世の中には,御苦労な人,というか好きな人もいるもんだな、と思わせられることが時々あるが,先日某紙に載った投書もその類だと私には見えた。
2013.03.10寄稿
私が室蘭工業大学在任中、美術好きな建築家の学生水野正弘君は、三日にあげず我が家に来て、余り物も言わず、美術書の本棚の前であぐらをかいて、あれこれを抜き出しては、見入っていた。
2013.02寄稿
昨年12月のある日、幼馴染みの泰女が、田澤さんの作品が市民美術館の「女流書道展」に出ているよ、と知らせて来たので一緒に観に行った。号が「綾雨」の田澤早智子女は「ふくろう文庫・ワンコイン美術講座」のポスターに、いつも墨痕淋漓(ぼっこんりんり)のみごとな文字を書いてくれる人だ。
続きを読む 第328回 邪念のない思いとヴィクトル・ユゴーの人道主義
2012.01寄稿
昨年12月2回続けて洞爺湖に泊った。日頃「ふくろう文庫」に支援の目を向けてくれている野口観光の野口秀夫社長が、「ザ・レイクビューTOYA 乃の風リゾート」を新たに開いたので、「貧者の一灯」的な」お礼に泊りに行ったのだ。 続きを読む 第327回 風呂屋の富士山.強姦の歴史.終りなき歌
2012.12月寄稿
今回は映画(=DVD)とそれに関する本を取り上げる。大新聞の映画評に取り上げられてから、つまり封切りされてから、DVDになってあらわれるまでは平均して、どうも4ヶ月はかかっているようだ。 続きを読む 第326回 人としての有り様を問う映画と本