日ハイチの大統領が暗殺された。既に傭兵十数人が捕まっているが、真相はこれからだ。この暗殺で思い出した映画がある。ハイチ、ドイツ、フランス、ベルギーによって2000年に作られた「ルムンバの叫び」だ.1960年にベルギーから独立を勝ち取ったコンゴの大統領ルムンバの伝記映画だ。これも秀作。今まであげた映画はDVDのレンタル屋にある筈。

◯月◯日/日本には川と呼ばれるものが確か30,000あるとの記憶だが名無しの川はまああるまいと思う。ところが世界は広いもので、イギリスには名前はあるのだがその読みが違うととて争っている所がある。英国東部の「nene」川がそれ。これを上流のノーサンプトンでは「ネン」と呼ぶ。然るに下流のピーターバラでは「ニーン」と発音する。両方とも我が読みが正しいとガンバッテ、論争は何百年も続いていたが、今年5月末にそれでは「クロッケー」で決着をつけようとなった。

◯月◯日/この「クロッケー」調べてみたら「croguet」なるフランス語で、芝生の上で木製の球をマレット(木づち)で打ち、、数個のフープ(鉄門)を次々にくぐらせて得点を競う球技とある。私はやった事もする気もないが、つまりはこれ「ゲートボール」だわ。でこれで勝った方が1年間自分側の読みで言うとなって、以後1年間は「ネン」となったと。つまりノーサンプトンが勝った訳だ。

◯月◯日/これ書いている今日は7月15日(木)だが、朝刊に東京コロナ感染1149人。五輪バスの乗務員の宿舎は個室にシャワー、トイレ、洗面所ナシetc、でとてものこと3密どころではないetcとある。又、バッハとスガが会見したともある。この文章が出る頃にはオリンピックが終わっているか、続いているのか知らないが、ー思い出すのは前回のブラジルオリンピックでの色々。この時ブラジルの警官達は「welcome  Bragil」の横断幕をかかげながら、「給料払え」のストをやった。オリンピックを控えているのに給料が、遅配だったのだ。

◯月◯日又始まった途端にオリンピックのためにブラジルに来ていたポルトガルの教育相が強盗におそわれた。と思ったら試合を終えたベルギーのレスリングの選手が海岸を散歩していて、これも強盗にやられた。もっとも、暗いニュースばかりでなくて感動させられる話一つ二つあって、その一つは女子柔道で金メダルを取ったケルメンティがコソボの選手っだった事。コソボといえば、旧ユーゴスラビア紛争の現場だった所だ。ところで、この6月初め、ムラディッチなる男が、オランダハーグの国際法廷で終身刑の判決を下された。

◯月◯日/このラトコ・ムラディッチは元セルビア人武装勢力の司令官で、95年にスレブレニッツアで起きたイスラム教徒8000人を虐殺した事件や、「サラエボ包囲」で市民を攻撃した時の司令官だった。で結局、1992年から95年にかけてのボスニア・ヘルツェゴビナ内戦のジェノサイド(皆殺し)の罪に問われてたと言う訳だ。ムラディッチは現在79歳。この事に関心を持たれた人は,是非、多谷千香子著「”民族浄化”を裁くー旧ユーゴ戦犯法廷の現場からー」(岩波新書、2005年刊,¥700+税)を読んでほしい。多谷千香子はこの国際法廷で判事として実際に審理を担った人でこの本の第4章に「コソボ論争の種は蒔かれた」なる一節がある。

◯月◯日/ブラジルのオリンピックでマリオだかの格好をして福島は「アンダーコントロールだ」と出まかせを吹いて来たのは「満身嘘男」の安倍だが、そのおかげのオリンピックで今、日本は混乱の極みだ。「読売」の調査ではスガの支持率は28%、五輪は「中止すべき」だは都民で50%、またフランスの世論調査会社「IPSOS」の調査では世界28カ国の内、五輪反対は57%、日本は78%と出た由。

◯月◯日/こうした事を知ってか知らずか14日にフジテレビの「目覚まし8」なる番組で(と言っても私は見た事がないが)お笑い芸人(女性)が「中止してほしいという言葉選手に聞かせたくない。開催決まっている以上は全力で応援してあげないと」と発言したと。するとこれを受けた司会の谷原章介が「そういう雑音は耳に入れたくないですね」と言ったと朝刊にある。

◯月◯日/読んで思うに、この二つの発言、これは安倍や麻生、スガと同じだわということ。安倍は極右の雑誌「HANADA」で「五輪に反対しているのは反日の連中だ」と言ったと報じられたが、この司会者は「雑音」ときた。何様のつもりでいるんだろう。前にもタレントの「アイヌ差別」発言があって、その時にも、小樽出身の加藤とかいう司会者が、それを止めも、とがめもしなかった。彼といい、これといい、タレントの司会者の質が悪すぎる。何かについて発言する時は勉強してから言ってくれなくちゃな。感じで言われちゃよくない。東大の目加田教授(女性)が前に、「無学のタレントのコメントは困る」という意の発言をしていたが、至極もっともだ。こういうと、すぐに「上から目線」と言って反発が出るが、再度いうが、上でも下でもなく、何か物言う時にはよく調べてから言わぬとだめだということだ。無知の発言は誤ちを増やすだけだ。タレントが悪いのではなく、目加田の言うように「無学」なのが困るということだ。この「無学」というのは安倍、麻生、スガにも通じる点で、さらに悪いことにこの連中には「無恥」も加わるけどね。

