第285回 独裁者と芸術

チェコはプラハの北15km、プラハの空港のすぐ近くに「リディツェ村」がある、いや、あった、と書く方が正確だろう・・・と言うのは、この村は一度この地上から抹殺された村だからだ。この抹殺と言う意味は文字通り、言葉の通りのもので、この村の人達は殺され、大地はブルトーザーにならされて、一見,只の「さらち」にされてしまったからだ 続きを読む 第285回 独裁者と芸術

第283回 山下敏明 読書歴

今となっては、きっかけはよくわからないのだが、確か高校2年生の時に、同期の「ヤッコ」と「ヨッコ」、つまり「泰子」と「佳子」と3人で,札幌の「茨戸湖」で遊んだことがある。何で札幌、それも外れの「茨戸湖」くんだり迄行ったのか,最初に書いたように、てんでわからぬ。

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第282回 ひな人形と独裁者

平安時代の昔から,我が身のケガを「人形」に託して祓う行事がある。つまり厄払いの身代わりになってもらうものだが、その表れの一つが「流しびな」で,広辞苑には「3月3日の節句の夕方、川や海に流すひな人形。ひなはもともと〔ひとがた〕として神送りするものであった」とある。して又「神送り」とは「わざわいの神を追い払うこと」だ。

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第281回 ロマの女王エスマとキョウサイ

忘れぬうちに一つ先に書いておく。前々回(no279,図書館報「ひまわり」では2008年12月号のno95)で、私は「話は変わって麻生首相、連日暴言を吐く,字は読めぬは、、、」と書き出して、「~も一つ、野中某に対して、”部落出身の人間が大臣になるってのはどうかな”といった趣旨の暴言にたいしては、次の本を読めと言いたい」として、平凡社新書の「対論・部落問題1 」(組坂繁之+高山文彦著¥720)を挙げておいた。 続きを読む 第281回 ロマの女王エスマとキョウサイ

  1. 組坂繁之+高山文彦.対論・部落問題 .平凡社新書(2008) []