司書独言(227)

◯月◯日/ 菅が国会答弁で、言うに事欠いて”生活保護”と言いだした。首相日録を見ると菅は1日3食全部ホテル他で他人と会食だ。朝食も決まったホテルで、その時客に「なんでもお好きなものを言ってください」と言うと。機密費が何か知らないが、自腹じゃないから気も楽と言うもんだ。ちなみに菅が使った使途不明の機密費は86億8000万円だ。私はいつも、菅の細君に家計簿の食費の額を聞いてみたいと思っている。菅の食費は0だろう。随分と家計の助けになっているに違いない。生活苦のシングル・マザーも全食ホテルで食べられればなあと思うことだろう。

◯月◯日/ 去年の暮れ、奄美大島や徳之島でルリゴキブリの新種が2種発見されたと報じられた。途端に思い出したのは「欧州最後の独裁者」と呼ばれる旧ソ連はベラルーシのルカシェンコ大統領。この男反対派を一掃して26年間その座に座り、プーチン・習近平同様任期の制限を取っ払って死ぬまで大統領でいる気だ。これに抗する国民はデモの際皆スリッパを持つ。その意味は「ゴキブリを止めろ」。このスリッパでゴキブリ=ルカシェンコを叩きつぶそうと言う訳、佳きかなその意思。

◯月◯日/ 2月初め、静岡で全長、1.22m−1.38mという新種のイワシが発見された。既にセキトリイワシがあるので、これはヨコヅナイワシと命名された由。新種のコロナは困るが、イワシならメダタイ。これで思い出したのは2019年にイタリアで起きた「イワシ運動」。これ、トランプ同様、人の感情に訴える極端な主張や嘘で人をあおる極右政党「同盟」に対して市民が「イワシの群れのように広場に集まろう」と訴えた平和デモの呼び名。イワシの形のプラカードを持ち、魚のかぶとを被り、反ファシズムの象徴歌「ベラ・チャオ」を歌う由、やるねえ。

◯月◯日/ 私が室工在任中、大連から金(じん)さんという朝鮮族の人が留学してきた。建築家の人で殆ど毎日私の部屋に来て、色んな事をしゃべっていった。或る時、ビルマのことを話そうとしたら通じない。それでBurmaと書いたがこれもダメ。今度はBurmeneと書いたみたがこれもダメ、そこで思い出したのが戦争中侵入したビルマを「緬甸(めんでん)」と書いていたのを思い出して、これを示す都「あー分かった」となった。こんなことを思い出したのは、このビルマ今のミャンマーで国軍によるクーデターが起こったからだ。

◯月◯日/ これは良くない。91年にノーベル平和賞を受けたアウン・サン・スーチー(国民民主連盟=NLD党首)も「国軍の行動は国を独裁下に戻すものだ、このクーデターを受け入れず、全身全霊で抗議し対抗してほしい」と呼びかけている。ところで、ビルマが何故ミャンマーか?実はビルマ人は自国の名をMyanmaと呼ぶ。Burmはそれが訛ったもので本来はサンスクリット語。意味は「強い人or清浄な人」だが、変に強い軍人は不要だ。

◯月◯日/ カナダのモントリオールに本拠を持つサーカスの「シルク・ドゥ・ソレイユ」が去年倒産した。従業員約3,600人ラスベガスに常設会場がある。倒産原因は無論コロナ。日本にも来演したが、私は見ていない。その代わりに、DVDになったシリーズは全部観てきた。木下サーカスも、中国の雑技団もいいが、この集団には及ばない。ところで、コロナ苦にあえぐ日本の文化団体を支援するには文科省は新しい企画があれば支援するとの条件をつけた。小説家には新作一点書いたら助けるよと言っているようなものだ。菅一派には人の情けと言ったものがないのか。

