`04,11月寄稿
大学に入って直ぐに「英国の文化」なる総題の下に、クラス全員が2人宛組んで、いや組まされて、割り当てられたテーマについて、日本語ではなく、英語の文献によってレポートを出す、いや出させられたことがあった。私と角田治子に与えられたのは「英国の紋章」なるテーマだった。今なら森護なるこの分野の専門家がいて、「英国紋章物語1 」「シェイクスピアの紋章学2 」「西洋の紋章をデザイン3 」「西洋紋章夜話4 」「紋章学辞典5 」など、ズラリと並ぶ程に書いてくれている、簡単なテーマと思えるが、当時は森護はまだ出てなかった。いや、こちらが気付いていなかった、かして、この人にたよることはなかった。 続きを読む 第232回 OED=オックスフォード英語大辞典の誕生の物語