◯月◯日/「選択的夫婦別性」について、内閣府のアンケート調査では国民4割が容認という結果が出ているのに、安倍以下「日本の伝統にそぐわない」という保守派の連中で、司法がまたこれを許さない。だけど、これ本当に「日本の伝統」か。どの解説記事でも、これに関して先ずは、と「日本書紀」を持ち出す。「日本書紀」とくると、私は、日常的に「宇治谷(うじたに)孟(つとむ)全現代語訳・日本書紀」上下(講談社学術文庫1988年刊@¥1150)を使っているが、こんな古典は、いくら現代語訳と言っても面倒でイヤだ、という人に薦めたい本がある。

◯月◯日/ 藤井青銅「”日本の伝統”の正体」(新潮文庫令和3年1月1日刊、¥590+税)だ。その第2章が「家庭の中の”伝統”」で、その第2節目が「夫婦同姓は伝統か?」だ。結論を言うと、昔は「夫婦別性」、それが「夫婦同姓」に変更されて約120年たったと藤井は言い、これに異をとなえる「選択的夫婦別姓」が議論されてから約50年だという。このあと藤井は(長すぎないか?)と足す。つまり、伝統でも何でもないのだ。保守を名乗る連中はすぐに「日本の伝統」を持ち出す。「正座」も「元号」も「武士道」も皆伝統だと言う。しかしその殆どがアヤシイというのが藤井の結論だ。しかし「国体」はじめ諸々の伝統を一番裏切っているのは「天皇」をないがしろにし、「米国」だけにすがりついている安倍じゃないのかね。これ売国というんじゃないのかね)安倍じゃないのかね

2021.7.16寄稿

( 東京コロナ感染1,308人と朝刊にある)

 

 

司書独言(231)

◯月◯日/ 5月23日、米の絵本作家エリック・カールが91歳で、マサチューセッツ州、ノーサンプトンの自宅で死去した.20余年前の事。私が室工大を定年になった年の6月に市立図書館に呼ばれて直ぐの頃、私の部屋で「読み聞かせの会」の女性達が8人程で打ち合わせ中で、丁度エリック・カールの話を始めた所だった。私は話には加わらず自分の机に座っていたが、その時私を訪ねて未知の女性が入ってきたが、その人を一目見て私は呆気にとられた。何故って、その女性は170cmはありそうな長身でかつ細身で頭にグリーンのターバンを巻き、スーツも上下グリーン一色のものだったからだ。わたしは本当に「はらぺこあおむし」が来たのかと思った。その人が来たのはこれっきりだからその名も用件も忘れてしまったが、うるさがたが揃っている「読み聞かせの会」の面々が一瞬どよめいたあと黙りこくってしまったことだけは今尚忘れていない。もっとも当の女性にしてみれば何故どよめいたのかは、思いもつかなかったろう。

◯月◯日/ この欄で今迄数度世界に共通するサッカーファンの行儀の悪さについて触れ、直ぐに騒ぎまくるファンは是非この本を読んで少しは勉強してくれと、陣野俊史著「サッカーと人種差別」(文春新書¥750+税)もすすめてもきた。ところが、5月29日ポルトガルの北部の都市ポルトで行われた男子サッカーの欧州クラブトップを決める決勝戦で又もや問題が起きた。この決勝戦を戦うのは共に英国のチームで、チェルシーとマンチェスター・シティ。コロナの最中、これを応援しようと英国人ファンが60機のチャーター機でポルトガルに来たと言うからすごい。

◯月◯日/ スタジアムの16,500人以外は街頭に出てマスクを無しで飲んだり、食ったり、騒いだりとなってこれを許した政府に非難が集中した。そして左派の党首マルティンスが「自国の市民に認めなかったイベントを他国民に許すとは理解し難い」と表明した。もっともだ。

◯月◯日/ 実はこれ迄は前置きで書きたいのはこれから。去年10月に封切られた「キーパー・或る兵士の奇跡」なる英独合作の映画がある。実話だ。第2次世界大戦で英国の捕虜となったドイツ兵バート・トラウトマンは実はキーパーの名手だ。その腕前を捕虜収容所で或る日偶然発揮する。これを地元のサッカーチームの監督が見て捕虜の身分のままスカウトして試合に出す.するとこれ又試合ぶりを見た名門マンチェスター・シティの監督が引っこ抜く。然し、マンチェスターはユダヤ人が多い町だから、ナチスの軍隊にいたトラウトマンへの怒りと攻撃が凄まじい。となるとドイツ敗戦後マンチェスターに残ってサッカーを続けるトラウトマンの運命やいかに??と相成る。実にいい映画だ。反戦映画の傑作と言ってもいい。