◯月◯日/ 今年1月16日にネパール人登山家10人が世界第2位高峰K2(8611m)の冬季登頂を初めて成功した。この山の別名は「残酷な山」だそうで、氷点下60℃、風速200kmの由。これを報じたのは地元紙カトマンズポスト紙。ところで読者は世界の高峰を有するネパール国の意味を御存知か。実はこのNepal=低いで、「低い=Nipa」と「居所=Alaya」が合わさったもの、本来はカトマンズ盆地を指していた。民謡の「高い山から低い山を見れば、低い山が低い」みたいな話で、K2から見れば全土低く見えるのは確かだ。何だか笑えるね。

◯月◯日/ 馬が草を食べる、すると繊維の由成分が「TRPM8)なるタンパク質の働きを妨げる。このタンパク質は実は温度センサーの役割を果たすものーとなると、馬糞にはこの働きが止まったタンパク質が含まれていることになりーとなるとーで野生のパンダはこの馬糞を体になすりつけて、寒さを感じにくくして、寒さをしのぐのだという。「糞の役にも立たない」と言い方はパンダには通じない。役に立つ糞もある訳だから。

◯月◯日/ テレビで司会をしている坂上が「この夫婦だけは好きになれない」と言ったとかと聞く例の広島の河合の妻君安里が2月4日議員辞職と新聞に出た。遅きに失する。と言う意味は、このアンリ、2019年には10日、20年には35日しか登院していないくせに、その間の給料は19年には853万7,195円、20年には1,974万3200円,更に文書通信文通滞在費が毎月100万。つまり、この女。何もせずに毎月 90万円もらっていた訳だ。これについての菅の言葉は「出処進退は自らが決めることだ」と。こう言うことに「腹立たないのかね」??私はこの記事切り抜いて、国語辞典の「不労所得」のところに挟んだ。

◯月◯日/ 150分長のイタリアの映画「シチリアーノー裏切りの美学ー」を観た。巨匠マルコ・ベオロッキオのシチリアを舞台のマフィアの抗争劇だ。観るには観たが、殺し殺されの繰り返しで途中で嫌になった。ここで思い出したが、「ポケモンGO」が流行った時(と言っても私は見たことも触ったこともないが)、シチリアの司教様が。これを「悪魔的なゲーム」と呼んでこれをやる人を「Walking  Dead=歩く屍」と批判した。然しまあ、マフィアも世界中に大分屍の山を築いてくれたなあ。マーロン・ブランドの「ゴッド・ファーザー」を思い出す。

◯月◯日/ 去年の夏、釧路川を降った人の随筆に、ミンクが泳いでいたとして、飼育所から逃げて野生化したものとあった。私が初めてミンクを見たのは高二の夏休み、豊平でリンゴ園をやっている親類に泊まった時、ここに下宿してた高校の先生と自転車で月寒の農業試験所を見に行ったが、沢山のミンクが飼われていた。ところで、去年スペインはアラゴンでミンクのコロナ集団感染が起きて実に9万2700匹のミンクが殺された。コロナで殺される動物の他に、コロナで経営困難になった動物園やサーカスに放出される動物もいるが、女優のブリジット・バルドーの名を冠した財団がサーカスの動物は全部受け入れると出た。現役の時、毛皮をまとっていた彼女の罪滅ぼしだ。そう言えば去年、白鳥台の北公園の近くでアライグマを見た.

◯月◯日/ 歌手の坂本スミ子が1月23日、84歳で死去した。新聞には「夢で会いましょう」で有名とあるが、私は大学生時代、日劇ミュージック・ホールで何度も見た。柳澤慎一が出ていた頃だ。有名になってから映画「楢山節考」に出たが、その時老婆の感じを出すために歯を全部抜いたとて話題になった。背が小さくて丸っこい人だった。

