2012.11.寄稿
2012年9月号の本欄で、私は松本善三「提琴有情−日本のバイオリン音楽史−」(レッスンの友社、平成7年刊)を紹介した。その本の第3章「大正から昭和へ」の184頁に「多くの生徒を育てた小野アンナ」の見出しの下、「大正12年1月13日に小野アンナの第1回リサイタルが神田美土代町基督教青年会館で行われた」とある。 続きを読む 第325回 小野アンナ・ブブノワ姉妹・林光
2012.11.寄稿
2012年9月号の本欄で、私は松本善三「提琴有情−日本のバイオリン音楽史−」(レッスンの友社、平成7年刊)を紹介した。その本の第3章「大正から昭和へ」の184頁に「多くの生徒を育てた小野アンナ」の見出しの下、「大正12年1月13日に小野アンナの第1回リサイタルが神田美土代町基督教青年会館で行われた」とある。 続きを読む 第325回 小野アンナ・ブブノワ姉妹・林光
2012.10寄稿
9月末、新聞で芸能欄の邦楽「第3回長唄伝承曲の研究会ー江戸のしゃれた音色ー」を読んでいると、「〜この会らしく埋もれた名曲を選んでの演奏だった」の文のあとに「〜謡曲の松風。物狂いの霊となって行平を助ける松風の哀れさがにじむいい曲だ」とあるのを読んで、とたんに50年も前に読んだ本を思い出した。寺西五郎著「語理語源1 」いかなる連想か?
[tmkm-amazon]B000JAKL2I[/tmkm-amazon] 続きを読む 第324回行平と地獄とジャガイモの話
2012.9月.3日寄稿
フランスはプザンソンの美術館が所蔵する蠣崎波響(かきざきはきょう)の「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」里帰り展が函館であるというので行って来た。 続きを読む 第323回函館相馬哲平.市浦村の偽書.ニホンカワウソ.etc
2012.8月6日寄稿
拙著「本の話」は2004年5月20日の発行だが、出て間もなく、芦別の元高校の先生と言う人から手紙が来た....中には..山歩きでもしようとカルルス温泉に来て「山静館」に泊ったが、生憎の雨で2日間どこにも出られず、退屈しのぎにロビーに出てみたら、「本の話」が置いてあって、「一読.巻おくあたわず...で非常に面白かった」で「貴方(私のこと)と私「(元先生のこと)は同じような年格好だが、はるかに沢山読まれていて、自分は何と怠惰であったことか、と反省...」云々。手紙を読んで数日後、私はカルルスの件の宿に日帰りで行って見た。 続きを読む 第322回 刺青・俳人・バイオリンの関係本
2012.7月寄稿
8月だ、夏だ、アイスの季節だ。アイス・キャンディーで必ず思い出すのは。父の戦友で、我々兄弟が「キンニョの小父さん」と呼んでいた溝口さんだった。確か、室蘭駅の助役さんだったと思うが,開運町の国鉄の官舎へ帰る途中,時々我が家へ寄って油を売っていた。「キンニョ」とは、この人「昨日=きのう」という所を「キンニョ」となるからで、なんでも瀬棚の方のナマリだ、と本人は言っていた。 続きを読む 第321回 夏の思い出