◯月◯日/ 周知のように大阪なおみの発言が注目されている.これに女子シングルスで4大会通算23度優勝のセリーナ・ウイリアムズが「大阪の苦しみがどんなものか私は知っているからなおみをハグしてあげたい」と発言。このセリーナが第1子の妊娠を発表した時、ルーマニアの女子チームの代表監督(男)イリ・ナスターゼから「どんな色の子が生まれるのか」とからかわれ、この余りの人種差別のひどさに「国際テニス連盟」が調査に入ったことがある.2017年の4月の事だ。この男といい、IOCのバッハといい「何様」のつもりの馬鹿が多すぎる。

◯月◯日/ 映画といえば「在りし日の歌」なる中国映画もそうそうない傑作だ。去年の4月封切り。中国は人口抑制で1980年代に「一人っ子政策」を採った。映画は2番目の子を妊娠した女を親友が当局に密告して、無理やり堕胎させられてしまう事から起こる悲劇だ。登場人物皆悲しみ極まるという面持ちで生きていて、観る方にも人生が抱える悲しみが迫ってくる。ところが中国はこの5月の末に、一組の夫婦は3人まで生んでいいとの方針に踏み切った。勝手なもんだ。

◯月◯日/ ナニシロ、今の中国は一人っ子政策が裏目に出て、20代から40代では男が1,700万人余っている。つまり女が圧倒的に少なく、結婚したくとも男は相手がいないのだと言う。それを踏まえて今度は「3人生め」となった訳だが、前は産むな、今度は産めダナンテ「人間は機械じゃないわ」との反発が広まっているという。もっともだ。戦争最中のナチスも日本も「お国のためだ、産めよ、増やせよ」とやったが、それにウカウカ乗ってしまった人達は戦争に負けて、何一ついい事はなかった。国民皆そうだが。今も昔も国の言う事を聞いてはならぬ、という事を国民皆肝に命ずるべきだ、と私は思うがね。

◯月◯日/ 太平洋戦争中、汽車に乗って伊達の方から室蘭に向かう時、オコンシベ(今の黄金駅)を通る辺りから乗客は海側の木製のシャッターを降ろさねば成らなかった。室蘭港が一応軍港扱いで、国民が港内の様子(軍艦が入港しているか、工場では煙をだしているかなどを)を見たり、話したりしてはいけなかったからだ。又今では信じがたい事だが、室蘭郵便局(海岸町の本局のこと)の屋上には探照灯が設置されていて、戦争が始まるまでは近所の子供達はそこに上がって遊ぶ事が出来たのにそれも禁止された。この探照灯、空爆でB29が飛んでくると、それを狙って照らし始め、B29の姿が夜空にはっきりと写し出されると、高射砲が火を噴くーと言った具合で、子供の時の記憶では,その弾が届かない。B29のかなり下の所ででポンポンとはじけてしまって威力はなかった。

◯月◯日/ 函館山も今のロープウェイがある所は登山が禁止された。山へ登るもダメ、海側を見るもダメとは何故かとなれば、戦時中には「要塞地帯法」があって、港や飛行場や軍需工場などを写したり描いたり、それについて喋ったりする事を禁ずる「軍機保護法」とセットでこれを犯す市民を監視し罰した。前々前回の「あんな本こんな本」で北大生の宮澤弘幸が旅行中に聞いた飛行場のことを北大英語教師のレーン夫妻に喋ったことで懲役15年を科せられた事件を語ったが、宮澤は上記の2つの法律に引っかかった訳だ。ところで、今米軍や自衛隊の基地や原発周辺の住民を監視し、土地の売買や利用を規制する「土地利用規制法案」が成立しそうだ。これ昔の「要塞地帯法」によく似ているという。恐ろしい。「写メッチャオウ」なんてカメラかまえる小父さん達もこの法案に注目したほうがいいぞ。

◯月◯日/ 1億5千万円事件で議員を辞めざるを得なかった河合案里が、ろくに議会にも出ないくせにもらった議員給料を返せと広島市民が訴えた事件で、裁判所がこれを却下した。この裁判官連中何を考えてんのか。これに関して二階が「政治と金は綺麗になった」と発言した。このキビッチョ口(キビッチョ=急須=口とんがらかし)男も毎回毎回何たることを言うのか。地元民もこんな男に何故一票入れるのか。

◯月◯日/ いやあ驚いた。豊胸手術というのは聞いていたが。それには「豊胸シリコンバッグ」なるものを胸に埋め込むのだそうな。ところが、それに安い工業用シリコンが使われていて、これが老化して破裂する事件が相次いで、英仏などの女性2,700人がドイツの「製造安全認証会社」のテュフラインラントを訴えているそうな。その結果同社に賠償を命ずるとの判決がこの5月末に出たのだが、同社は上訴するという。ナニシロ、バッグが破裂するとシリコンが身体中に広がって、胸、腰、頭と激痛が走るというからたまったもんではなかろう。バッグを作っていたのはフランスの「ポリ・アンプラン・プロラーズ」なる会社。私の知り合いの女性はバスト98㎝だが、いつぞや東町のシブチンの外科にどこか痛くてかかった所、医者から「こんなすばらしい胸は見たことがない。だけどここにしこりがある。先生がきれいにとってあげるから」と言われたけどどうしたもんだろうと、その医者と旧知の私が相談されたことがある。私はあれはヤブだから止めとけと答えたが、今その医者は天国(地獄か)に行って98cmの方はナントモナクピンピンしている。このヤブ医者も工業用シリコン並だなあ。

