第307回 津波で沈んだロシア船「ディアナ号」

2011.3.寄稿

3月17日に私は「室蘭防災・情報機関懇話会」なる所から講演を頼まれていた。この会は、気象台台長・警察署長・北電支社長・JR各駅長・労働基準監督署長と言った面々から成る物で、文字通り「防災」について種々、意見や情報を交換するためのもので....と言う事で、私は頼まれた時に直ぐ頭に浮かんだ事から、卓話のタイトルを「日本人の災害観―世界に冠たる鯰(なまず)絵」と決めた 続きを読む 第307回 津波で沈んだロシア船「ディアナ号」

第306回 グルジアの画家「ピロスマニ」

2011.2月寄稿

中学生の時に読んで、感銘した「幼年時代」はトルストイの処女作で、コーカサス砲兵旅団の士官候補生としての勤務のかたわらに書き上げたものだった。 続きを読む 第306回 グルジアの画家「ピロスマニ」

第029回 「『音楽の泉』の人、堀内敬三」の伝記

`93.3.2寄稿

大学受験が終わった日、姉の友人の河村さんは、私を「エンペラー」に連れていってくれました。「えっ、高校生をエンペラーに??」と驚かないで下さい。 続きを読む 第029回 「『音楽の泉』の人、堀内敬三」の伝記

第028回 精神病学者・式場隆三郎の「狂人」と創造の世界

`93.2.16寄稿

私の本棚に、式場隆三郎著「ファン・ホッホの生涯と精神病1 」という上下2巻の本があります。上下合わせても、1558ページ、約6kgもある大冊です。昭和7年(1932)に聚落社(じゅらくしゃ)から限定370部で出たもので、私のは第182番です。

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  1. 式場隆三郎.ファン・ホッホの生涯と精神病.現代社(1955) []

第027回 直木三十五、森銑三「宮本武蔵」論

`93.2.2寄稿

一昨年(1991/平成3年)は、名作「南国太平記1 」の作者、直木三十五(なおきさんじゅうご)の生誕100年にあたったので、甥の植村鞆音(ともね)の編による、「この人、直木三十五2 」という回想集が出ました。

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  1. 直木三十五.南国太平記.河出書房新社 (1979) []
  2. 植村鞆音.この人、直木三十五.鱒書房 (1991) []