◯月◯日/ 1月半ば、化粧品会社「DHC」の社長吉田嘉明が公式ホームページで在日コリアンに差別的なイメージを発したとて問題になった。この男は在日を「えせ日本人」と呼んで避難された。私は、この差別主義者の社長の会社の化粧品を使う人の気持ちが分からない。そんな心の歪んだ人が売る化粧品を使って人は美しくなれるものだろか。同じことはヒトラー礼賛者でこれ又差別主義者の高須クリニックに行って、美容整形を受けて結果高須をもうけさせている人にも言える。何でこんな人非人が肥え太るのを助けるんだろう。

◯月◯日/ カナダのIOC委員のヘイリー・ウィッケンハイザーは元アイスホッケーの選手だが、森発言について「この男を朝食のビュッフェ会場で追いつめる。東京で会いましょう」と言ったこれに橋本徹が「追いつめる」と言った表現はよくないとイチャモンつけている。橋本は又、テニスの大阪なおみが森の発言を「少し無知な発言だと思う」と言った事にも「失礼だ」と反発している。失礼なのは世界中の女性に対する差別的態度の方だと私は思うけどね。大阪はこの発言の前に「立場のある人なら発言する前に考えるべきだ」と言っている。これも正しい。知らない事についてはは発言は控えるべきだし、発言するなら十分調べてて考えてから物言うのが常識だ。大阪の方が弁護士よりまともだ。

◯月◯日/ 今月の「あんな本こんな本」で府知事時代の橋本がマクドナルドが大好きで、その挙句理由は知らぬが、日本マクドナルド社へ表彰状を出したと書いた。ところがその元社長,原田永幸(72歳)が妻への暴行容疑で2月6日逮捕された。こんな男がベネッセホールディングの社長もやっていたというから呆れる。この暴力社長と橋本には共通点がある。「あんな本〜」で紹介した適菜收の本には「自称異常人格者」の橋本徹は息子をバットで殴り、長時間にわたり投げ飛ばし続けた」とある。これが嘘でない事は、知事時代、「大阪の教育を考える府民討論会」で、「口で言って聞かないなら、手をださなきゃしょうがない」と「体罰」肯定論を展開したことでも分かる。

◯月◯日/ 今、菅の息子が問題になっているが、橋本も市長時代、奥下剛光なる男を特別秘書にした。この男、知事時代の橋本の私設秘書だが、自分の誕生日に大阪ミナミのラブホテルで乱行パーティーをして刑事事件になりそうになった。この男の母親が橋本の最大の金主なのだ。橋本の行状について書き始めると本の1冊ぐらいは書けそうだから、これでやめるが、私の言いたいことは、こんな出鱈目放題のデマ魔をいつまでノサバラセテいるのかと言うこと。テレビでも悪徳弁護士らしく、言を左右にしまくっているが、もういい加減引っ込んだ方が世の為人の為ではないのか。橋本を政界に押し出したらしきお粗末な輩のヤシキ・タカジンも死んだし、島田紳助とやらもいなくなったことだ。

◯月◯日/ 国会議員が深夜銀座で飲み食いした挙句、遠山ナントカなる男は自分の資金管理団体からキャバクラ代金を払っていたと分かった。これで思い出したのが、昔一時有名だった元航空幕僚長の田母神俊雄。この男韓国ヘイトで有名だったが、そのくせ選挙で集めた金をキャバクラめいた韓国クラブに使っていたというから、呆れる。この小男、いつかタカジンの「そこまで言って委員会」に出て、「私の背が小さいのは、毎日女房に頭を叩かれるからです」と言った。すると例の「安倍家の爺や」の三宅が「ユーモアのある人だねえ」とほめた。これ、ユーモアかね。

◯月◯日/ 自分の背の小さい事をネタに笑いを取るのは、正しく「自虐」だ。田母神らは戦後日本の歴史観を「自虐史観」として大いに攻撃したが、自分の身体を笑う方が心根卑しい「自虐私観」ではないのか。これで他が面白がると思う心情が分からない。笑うとしても仕方なく笑っているのだと何故気付かぬのか。馬鹿馬鹿しい。私は自分の身体をネタにする大坂の漫才も嫌いだ。