◯月◯日/ おっぱいの後で何やら妙な気がするが、ポコチンのことを書く。昔「皮かむり」と言う言葉があった。いわゆる「包茎」のことだ。この包茎を歴史的観点から書いた本を東京経済大学の渋谷知美準教授が書いたので注文したがまだこない。この先生が言うには、あの高須クリニックのヤブ医者、あの何故か知らないが、ヘリの中で何故か知らないが、色んな国の美男美女と会議をして見せ、最後に一言OKで済ませるあのインチキくさい高須は私は美容の方だと思っていたが、まあそっちもするんだろうがナント包茎専門の医者ナンダト。しかもこの医者、男性雑誌に知り合いの女に頼んで「包茎って嫌い」だの「包茎って不潔」だのと言った投書をさせて、これを見て不安に駆られた馬鹿な男たちが包茎手術をしたくなるようにしむけていたという。

◯月◯日/ 高須は今「、あいちトリエンナーレ」に関して,偽署名の件で疑われているが、偽投書も似たようなものだ。「人の褌で相撲を取る」とは「他人の物を利用して自分の目的を果たそうととする事」だが、この男は「人の皮」でヘリに乗っている訳で大した狸だ。どこまでも欲の皮のつっぱった男だか。ここで思い出したのはこれも死んでしまった千歳町のこれまたシブチン泌尿器科の先生は、「包茎」をチョチョ切った先端の皮(と言っても私は見た事がないが)を日干し(だろうと私は思うが)にして指輪状になった物をキャバレーに行くと女給たちにチップ代わりに配って人気があったという。しかし、これ切られた方からすれば「所有権の侵害」ではあるまいか。この医者「アリナミン」だったかの会社が、使用した量によって医者をハワイに招待とやった時。ドラム缶だかに「アリナミンを仕入れて患者に食わせるほどに配ったという噂があった。真偽の程は知らん。

◯月◯日/ おっぱいでで倍賞美津子を思い出した。最初に観たのは「喜劇・男は愛嬌」(だったのではないか)で、少年院帰りの美津子が出所の手続きで、係員が拇印が要るよというと「あーボインか」と言ってセーターを脱ぎにかかる「そうじゃないよ。ハンコだよ」と言われてチラッと見えかけた”おっぱい”をしまう。この場面の乳房の威力はさほどでもなかったが、それから10年ほどして「復讐するは我にあり」に出た時はすごかった。殺人魔の緒形拳の相手役で、後ろから緒方が乳房露な美津子の「おっぱい」を揉みしだく。この時美津子は、レスラーの猪木と結婚していたが、その乳房はまさに豊満だった。

◯月◯日/ おっぱいはともかく、この映画は犯罪映画の傑作だった。原作は佐木隆三で、佐木はこれで直木賞を取った。西口彰と言う実在した稀代の殺人魔が主人公のモデル。読んでも見ても実に恐ろしかった。ここで思い出したのが西村望のドキュメンタル・ノベルの「鬼畜ー阿弥陀仏よや、おいおい〜」(徳間文庫、1981刊)この頃はあまり読まれていないようだが、この作家の書く物は殆ど犯罪小説で、実録も多い。この「鬼畜」も高知県生まれの梶尾卯吉なる実在の人物がモデルで、とにかく生涯、犯し、殺しの連続だ。恐怖にかられながら読み終えて、月並みだが「人間なるものの不可解さ」について考えさせられる。西村望の実録小説は皆すさまじい。

◯月◯日/ コロナワクチンで13:30に来いと言われて昨6月7日医院に行ったところ、ワクチンがまだ届いていなくて1時間ほど待たされた。プシュとやられて帰ってきたが、夜中言われた通り左腕が上げ下げする時多少痛かったが、後はなんともなかった。行った時、医者が「今日はどうしたんですか?」と聞くから、「コロナで来いと言われたから着た」と言うと「エッ、コロナですか、ワクチンあんのかな」と知らないでいた。看護士はナニモ伝えてないのか。ワクチンの副作用より、こっちの方が心配だ。

2021年6月8日寄稿

山下敏明

司書独言(228)

◯月◯日/ これを書いている今日は3月11日。室蘭ではまだ残雪だが、京都では梅が散り始めているとのニュースだ。平安京の守り神たる城南宮では、散った梅の花びらが絨毯のようになっている所へ、これ又点々と散った椿の花が彩りを添える。この2つが揃った光景が続く間を「惜梅」と言うそうな。辞書にもない言葉だ。初めて知った。いい美しいい言葉だなあ。

◯月◯日/ 美しいと言えば丸川珠代なる女、どこやらの国際会議に出て「アジアン・ビューティ」と呼ばれたそうな。これを自民党のナンタラという男の馬鹿議員が国会で嬉々として報告してた。ところが、この「アジアン・ビューティ」どうも褒め言葉ではなくて、幾分さげすみの要素があるとの話が出てきた。となると、ふざけた話で喜んだ男がコケにされている訳だ。

