司書独言(123)

2012.月寄稿

○月○日 ジャコベッテイ(だったか?)監督の「世界残酷物語」が流行って、その多くは『やらせ』だったようだが、真似したようなものも大分出た。その頃見たもので,南洋のナニヤラ島で成人の儀式として,蔦のロープに足首を縛って滝壺に飛び込むと言うのがあって,高所恐怖症の私としては想像するだに恐ろしくて、あーこの島に生まれなくて良かったと思ったものだった。この儀式が即ちバンジー・ジャンプで、ナニヤラ?島は、ニュー・カレドニア北諸島だと今では知っている。 続きを読む 司書独言(123)

司書独言122

2023.12月寄稿

○月○日 津波学者山下文男が12月13日87才で没した。「津波ものがたり」「哀史三陸大津波」「近代日本津波史」、そして有名な「津波てんでんこ」と私は彼の著作を全部読んできた。今回の津波の時には文男は入院中で、病院の4階にいたが、驚くべし、そこ迄来た津波にあわやさらわれる所を、カーテンに捕まって助かったと報道されていたっけなあ。思えば未曾有の津波の破壊力を、死ぬ前に実感出来たというのは、津波学者としては本望とすべき体験だったかも知れんな。

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司書独言(121)

2011.11月寄稿

○月○日 11月18日から20日迄の3日間、「第1回ふくろう文庫特別展inモルエ中島」をやった。最終日には駐車場が満車になる程で、「ふくろうの会」の広報担当の妙女が掃除の人に「いつもコンナに混んでんでますか?」と訊いたら、「いえ、今日は文化的催しをしているからです」との答えで、それ即ち「ふくろう文庫展」だから、これは嬉しかった。モルエの寺島所長は、自ら解説のコピーを大量に作って配ってくれる程の熱心さで、この協力には感謝以外の何物もない。 続きを読む 司書独言(121)

司書独言(119)

2011.8.寄稿

○月○日 お中元でメロンが届いて、これが美味しい。もう一切れ、と思いつつ自制するのは、メロンで死んだ人を思い出したからだ。それは15世紀神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリッヒ三世、放っておくと際限なく食べ...で...消化不良で死んだ。そして息子のマクシミリアン二世も父と同様の死を迎えた。

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