◯月◯日/ 嫌いだと言えば、菅の万事が好きになれない。答弁能力のなさには目を覆いたくなるが、その答弁によく出てくる「そうした中で」も嫌いだ。中でも嫌いなのが「いずれにせよ」。答弁の冒頭にいきなり「いずれにせよ」とやる。その使い方がわからないので、前田勇の「江戸語の辞典」で引くと「どっち道」「どうせ」とある。辛辣な「新明解」でみると「どうなるとしても」とある。どちらも「投げやり」のニュアンスが濃厚だ。菅にふさわしいと言えばそれまでだが、これ冒頭に使うべき言葉ではないのでは?明るい兆しを感ずる事はとても出来ぬ。矢張り、この男「能ナシ」ではないのか。長けているのは「人をいたぶる」才だけではないのか。とんだ疫病神がトップに座ったもんだ。

◯月◯日/ 序でに旺文社の辞典を引くといずれは「どっちみち」とあり、「いずれにしろ」はなくて、「いずれともなく」があって、例に「いずれともなく立ち去る」とある。どっちみち、そうなるのなら、出来るだけ早く立ち去ってもらいたいものだ。

2021.2.7山下敏明

司書独言(224)

2020,10,5寄稿

◯月◯日/アメリカの喜劇作家ニール・サイモンは2018年の8月26日に91歳で他界した映画の三谷幸喜らが範とした人だ。「おかしな二人」が有名で私の好きな加藤健一らがこれを上演した。散らかり放題の家に住む男のところへ、潔癖性の男が転がり込んできてーという話(映画ではジャック・レモンとウォルター・マッソの名コンビがこれをやった)それを10月に女性版に変えて,ずぼら女を大地真央、潔癖女を花總まりがやる由。本当に偉いもんだ。

◯月◯日/偉いもんだ、と言えば演出家の菅尾友もすごい。何しろこれからドイツのSaザールブリュツケンに行って、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラ「トロヴァーレ」を演出するのだという。幼少の頃から外国で暮らした人のようだが、それにしても凡人には想像もできぬ才能だなあ。ヴェルディと言えば「椿姫」だが松坂慶子と加藤健一の「椿姫」は私は邦画の中で一番好きなものだ。ビデオ屋に行くつど、探すがまだDVDにはなっていないようなのが残念だ。ところでドイツでは文科大臣が「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と発言してコロナの間のアーティスト達の補助をしている。それに較べりゃ日本ではそんな気配もない。

◯月◯日/偉いと言えば大坂なおみ。マスクを着けたからには勝ってくれ、と心から願っていたが見事に勝った。このマスクで「色んな人がこの問題を考えてくれるきっかけになれば」と実に立派なせりふを言う。せりふと言えばもう一人感心したのはビリー・ジーン・キングの大阪へのほめ言葉。「なおみを誇りに思う。なおみは変化を促す触媒として自分の立場を生かす道を選んだ。男女を含めたアスリートのリーダーで、愛情と心で語りかけている。」(下線山下)核心を突いた素晴らしい表現だ。

◯月◯日/ このビリー・ジーン・キングとは誰と思いきや、4大大会シングルスで12度の優勝を誇る女子テニス会の強者で現在76歳。「女子テニス協会」を作り、男女の賞金格差を是正させるなどした正しく偉い人。未だ男尊女卑の立場に立つ櫻井よしこだの杉田水脈だの、在任中の死刑執行数代一位の川上陽子相などの愚女連中に比べると、その偉さが一際はっきりする。

◯月◯日/真にいい映画を観た。「世界で一番貧しい大統領。愛と闘争の男。ホセ・ムヒか」南米ウルグアイの大統領に旧ユーゴスラビア出身の映画監督エミール・クストリッツアがインタビューしたもの。ムヒカと妻のルシアは軍事政権への反対運動に参加して捕まり、実に13年間も投獄された。ムヒカは左翼ゲリラの一員、ルシアはゲリラ組織で文書偽造を担当していたそうだ。