◯月◯日/ ふざけたと言えばこの丸川、国会に上下真白の衣装で現れたくせに、その実態は「選択的夫婦別性」に反対の女だ。反対の証拠に自民党国会議員50人が同党の地方議会議長宛に出した同制度導入に反対するよう求める意見書に自ら署名している。何故ふざけたと言えるのかと言うと、この上下の衣装は米では参政権運動の象徴とされていて、男女の性差別を解消しようとする側が着るのが今や常識だからだ。つまり、丸川は自分の主張とは違った服を着ているチグハグな女だということ。丸川には白を着る権利はないということだ。

◯月◯日/ 岩手県の九戸村には人語を解し天気や、運勢を占う「オドデ様」まる神がいて、その姿は上半身がフクロウ、下半身が人間だそうな。50年近くフクロウのあれこれを蒐めてた私ながら、この神様は知らなかった。水木しげるの「日本妖怪辞典」にもでていない。もっともこれ、妖怪でなはいもんな。

◯月◯日/ 幼馴染の泰子からバレンタインデーに紹興酒をもらったので、お返しに「ミモザ」の花束を届けた。ところで「ミモザの日」と言うのがある。3月8日の事で、1908年3月8日に米国で女性労働者が参政権を求めてデモをした日の記念だ。これを背景にして1977年に国連が女性の地位向上訴える日として定めた。丸川になぞ「モミザ」の花びら一片でももったいない。そう言えば昔、大女優フランソワーズ・ロゼーが主演の名作「モミザ館」があったなあ。因みにモミザは本来「おじぎそう」の事だが、日本ではハナカシアが演芸関係者の間で間違って「モミザ」と呼ばれている。

◯月◯日/ 2017年、苫小牧市立図書館は「図書館流通センターに」民間委託されたが、その直後、苫小牧警察所が或る利用者の貸し出しや予約の記録の提供を求めると、令状がないにもかかわらず。これに応じた。私はそれを知って、これは図書館がしてはならぬ事だと「本の話」で主張しかつ、青山市長に営利本位の民間に図書館を委ねるとこういう馬鹿な事をするから、室蘭では民間委託はダメだぞと釘を刺した。

◯月◯日/ それが、今年に入っての3月9日の報道によると、苫小牧の図書館は今年2月になって、市民や市議からの反対を受けて、漸く、これからは警察の令状なしの捜査には協力しないとの態度を決めたと言う。戦前は市民の思想調査に利用者の貸し出しカードが使われた事はよく知られた話だ。何を今更と呆れるが、まあ漸く普通の図書館に戻った訳だ。図書館は日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」を図書館の入り口に貼っている筈で、これにも悖るような事は夢夢してはならぬという事だ

◯月◯日/ 私は読んだ事がないが、「ドクター・スースー」なる児童文学者の本を、トランプの妻君のメラニアが学校に寄付したそうな。ところが、学校の司書が「彼の絵本は人種差別的だ」として断った由。メラニアも亭主同様、差別には鈍感と言う訳か。スースーの本は目のつり上がった中国人が描かれているそうで、これが「アジア人や黒人の描き方が不適切だ」との批判につながっているようだ。「アジアン・ビューティ」とほめられた(?)丸川のつり上がった目を思い出すね。

◯月◯日/ 菅のとんでもなく薄汚い息子の東北新社での役割は「接待要員」だそうな。言い得て妙だ。まあ身から出た錆びだが、この馬鹿息子らの行動によって「総務省」の仕事がゆがめられたのではないか、と国会でとっちめられている武田良太なる総務大臣は言を左右にして「歪められていない」と力んでいる。この武田、昨年12月の報道によると、その政治資金による飲食会会費においては回数トップ。2年間で443回(因みに2位はあの下司な麻生で335回)その費用たるや2位3,151万1447円(因みに費用トップは下品な麻生で4551万7085円)だ。

◯月◯日/ 武田が好きなのは寿司屋で赤坂の寿司屋に32回通って計860万払っている一回で100万払った時もある由。どんな寿司を食ってるんだか??これだもの山田ナントカ言う女が7万近くおごられていても驚く筈もなく、結果行政は「ゆがめられていない」となる訳だ。それにしても恐れ気もなくよう食うな!!国民の側もどうしてこんな連中に投票するんだろう。

◯月◯日/ 日本テレビの番組「スッキリ」で3月12日お笑いタレントが、アイヌ民族を傷つける発言をした。その次第は下記の如しー番組はアイヌの女性のドキュメンタリーで、その時タレントが「この作品とかけて、動物を見つけた時と解く。その心は「あ、犬だ」とやったと言う。報道を読んで「呆れる」を通り超した。この言葉.和人が北海道を侵略し始めた時、つまりは明治をさかのぼる程の古き時代に、心ない和人たちによってよく発せられた差別の言葉だ。それを今頃になって持ち出すとは!!何たる無知、何たる人権意識の低さ、何たる笑の才能のなさ、土台、今の世、たけしだの松本人志だのを初めとして舌禍の持ち主、無知な連中がはびこり過ぎている。

