`95.2月16日寄稿
太平洋戦争の時、私は国民学校生(=小学生)でしたが、一時洞爺湖畔に兄弟揃って疎開(そかい)していました。父の友人が今の「ホテル万世閣」の前辺りに住んでいて、その離れを借りたのです。その頃の洞爺湖畔は,今のようにホテルや旅館が林立していませんから、朝起きると日本手拭を持って通りを横切り、湖畔に下りて行って、顔を洗い、口を漱いだものです。 続きを読む 第066回 昭和新山「麦圃生山」写真集
`95.2月16日寄稿
太平洋戦争の時、私は国民学校生(=小学生)でしたが、一時洞爺湖畔に兄弟揃って疎開(そかい)していました。父の友人が今の「ホテル万世閣」の前辺りに住んでいて、その離れを借りたのです。その頃の洞爺湖畔は,今のようにホテルや旅館が林立していませんから、朝起きると日本手拭を持って通りを横切り、湖畔に下りて行って、顔を洗い、口を漱いだものです。 続きを読む 第066回 昭和新山「麦圃生山」写真集
`95.1月31日寄稿
前回は、ノーベル文学賞を受けた大江健三郎の恩師、渡辺一夫の代表的著作「フランス.ルネサンスの人々」と渡辺の諸著について、解題的に語りながら,渡辺の人となりと思想を述べた、大江の「日本現代のユマにスト、渡辺一夫を読む]を紹介しました。 続きを読む 第065回 近代外科の父、パレ
`94.11月2日寄稿
秋晴れの或る一日、私は足腰が弱ったため、近郊の温泉の療養所に居る母を見舞いました。土産は母の大好物の柿...と言っても、それはトロトロになるまで溶けた柿を冷やしたものです。それをスプーンですくっては、満足気にすすっている母の口元を見ながら、私は一冊の本を思い浮かべていました。今井敬潤の「柿の民俗誌ー柿と柿渋ー」です。 続きを読む 第060回 柿は「生活樹」
`98.2月19日寄稿
我が家の床の間に変則ですが大小様々な「こけし]が200本程並んでいます。中でも一番堂々たる体格のものはが尺5寸の「木地山」こけしです。作者は、故小椋久太郎で、こけしの背には「昭和47年5月5日.為敏明氏」と書いてあります。久太郎氏の直筆です。 続きを読む 第125回 最近読んだ本から4冊.アトランダムに
`10.6月寄稿
私は過ぐる3月27日(第4土曜日)の「第16回ふくろう文庫ワンコイン美術講座」で「秋田蘭画」を講じた(次ページ、室蘭民報の関連記事及び「本の話」参照)。そして、その日の入場料で「ふくろう文庫」に次の三冊を購入して収めた。 続きを読む 第298回 秋田蘭画 小田野直武遠慮の真因は?