第329回 雑誌・建築知識3月号、norther nstyleスロウ34号、他2点

2013.03.10寄稿

私が室蘭工業大学在任中、美術好きな建築家の学生水野正弘君は、三日にあげず我が家に来て、余り物も言わず、美術書の本棚の前であぐらをかいて、あれこれを抜き出しては、見入っていた。

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第328回 邪念のない思いとヴィクトル・ユゴーの人道主義

2013.02寄稿

昨年12月のある日、幼馴染みの泰女が、田澤さんの作品が市民美術館の「女流書道展」に出ているよ、と知らせて来たので一緒に観に行った。号が「綾雨」の田澤早智子女は「ふくろう文庫・ワンコイン美術講座」のポスターに、いつも墨痕淋漓(ぼっこんりんり)のみごとな文字を書いてくれる人だ。
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第327回 風呂屋の富士山.強姦の歴史.終りなき歌

2012.01寄稿

昨年12月2回続けて洞爺湖に泊った。日頃「ふくろう文庫」に支援の目を向けてくれている野口観光の野口秀夫社長が、「ザ・レイクビューTOYA 乃の風リゾート」を新たに開いたので、「貧者の一灯」的な」お礼に泊りに行ったのだ。 続きを読む 第327回 風呂屋の富士山.強姦の歴史.終りなき歌

第326回 人としての有り様を問う映画と本

2012.12月寄稿

今回は映画(=DVD)とそれに関する本を取り上げる。大新聞の映画評に取り上げられてから、つまり封切りされてから、DVDになってあらわれるまでは平均して、どうも4ヶ月はかかっているようだ。 続きを読む 第326回 人としての有り様を問う映画と本

第325回 小野アンナ・ブブノワ姉妹・林光

2012.11.寄稿

2012年9月号の本欄で、私は松本善三「提琴有情−日本のバイオリン音楽史−」(レッスンの友社、平成7年刊)を紹介した。その本の第3章「大正から昭和へ」の184頁に「多くの生徒を育てた小野アンナ」の見出しの下、「大正12年1月13日に小野アンナの第1回リサイタルが神田美土代町基督教青年会館で行われた」とある。 続きを読む 第325回 小野アンナ・ブブノワ姉妹・林光