◯月◯日/ テレビの番組も愚劣を極めている。コロナだ、政治だと世界的に深刻な状態が続いているのに、ひたすら、グルメだ、温泉だ、クイズだとなんの足しにもならぬ番組の連続でそれにタレント達が総出演だ。それをつなぐのはこれ又どれも似たような   のCMだ。このCMの時間というものどれ程日本人の生活の時間を無駄にしているだろうか。アイヌ問題に戻ると、この「アイム」なる言葉は(北海道は二風谷(にぶたに)のアイヌ)萱野茂の「アイヌ語辞典」(三省堂1966年発行¥10,00)によれば「アイヌ=①人間、人(神に対しての)② アイヌ民族、アイヌ人(和人やその他の民族にたいしての)だ。

◯月◯日/ 登別出身で、後にアイヌ語の研究で世界的に名をあげた知里真志保(ちりましほ)が旧制一高(現東大)に入って一高の寮に住んだ時、同室の、後に作家となる豊橋出身の杉浦明平が、知里に「北海道にはアイヌってのがいると聞くが、どんな人か?」と聞くと知里が「俺がアイヌだ」と答えたという事を明平が書いている。この知里は旧制道立室蘭中学校(私の出身校、室蘭栄高校の前身)に一番で入った。(当時室中では入学時の成績の順で各組の級長を決めるのが習わしだった。だから知里は一組の級長になる筈だったが、アイヌが和人の上に来るとは!!とて、3組の級長にされた。

◯月◯日/ 「スッキリ」で馬鹿発言をしたお笑いタレントの名は報道されていないが、この連中はおそらく知里の名前さえも知らないだろう。昔、白老に観光に来た東大生の2人組が売店にいたアイヌに「アイヌって日本語分かるんですか」と聞いたとのエピソードもある。私は室工大勤務中、新入生のオリエンテーション(新入生進路指導)では必ず知里真志保の著作を含めてアイヌを知るように促したものだ。と言うのも本州から来る者はおろか、地元の栄校出身の者でさえ、先輩の知里について何も知らない者が多かったからだ。「知里真志保全集」全6巻(平凡社)が私の棚にあるが、他にも知里の妹の知里幸恵の「アイヌ神謡集」(岩波文庫)もある。今からでも遅くない。馬鹿タレントの発言を機に皆に読んでもらいたいものだ。

2021.3.13

 

司書独言(227)

◯月◯日/ 菅が国会答弁で、言うに事欠いて”生活保護”と言いだした。首相日録を見ると菅は1日3食全部ホテル他で他人と会食だ。朝食も決まったホテルで、その時客に「なんでもお好きなものを言ってください」と言うと。機密費が何か知らないが、自腹じゃないから気も楽と言うもんだ。ちなみに菅が使った使途不明の機密費は86億8000万円だ。私はいつも、菅の細君に家計簿の食費の額を聞いてみたいと思っている。菅の食費は0だろう。随分と家計の助けになっているに違いない。生活苦のシングル・マザーも全食ホテルで食べられればなあと思うことだろう。

◯月◯日/ 去年の暮れ、奄美大島や徳之島でルリゴキブリの新種が2種発見されたと報じられた。途端に思い出したのは「欧州最後の独裁者」と呼ばれる旧ソ連はベラルーシのルカシェンコ大統領。この男反対派を一掃して26年間その座に座り、プーチン・習近平同様任期の制限を取っ払って死ぬまで大統領でいる気だ。これに抗する国民はデモの際皆スリッパを持つ。その意味は「ゴキブリを止めろ」。このスリッパでゴキブリ=ルカシェンコを叩きつぶそうと言う訳、佳きかなその意思。

◯月◯日/ 2月初め、静岡で全長、1.22m−1.38mという新種のイワシが発見された。既にセキトリイワシがあるので、これはヨコヅナイワシと命名された由。新種のコロナは困るが、イワシならメダタイ。これで思い出したのは2019年にイタリアで起きた「イワシ運動」。これ、トランプ同様、人の感情に訴える極端な主張や嘘で人をあおる極右政党「同盟」に対して市民が「イワシの群れのように広場に集まろう」と訴えた平和デモの呼び名。イワシの形のプラカードを持ち、魚のかぶとを被り、反ファシズムの象徴歌「ベラ・チャオ」を歌う由、やるねえ。

◯月◯日/ 私が室工在任中、大連から金(じん)さんという朝鮮族の人が留学してきた。建築家の人で殆ど毎日私の部屋に来て、色んな事をしゃべっていった。或る時、ビルマのことを話そうとしたら通じない。それでBurmaと書いたがこれもダメ。今度はBurmeneと書いたみたがこれもダメ、そこで思い出したのが戦争中侵入したビルマを「緬甸(めんでん)」と書いていたのを思い出して、これを示す都「あー分かった」となった。こんなことを思い出したのは、このビルマ今のミャンマーで国軍によるクーデターが起こったからだ。