◯月◯日/退任した日の夜、ムヒカは妻と共に夜の酒場でラム酒を飲みながら、自分たちの苦難の一生を詠ったかにみえるタンゴに耳を傾け、時には一緒に口ず寒。ムヒカについて田部井一真監督のドキュメンタリー「ムヒカ・世界で一番貧しい大統領から日本へ」もある。ムヒカは公邸に住まず郊外の貧しき我が家で休みの日には菊や野菜を育てた。子供の頃には菊を路上で売って歩いたという菊づくりは日本の移民から教わったそうで日本には感謝しているという。ムヒカの笑顔が素敵だ。較べて菅の顔の陰険なこと。

◯月◯日/ムヒカに感動して寝た翌日の朝刊のニュースは俳優の伊勢谷ナントカヤラが大麻所持で逮捕云々。この男と大麻使用で意見同じくしていたのが、安倍の細君。伊勢谷は細君がやる飲み屋にもよく行き、細君がどこやらの大麻畑を見学した時のツイターとやらには「イイネ」を連発していたと。ムヒカ夫婦と安倍夫婦。天と地だね。と較べること自体ムヒカに失礼だな。

◯月◯日/中国政府が「内モンゴル自治区」の住民に中国語の使用を強制し始めた。ここ、モンゴル本国と違って、ロシアと国境を接するところ。元来、中国内で少数民族が多いところに設置された五つの自治区の一つだ。この地区で小中学校の授業をモンゴル語で教えていたのを禁止して標準中国語を教えよとなった訳。これにモンゴル族が反対すると途端に弾圧が始まった。かつて日本も、国内では北海道の先住民たるアイヌに日本語を強制し、沖縄でも琉球語の使用を禁自他。外交では植民地にした朝鮮や台湾で同じことをやった。そして失敗した。これ程愚かな政策はない。国語というものは民族を成り立たしめている「核」なのだからこれをうばわれて黙っている民族などあろう筈がない。民族固有の言葉を使うなということは「文化の抹殺」だ。習近平は香港のみならず、此処でもバカぶりを示している訳だ。因みに「Mongol」とは伝説上の始祖「木骨ロ(門に呂)」に因む名で「勇猛な人」を意味する。その子孫がおめおめとこの愚策に従うとはとても思えない。

◯月◯日/米誌タイムが9月22日、恒例の「世界で最も影響力のある人100人」を発表した。日本人ではまず「先駆者」部門に伊藤詩織が入った。自身の性暴力被害を公表して日本の「#MeToo」運動を後押しした事がその理由。この部門では昨年大阪なおみが選ばれたが、その大阪が今年は「アイコン(あこがれ対象)」部門で選ばれ、連続リスト入りした。タイムの選択眼を評価せずにはいられない。これに関連して、「何故私がモレたのかしら」と安倍細君が嘆く戯れ句が新聞に投書されていたが、これには笑ったね。

◯月◯日/ タイムのリストアップによって、伊藤を「枕営業の失敗」などとおとしめた下司な杉田水脈ほか、大阪に対して「アスリートは政治を語るな」「お前それでも日本人か」などとSNSとやらで草していた卑怯な連中はさらに怒るか、落胆するかのどちらかだろう。何れにしてもタイムのまともな知見によるこの表彰が彼らの馬鹿者共の鼻を開かせてこれた事は正しいし、愉快だ。序でに一つ足す。先に大阪を褒めたビリー・ジーン・キングの名を出したが、このテニスの女王が1973年に「男性至上主義」を唱える元テニス王者から対戦を申し込まれた。男は満座の前でビリーを小馬鹿にするつもりだった。当時テニス界の優勝賞金が女は男の1/8という非道さだった。これを是正すべしとするビリーは男の挑戦を受けて立つ。この伝説の一戦を映画化したのが「バトル・オブ・セクシーズ」素晴らしい映画だ。見るべし〜

