第213回 松浦武四郎と北海道出版企画センター

`03.4月寄稿

当館の館報「ひわまわり」の3月号に載せた「司書独言(ししょのひとりごと)」のNo.22で、私は「松浦武四郎」のことを書いた。

要点の一つは私が「松浦武四郎研究会」の会員で、3月21日〜23日に行われる研修旅行に参加するつもりであること。それは、研修旅行の目的の一つが、「国際キリスト教大学」のキャンパス内にある、武四郎一畳の書斎「草の舎()」を観ることで、私はこれが観たいが故に参加したい....と言うことだった。 続きを読む 第213回 松浦武四郎と北海道出版企画センター

第212回 羊年に因んで、大人の玩具

`03.3月寄稿

室蘭民報のY記者は、非常に聞き書き、つまりインタビューの上手な人で、かつ、正確な人だ。私自身13.4年前に最初に話を聞かれてからこっち、何度かインタビューされたが、その結果、新聞に出る記事には、いまだかって一度たりとも、“こんなこと言ったかなあ?”とか“こんなまとめ方じゃこまるよ!”とか言った思い、不満はもったことがない。いつだって、上手にまとめたなあ、うまいもんだなあ!!で、感謝するのみだ。 続きを読む 第212回 羊年に因んで、大人の玩具

第214回 再出版の玉4冊

`03.5月寄稿

本を読むことをもって人生無上の楽しみとし,又面白かった本を人に伝えることをもって,前者にも優る楽しみとする私にとって、何が一番つらく悲しいかと言えば、それは語ろうとする、或は薦めようとする,あの本・この本が,絶版又は品切れ再販未定などとわかった時である。しかしこの所、年に6万点も駄本を出し続ける出版界の中にも、まれには出版の本義に立ち返って、いい本を出そうとする人間もいると見えて、面白い本が再登場して来ている。いずれも薦めたいと思いつつも、ないばかりに長いこと控えていたものだ。今回は、そんな嬉しい本を、ジャンルに関係なしに4点あげる。 続きを読む 第214回 再出版の玉4冊

第215回 乳房史

`03.6月寄稿

今回は、久保館長の要請に応じて、既に別に別のテーマで原稿が出来上がっていたのだが、それは次回にまわし、言うなれば急遽予定を変更して、「おっぱい」について書く。

久保館長の要請と言うのは....本誌先月号に、館長は、フランス文学者・鹿島茂の「関係者以外立ち読み禁止」なる著書を読んでの感想を書き、...乳房史(こういうウジャンルの社会史があるのだそうだ)...などと引いて、後半で...いずれも山下副館長の得意分野なので、私の感想はここまで...としている。 続きを読む 第215回 乳房史