◯月◯日/ これは良くない。91年にノーベル平和賞を受けたアウン・サン・スーチー(国民民主連盟=NLD党首)も「国軍の行動は国を独裁下に戻すものだ、このクーデターを受け入れず、全身全霊で抗議し対抗してほしい」と呼びかけている。ところで、ビルマが何故ミャンマーか?実はビルマ人は自国の名をMyanmaと呼ぶ。Burmはそれが訛ったもので本来はサンスクリット語。意味は「強い人or清浄な人」だが、変に強い軍人は不要だ。

◯月◯日/ カナダのモントリオールに本拠を持つサーカスの「シルク・ドゥ・ソレイユ」が去年倒産した。従業員約3,600人ラスベガスに常設会場がある。倒産原因は無論コロナ。日本にも来演したが、私は見ていない。その代わりに、DVDになったシリーズは全部観てきた。木下サーカスも、中国の雑技団もいいが、この集団には及ばない。ところで、コロナ苦にあえぐ日本の文化団体を支援するには文科省は新しい企画があれば支援するとの条件をつけた。小説家には新作一点書いたら助けるよと言っているようなものだ。菅一派には人の情けと言ったものがないのか。

◯月◯日/ 今年1月16日にネパール人登山家10人が世界第2位高峰K2(8611m)の冬季登頂を初めて成功した。この山の別名は「残酷な山」だそうで、氷点下60℃、風速200kmの由。これを報じたのは地元紙カトマンズポスト紙。ところで読者は世界の高峰を有するネパール国の意味を御存知か。実はこのNepal=低いで、「低い=Nipa」と「居所=Alaya」が合わさったもの、本来はカトマンズ盆地を指していた。民謡の「高い山から低い山を見れば、低い山が低い」みたいな話で、K2から見れば全土低く見えるのは確かだ。何だか笑えるね。

◯月◯日/ 馬が草を食べる、すると繊維の由成分が「TRPM8)なるタンパク質の働きを妨げる。このタンパク質は実は温度センサーの役割を果たすものーとなると、馬糞にはこの働きが止まったタンパク質が含まれていることになりーとなるとーで野生のパンダはこの馬糞を体になすりつけて、寒さを感じにくくして、寒さをしのぐのだという。「糞の役にも立たない」と言い方はパンダには通じない。役に立つ糞もある訳だから。

◯月◯日/ テレビで司会をしている坂上が「この夫婦だけは好きになれない」と言ったとかと聞く例の広島の河合の妻君安里が2月4日議員辞職と新聞に出た。遅きに失する。と言う意味は、このアンリ、2019年には10日、20年には35日しか登院していないくせに、その間の給料は19年には853万7,195円、20年には1,974万3200円,更に文書通信文通滞在費が毎月100万。つまり、この女。何もせずに毎月 90万円もらっていた訳だ。これについての菅の言葉は「出処進退は自らが決めることだ」と。こう言うことに「腹立たないのかね」??私はこの記事切り抜いて、国語辞典の「不労所得」のところに挟んだ。

◯月◯日/ 150分長のイタリアの映画「シチリアーノー裏切りの美学ー」を観た。巨匠マルコ・ベオロッキオのシチリアを舞台のマフィアの抗争劇だ。観るには観たが、殺し殺されの繰り返しで途中で嫌になった。ここで思い出したが、「ポケモンGO」が流行った時(と言っても私は見たことも触ったこともないが)、シチリアの司教様が。これを「悪魔的なゲーム」と呼んでこれをやる人を「Walking  Dead=歩く屍」と批判した。然しまあ、マフィアも世界中に大分屍の山を築いてくれたなあ。マーロン・ブランドの「ゴッド・ファーザー」を思い出す。

◯月◯日/ 去年の夏、釧路川を降った人の随筆に、ミンクが泳いでいたとして、飼育所から逃げて野生化したものとあった。私が初めてミンクを見たのは高二の夏休み、豊平でリンゴ園をやっている親類に泊まった時、ここに下宿してた高校の先生と自転車で月寒の農業試験所を見に行ったが、沢山のミンクが飼われていた。ところで、去年スペインはアラゴンでミンクのコロナ集団感染が起きて実に9万2700匹のミンクが殺された。コロナで殺される動物の他に、コロナで経営困難になった動物園やサーカスに放出される動物もいるが、女優のブリジット・バルドーの名を冠した財団がサーカスの動物は全部受け入れると出た。現役の時、毛皮をまとっていた彼女の罪滅ぼしだ。そう言えば去年、白鳥台の北公園の近くでアライグマを見た.