◯月◯日/9月19日、ルース・ベイダー・キングスバークが87歳で死んだ。愛称「RBG」で知られる米国至上2人目の女性最高判事だ。これは困った、ややこしい事になるなと思ったら、案の定妙な事になってきた。この人、1993年にクリントン(民主党)に指名されたリベラル派の代表格、つまり歴とした反トランプ派。米国の最高歳は9人の判事で構成されていて、目下の所、保守派(トランプ)5人、リベラル派4人だが「RBG」が死んだおかげでトランプが新しい判事に自派の人間を指名すると共和党6対民主党3となって構成が崩れる。

◯月◯日/困った事になったと言うのはこの点で、大統領戦を控えたトランプは1日も早く自分に味方する後任を決めようと動き始めた。これを止めるべく民主党も動き、又共和党も動き、又共和党の良心派たるマカウスキとかコリンズなども反対を表明している。この後どうなるか。ところで、この性差別の激しい米国で、法の下男女平等を主張して闘った「RBG」を主人公にした映画に「ビリーブ・未来への大逆転」がある.1956年24歳で既に子持ちのルースはハーバード大学法学部に入学する。学生500人中女性生徒は9人。おまけに呆れた事にこの名門大学には女子用のトイレもなかった時代だ。演ずるのはフェリシティ・ジョーンズ。映画の最後にはまだ存命だった「RBG」も姿を見せる。これ又見るべし。それにしても、安倍細君、片山さつき。とまあー名を挙げずとも、つまりは安倍やら麻生やら菅に連なる女性たちの質が劣っているのはどうしたもんだろう。

◯月◯日/実に変わった映画を観た。タイトルは「ザ・ブラ」つまりブラジャー。定年直前の機関士が運転中に突然目の前のガラス窓にどこから飛んできたのか青いブラジャーがへばりつく。機関庫へ戻った機関士はそれを自宅に持って帰り、定年後持ち主を探し始めるという筋。2時間余り、セリフ一切ナシ。身振りだけという所が変わっている。この貨物車が車庫を出て市外へ出るまでの道筋風景が又変わっている。つまり、向かい合っている家と家との間を抜けるのだが、これが貨物車のレールの幅しかない。

◯月◯日/そのレール上で、向かい合った家々の住民達がテーブルを持ち出してトランプをしていたり、洗濯をしていたりする。貨物車が来るのを見張る少年がいて、貨物車が現れると呼び笛を吹きながら貨物車の先を走って住民に注意をうながす。住民達は一斉に線路脇の各自の家に逃げ込む。この両脇の家並みがスラムなのか単なる下町なのか、皆目見当がつかない。

◯月◯日/不思議な所だな、どこの国かなと思いつつ、終わると、更におまけの制作余話があって、それによるとこの映画の舞台がアゼルバイジャンの首都バクーのシャンハイというスラムだと分かった。中国の上海ではない。政府はこの場所を国の恥として撮影許可も最後まで下りずで、現にこの映画の完成後に取っ払ったそうな。アゼルバイジャンバクーと知って驚いた。

 

 

司書独言(223)

20209.11寄稿

◯月◯日/Drone(ドローン)をカタカナ語辞典で引っっぱると、「定められたプログラムに誘導される無人飛行」とある。成程ね。そのドローンが白頭鷲に襲われて墜落する事件が8月初旬に起きた。飛ばしたのはミシガン州の「環境・五大湖・エネルギー局」(略して)「EGLE」。このドローン、ミシガン湖に水没して行方不明だと。因みに「ミシガン」は「アルゴンキン語(と言うのがあるらしい)でMIchi=大きい、gan=湖、でつまり「大湖」 続きを読む 司書独言(223)