◯月◯日/ 歌手の坂本スミ子が1月23日、84歳で死去した。新聞には「夢で会いましょう」で有名とあるが、私は大学生時代、日劇ミュージック・ホールで何度も見た。柳澤慎一が出ていた頃だ。有名になってから映画「楢山節考」に出たが、その時老婆の感じを出すために歯を全部抜いたとて話題になった。背が小さくて丸っこい人だった。

◯月◯日/ 1月半ば、化粧品会社「DHC」の社長吉田嘉明が公式ホームページで在日コリアンに差別的なイメージを発したとて問題になった。この男は在日を「えせ日本人」と呼んで避難された。私は、この差別主義者の社長の会社の化粧品を使う人の気持ちが分からない。そんな心の歪んだ人が売る化粧品を使って人は美しくなれるものだろか。同じことはヒトラー礼賛者でこれ又差別主義者の高須クリニックに行って、美容整形を受けて結果高須をもうけさせている人にも言える。何でこんな人非人が肥え太るのを助けるんだろう。

◯月◯日/ カナダのIOC委員のヘイリー・ウィッケンハイザーは元アイスホッケーの選手だが、森発言について「この男を朝食のビュッフェ会場で追いつめる。東京で会いましょう」と言ったこれに橋本徹が「追いつめる」と言った表現はよくないとイチャモンつけている。橋本は又、テニスの大阪なおみが森の発言を「少し無知な発言だと思う」と言った事にも「失礼だ」と反発している。失礼なのは世界中の女性に対する差別的態度の方だと私は思うけどね。大阪はこの発言の前に「立場のある人なら発言する前に考えるべきだ」と言っている。これも正しい。知らない事についてはは発言は控えるべきだし、発言するなら十分調べてて考えてから物言うのが常識だ。大阪の方が弁護士よりまともだ。

◯月◯日/ 今月の「あんな本こんな本」で府知事時代の橋本がマクドナルドが大好きで、その挙句理由は知らぬが、日本マクドナルド社へ表彰状を出したと書いた。ところがその元社長,原田永幸(72歳)が妻への暴行容疑で2月6日逮捕された。こんな男がベネッセホールディングの社長もやっていたというから呆れる。この暴力社長と橋本には共通点がある。「あんな本〜」で紹介した適菜收の本には「自称異常人格者」の橋本徹は息子をバットで殴り、長時間にわたり投げ飛ばし続けた」とある。これが嘘でない事は、知事時代、「大阪の教育を考える府民討論会」で、「口で言って聞かないなら、手をださなきゃしょうがない」と「体罰」肯定論を展開したことでも分かる。

◯月◯日/ 今、菅の息子が問題になっているが、橋本も市長時代、奥下剛光なる男を特別秘書にした。この男、知事時代の橋本の私設秘書だが、自分の誕生日に大阪ミナミのラブホテルで乱行パーティーをして刑事事件になりそうになった。この男の母親が橋本の最大の金主なのだ。橋本の行状について書き始めると本の1冊ぐらいは書けそうだから、これでやめるが、私の言いたいことは、こんな出鱈目放題のデマ魔をいつまでノサバラセテいるのかと言うこと。テレビでも悪徳弁護士らしく、言を左右にしまくっているが、もういい加減引っ込んだ方が世の為人の為ではないのか。橋本を政界に押し出したらしきお粗末な輩のヤシキ・タカジンも死んだし、島田紳助とやらもいなくなったことだ。

◯月◯日/ 国会議員が深夜銀座で飲み食いした挙句、遠山ナントカなる男は自分の資金管理団体からキャバクラ代金を払っていたと分かった。これで思い出したのが、昔一時有名だった元航空幕僚長の田母神俊雄。この男韓国ヘイトで有名だったが、そのくせ選挙で集めた金をキャバクラめいた韓国クラブに使っていたというから、呆れる。この小男、いつかタカジンの「そこまで言って委員会」に出て、「私の背が小さいのは、毎日女房に頭を叩かれるからです」と言った。すると例の「安倍家の爺や」の三宅が「ユーモアのある人だねえ」とほめた。これ、ユーモアかね。

◯月◯日/ 自分の背の小さい事をネタに笑いを取るのは、正しく「自虐」だ。田母神らは戦後日本の歴史観を「自虐史観」として大いに攻撃したが、自分の身体を笑う方が心根卑しい「自虐私観」ではないのか。これで他が面白がると思う心情が分からない。笑うとしても仕方なく笑っているのだと何故気付かぬのか。馬鹿馬鹿しい。私は自分の身体をネタにする大坂の漫才も嫌いだ。

◯月◯日/ 嫌いだと言えば、菅の万事が好きになれない。答弁能力のなさには目を覆いたくなるが、その答弁によく出てくる「そうした中で」も嫌いだ。中でも嫌いなのが「いずれにせよ」。答弁の冒頭にいきなり「いずれにせよ」とやる。その使い方がわからないので、前田勇の「江戸語の辞典」で引くと「どっち道」「どうせ」とある。辛辣な「新明解」でみると「どうなるとしても」とある。どちらも「投げやり」のニュアンスが濃厚だ。菅にふさわしいと言えばそれまでだが、これ冒頭に使うべき言葉ではないのでは?明るい兆しを感ずる事はとても出来ぬ。矢張り、この男「能ナシ」ではないのか。長けているのは「人をいたぶる」才だけではないのか。とんだ疫病神がトップに座ったもんだ。

◯月◯日/ 序でに旺文社の辞典を引くといずれは「どっちみち」とあり、「いずれにしろ」はなくて、「いずれともなく」があって、例に「いずれともなく立ち去る」とある。どっちみち、そうなるのなら、出来るだけ早く立ち去ってもらいたいものだ。

2021.2.7山下敏明